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ゲイルレーサー
メーカー:セガ・エンタープライゼス
機種:セガサターン
発売年月日:1994年12月3日
価格:5800円
ジャンル:レース


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 6 4 5 5 5 50
プレイ時間…4〜5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ワーオ!最高やね!
・運転席からの視点のレースゲームであり、それなりに迫力のある視点ではあるかな、と。同時期のフルポリゴンのレースゲームと比べると順位を競うと言うよりは障害物である敵車をテンポ良く次々と追い抜く格好に近いため、その点ではそれなりにスピード感はある(まぁそのため「多数の車で競争」って実感はあんまナイのじゃが)。

・難易度はかなり広く設定できるため、気楽にドライブするも良し、慣れて来たら難しくして限界に挑むも良し。

・BGMはオシャレな感じで出来は無難によろしい方かと。まぁそんな印象に残る感じでもないが。
おうのぅ、イカンぞな。
・区間ごと(長くなく精々1〜2分で通過する短さ)に一旦暗転してその都度ロード時間が挟まり、テンポが恐ろしく悪い。セガのレースゲームで言えばステージ毎にいちいち読み込みが入る『アウトラン』…って捉えていただくと分かりやすいかと思う。もうちょと何とかならんかったですか…?

・レースゲームにポリゴンが使われ始めた時期の発売ながら、本作はスプライト(2Dドット絵)を多数並べての擬似的な3D表現に留まっており、どうしても前時代的で古臭い印象が拭えなかったのは否めず。単純に擬似3Dのレースゲームとしても、スクロールが滑らかでない点や操作感覚が変に重いように思える所が気になる。

・遠景が表示されず、いきなり近くにお邪魔カーとかコーナーがポップアップする感じなのがキツい(当然、見た目も悪い)。この部分で理不尽に難易度が上がってる感じはする。いきなり障害物・車が湧いて来る上に当たり判定とかもどうもアバウトに感じられ、ミスした時にイライラが募るバランスではある。

・同時期のレースゲームと比べて著しく劣る感じでもないのだが、やはりボリュームは今ひとつであり、内容が単調でタイムアタック等のやり込みにハマるような感じでもなく、飽きやすいのが難点。
感想だぜぃ。
 本作が出る数年前にアーケードでリリースされたレースゲーム『ラッドモビール』の移植作品との事だが、生憎わしゃそちらは遊んだ事が無いので、移植度云々は割愛。
 セガお得意のスプライトを多数並べての強引な疑似3D風表現のレースゲームって事で、内容的に近いのは『パワードリフト』あたりか。

 同時期にプレイステーションで発売されたナムコの『リッジレーサー』と比べると、フルポリゴンのリッジに対しこちらはスプライトでの疑似3D止まりで、スクロールが荒い・スピード感&操作感覚も今ひとつなど、レースゲームとして完成度はかなり見劣りする印象ではあった。
 まぁ初出の時期を比べれば世代はズレているのであるが(=本作の方がリッジよりかなり前のゲームなんで)、「同時期に当時の次世代機で発売された新作」って括りで比べられがちであり、その点ではタイミング的には不運な存在だったのかもしんない。

掲載日:2021年9月7日


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