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Wild Animal Racing
(邦題:野生動物のレース)

メーカー:Marjupi Games
開発:Paul Bird
機種:Steam
発売年月日:2016年3月8日
価格:398円
ジャンル:レース


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
4 5 2 5 3 4 38
プレイ時間…5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ワイルドに良いところ。
・本作はいわゆる『クソな所をメインに楽しむよう作られたバカゲー』なのでハッキリと良いと言える点はほぼ無いのだが、強いて言えばゲーム全体のテンポはまあまあ良い。全ステージをクリアしようとしても一時間はかからないし、手早くクソっぷりを楽しめるという意味では、わりと計算されてると言えるのかも…(苦笑)

・ゲーム中で獲得したポイントに応じて『映画』(※原文ママ)なる短めのオリジナルムービーが見れるが、このオマケムービーが非常に奇妙かつ気持ち悪い(褒め言葉)。『薬物中毒者が見る幻覚』とも例えられる出来で、非常に賛否分かれるクオリティではあるが、ここまで滅茶苦茶すぎると個人的には苦笑しつつも楽しめてしまった。
ワイルドすぎて駄目なところ。
・とにかくゲーム全体から漂うチープさや不気味さが強烈。グラフィックはカクカクだし、キャラクターの挙動はかなり変だしと、見た目だけでも低クオリティかつ酷い点が極めて多い。見方によっては気持ち悪さも強く、かなり不気味。

・レースのシステムはマリオカートのようなレースゲームを一回り二回り以上劣化しただけといった印象で、本作オリジナルのゲームシステムなどはあまり無い。クソさを求めるレースゲームなら、肝心のレース部分ももっと破天荒な要素を入れるくらいはしてほしかったかも。

・壁に正面衝突すると壁にめり込んでバックをしないと抜け出せない、特定の地点に入ると全く動けなくなりゲーム進行が完全にストップする等の不具合も多い。

・ステージやムービーによっては原色を使いまくりの所もあり、プレイしていると目に悪い。あと、日本語翻訳がかなりいい加減かつ怪しい文章が多く、ウイルスでも仕込まれてないかと不安になる…(そんな事はない……はずなんだけども)。
最高にワイルドなコメント。
 完全にクソゲーになる事を見越して作られたバカゲー。steamゲーマーの間では嫌がらせとしてクソゲーをフレンドに贈る方々が一定数いるが、贈るクソゲーの一つとして本作が使われる事もある、という時点で内容は完全にお察しだった…(笑)

 ただまあ、クソゲーに対してある程度耐性があり、本作のクソっぷりを楽しもうという考えで本作をプレイすれば、まあまあ楽しめる(?)。steamでフレンドに嫌がらせとして贈るゲームとしても、素早く手軽にクソっぷりを体感出来るので、それらを前提とした上で金をドブに捨てても構わない、と覚悟すればある意味オススメのゲーム。

掲載日:2019年12月24日


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