デスクリムゾン
メーカー:エコールソフトウェア
機種:セガサターン
発売年月日:1996年8月9日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(FPS・ガンシューティング)
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
0 | 4 | 0 | 7 | 0 | ? | 13 |
やりやがったな!最高だぜ! (妙に甲高い声で |
おうのう(ただひたすら棒読みで)。 イカンです。 |
・全体を覆うシュールな雰囲気、余りに雑過ぎて前衛芸術のようにさえ感じてしまう演出、謎過ぎるストーリー、どこか抜けている主人公である傭兵:コンバット越前のプロフィール・そして彼の意味不明なセリフと少年のような甲高い声・・・、ありとあらゆる部分に突っ込まずにはいられない強烈過ぎる個性がある。ゲームとしては言うまでも無く崩壊しているが、愛すべき独特のセンスが光る。・・・あー、念のため強調。・・・間違いなく『ゲームとしては終わってる』ので勘違い無きよう・・・(苦笑)。ゲームならではの部分を楽しむのではなく、色々とおかしい部分を突っ込むこと自体を楽しむ異色の内容。 ・音の質自体が悪いからくもって聞こえるのだが、曲自体は決して悪い出来ではないと思う。 ★さて、スペースががらーんと空いたので、主人公コンバット越前氏の紹介(取扱説明書から引用) 1966年5月5日生れ 29歳 血液型O型 身長181センチ、体重70Kg 好きな食べ物:焼きビーフン 職業:元傭兵、現在は医者 性格:抑えてはいるが、冒険心旺盛な一匹狼。正義感・勇気とも平均以上だが、カッとしやすいところもあり、計画的人生より行き当たりばったりの人生を選んでしまうタイプ。女性の扱いは苦手。 ・・・・・・。なんだこの絶妙なずらし具合は!? |
・一本のゲームとして楽しもうとすると間違いなく結末は「ディスクを叩き割る」に行きつくであろう、あらゆる部分の作りの粗さ。残念ながら、出来としてはファミコンの光線銃・スーファミのスーパースコープの足元にも及ばない出来。とても6000円以上取れる内容ではない。 ・ガンコントローラ対応なのだが、全然狙いが定まらない。おまけに何か弾が出ないときがあるんだが、これは仕様なのか、コントローラの不備なのか?調整もできるが、うまく調整できてるかもわからん内容なので有難味が無い。 ・一応、通常コントローラでも遊べるが、照準の動きが妙に早く、慣性がかかった変な動きをするのでかなり遊びづらい。 ・一度ダメージを食らった後の無敵時間が一切無いため、敵が密集していると連続でダメージを食らって突然ゲームオーバーになる事態が多発(効果音が一切無い・・・と言うか、いつ敵が攻撃してきたのか、どれが攻撃なのかさえ分からない)。バグなのか、弾を撃とうとしても発射されないことも多々。撃ってはいけない敵もいるが(ムササビ等)、説明が一切ないので、何故ダメージを受けるのか、ゲームオーバーになったのか理解不能になることが多い。敵を撃った時の効果音・演出も致命的に悪く臨場感の類が皆無であるため、ガンシューティングとしての爽快感はゼロに限りなく近い。 ・電源投入時の長くて不気味なメーカー表示を飛ばせない。ゲームオーバー後も強制的に表示され、しかも飛ばせない。 ・とりあえず当時主流となっていたポリゴンでのグラフィック描画を採用してはいるが、キャラクターは突然何も無い所から湧いてきて表示もペラペラ、スクロールはぎこちなさ過ぎ、地面と建物がずれる・・・などなど、根幹部分から金を取れるレベルに達していない。頻繁に画面が点滅するのも目に悪い。ホームビデオ級のオープニングムービーの演出も色んな意味で泣けてくる。えぇと、これが「全編流れる美しいCGの世界」by説明書。うはっ・・・・・・・。 ・突っ込んじゃいけないんだろうけど、視点の動きが挙動不審過ぎ。 ・絶妙なシュールさはあるが、逆に狙い過ぎと感じない部分が無いわけでもない。そう言った悪ふざけ感が生理的に嫌いと仰る方にはクソゲー・ネタとしても受け付けられる物ではないだろう。「自分にはジョークの類は通じない」と思う方は上記の総合点から10点くらい引いたスコアがこのゲームの妥当な評価になるかと。 |
せっかくだから、おれは感想を語るぜ!(傭兵:コンバット越前風に |
ゲームとしては駄作中の駄作。グラフィックもサウンドもシステムも操作性も全て崩壊していてどう足掻いても救いようは無い。個人的には照準がさっぱり定まらないガンコントローラよりは通常コントローラの方がまだ遊びやすいと感じたが、それにしてもマトモに遊べる内容とは言い難い。ってか、数十回やり直したけど、一面のムササビ密集地帯をどうやっても越えられない。そしてその度に長ったらしいメーカーのムービー(しかも飛ばせない。そして不気味)。 でもね、ネタとしては存在価値があるとは思える。色々笑えずにはいられないから。見事に2500円以上カネをドブに捨ててしまったワケだし、絶対に出した分の価値は無いとは思うのだが・・・、何故だろうか清々しい気分でもある。 個人的にはこんなクソゲーなら歓迎したいところ。・・・・・・間違いなく、こんなのばっか作ってたら「ゲームメーカー」としては「ゲームオーバー」になるよ!!・・・と思いきや、発売から15年経った2011年現在でも会社はしっかり生き残っている。うーーーむ、日本はつくづく平和な国だ・・・・・・。素晴らし過ぎて言葉に出来ない・・・。 |
掲載日:2011年2月14日
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