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ウルトラスーパーベースボール
メーカー:カルチャーブレーン
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1991年7月12日
価格:8800円
ジャンル:スポーツ(野球)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 4 6 7 5 5 55
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
まあオマエにしちゃまずまずだから
褒めてやってもいいけどなァ(ノムさん風に良い所)
《システム・ゲームバランス部分》
・必殺技を除く野球部分のシステムはナムコの『ファミスタ』等、当時のメジャーな野球ゲームに近い感じであり、シンプルな操作で遊べるのは対戦ゲー・パーティゲーとしてはよろしいかと思う。

《演出部分》
・思いっきり色物路線の内容だしグラフィックやサウンドのレベルは高いとは言い難いのだが、消える魔球やら300キロのボールやら現実にはありえない系の必殺技的なアクションが満載で、イロモノとしては楽しい。ちょっとショボい野球のベース部分の作りに対し、必殺技の類はスーパーファミコンの性能が活かされており、視覚的にもしっかり差別化できている点は◎。

《その他の要素》
・チームエディット機能が付いており、名前や成績(能力)をある程度自由に設定できるのが楽しかった。見た目までは変えられないが、漫画やアニメのキャラとか入れて操作するのが子供時代は楽しかったものではある。

・下記の通り球団名・選手名は架空の物なのだが、セ・パの12球団に該当するチームはしっかり存在しているし、完全オリジナル球団のアホくさいネーミングもシュールで楽しい。
あんなヘボボールで三振とか野球ナメとんのか!
シバくぞオラァ!(星野仙一風にダメなトコ)
《システム・ゲームバランス部分》
・この手のイロモノ系の野球ゲームのある種宿命とも言えるが、必殺技を使うとホームラン(野手操作時)・三振(投手操作時)がやたらと出やすいだとか、それらを未使用だとやたらと凡退(野手操作時)/被安打(投手操作時)しやすいバランスになっていて、どうも大味なバランスである印象は拭えず。

・架空チームでなく実在選手がモデルの球団で遊べば必殺技ナシも遊べるのだが、必殺技アリの前提で組まれたバランスゆえ、やたらと地味な展開になりがちで、こちらもやはりバランス的には微妙。

・COMが結構インチキくさい強さなのがしんどい。こっちが凡打しか出ないのにポコスカ打ちまくって来る。キツイ。

《演出部分》
・必殺技以外の野球のベース部分の演出はかなりショボい。スーファミ初期のゲームなせいもあるが、グラフィック(ベタ塗りの背景とかチマチマしてコマ数が少ないドット絵とか)とかサウンド(特に効果音)はチープで、ファミコンに毛が生えた程度でしかない印象。

・守備の際、外野手が3人揃って同じ方向に動くファミコン時代みたいな古典的スタイルなんで、見た目的にはあんまり良くない。

《操作性・快適性部分》
・エディットモードは操作性が微妙で、特に打率の設定は1厘ずつボタン連打で増減するしかなく、時間も掛かるし連打で疲れる。あと、数字を弄っても実際の性能はあんま変わってる気がしないのも気になる。セーブ機能が一切無いので電源を切ると必然的にエディットデータもパアになるのがチト悲しい。

《その他の要素》
・個人的には重要視してないのだが、収録選手は実名でなく全て架空。野球ゲームは実名の物が多くなってた時期なんで、こちらもややショボく感じる(ただし、コレが幸いして権利関係が邪魔しないお陰でスイッチオンラインのスーファミに収録できた、とも言えるが)。
アー。いわゆる、ウン、感想ですねー、ハイ。
(長嶋茂雄風に感想)
 子供の頃、友達の家でガヤガヤ言いながら遊ぶ分には楽しかった、インチキな必殺技満載の野球ゲーム。まぁわしは野球ゲーム全般(他だとファミスタやパワプロも)ニガテなんで、殆ど勝てなかったような気もするが、そんでもワイワイ遊ぶ分には面白かったかな。
 そんなメジャーなゲームだったとも思えんが、何故かスイッチさんオンラインに収録されたので久しぶりに遊んでみたが、一人でじっくり遊ぶ分にはアチコチ作りが粗すぎて理不尽に思える部分も多く、色々キツいかもしんない。あくまでバカゲー寄りのパーティゲー、ですかね。

掲載日:2024年1月30日


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