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高橋名人の大冒険島
メーカー:ハドソン
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1992年1月11日
価格:8500円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 7 6 5 7 5 61
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここがスゴイんです。
・難易度はファミコン版『1』みたいに理不尽さMAXのオニ難度って事はなく、かなりマイルドなバランスとなっており遊びやすいのは良かった。ユル過ぎるって事も無く、要所要所できっちり絞って来る辺りは冒険島スタイル(単純にファミコン版『1』がオニ過ぎただけでね)。

・十字キーとジャンプ・攻撃のみでまとまった操作スタイルなんで、複雑な操作を要求される事がなく、マイルドなバランスも相まってアクションがニガテな方で比較的とっつきの良い内容にはなっとるかと。

・BGMはファミコン版とガラリと変わり、ハウスミュージック全開でノリが良く妙にオシャレな曲が多い。後で知ったが、『アクトレイザー』とか『世界樹の迷宮』とか手掛ける古代祐三氏が担当されてんのね。どーりで。
ここが困るんです。
・単純なステージ数だとファミコン版よりも大幅に少なくなっており(流石に1ステージ辺りの長さはこちらの方があるが)、ボリューム的には今一歩物足りず。

・使わないボタンだらけでシステム的にはファミコンゲーム並にシンプルであり、流石に簡略化され過ぎな気もしないでもない。
感想じゃい。
 『高橋名人の冒険島』シリーズのスーファミ版。ファミコンで2→3と出ていたが、あくまで本作は『1』の延長上であり、『2』以降の要素(乗り物となる恐竜とかマップを移動する要素とか)はバッサリとカットされている。他メーカのシリーズで言えば、任天堂の『星のカービィ』みたいなモンか(CGツヤツヤ路線で敵との戦闘部分とかアクション重視の『桜井カービィ』と、絵画的表現で仲間との合体とか謎解きとか重視の『非桜井カービィ』、的な)。
 演出部分はスーファミの性能を活かして順当にパワーアップしてる感じであり、特に妙にオシャレなBGMはなかなか印象に残る。ゲームバランスも理不尽なオニ難度だったファミコン版の『1』と比べればかなりマイルドで遊びやすくなっているのが嬉しい。難点は過去作よりもボリュームが不足している事(ファミコン版『2』以降はおろか、『1』より少ない)。
 全体としてはまとまりは良いものの「無難にまとまってるけど印象に残る点が少ない」って感じであり、ちょっと小ぢんまりとしていてスケールダウンしてしまったのは否めんか。そういう意味では良作になり切れなかったって点で惜しい作品かも。

掲載日:2009年6月14日
更新日:2024年3月19日


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