バーティカルフォース
メーカー:ハドソン
機種:バーチャルボーイ
発売年月日:1995年8月12日
価格:4900円
ジャンル:シューティング(2D・縦スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 7 5 5 5 5 53
プレイ時間…3〜4時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・まぁオーソドックスな縦スクロール型のシューティング。シューティング作りに定評のあったハドソン製にしてはなんか無難過ぎる気もするけど、シューティングとしてしっかり遊べる内容ではある。

・手前と奥の2つのフィールドを行き来できるのがバーチャルボーイならでは。まぁ別にそんな突飛な内容でも無いけど、そこそこ目新しさはある。こじつけ感が強かった任天堂のマリオ作品(マリオズテニスやマリオクラッシュ)よりは、マトモに立体視を活かせている気はする。

・BGMはピロピロ音ながらも奥行き感があって、出来は良いと思う。
ダメですばい。
・グラフィックはバーチャルボーイの中では力が入ってる部類だと思うのだが、困った点がある。やたらと細かく描き込まれている&自機と弾と背景の色合い(明るさ)が殆ど一緒なせいで判別が付きづらく、とにかく混乱しやすい。よって必死に凝視し続けなきゃ勝負にならんもんで、とにかく目が疲れるわ混乱するわ。赤一色しか使えないんだから、もうちょっとメリハリの効いた色使いで見易さ重視で作っていただきたかったもんだが。

・この手のシューティングの短所としてはありがちだが、所見殺し的な攻撃としてトリッキーな敵の体当たりや変なところから湧いてくる敵だとか、そう言う部分がちょっと多い気がするのは残念。

・道中の中ボスが殆ど使い回しで見たことあるようなのしか出てこないのが、何とも肩透かし。元からジャンル的にボリューム感を稼ぎにくいんだから、せめてこういう露骨な使い回しはやめて欲しいもんだ…。
感想ですけん。
 手前と奥の2フィールド制って部分は一見斬新だが、遊んでみると割と普通過ぎる、オーソドックスな縦シューティング。この手のジャンルで一時代を築いたハドソン製だけに順当に遊べる内容ではあるが、2ライン制以外はこれと言って見どころもなく、遊んでいて特に驚きとか興奮とかある感じはしない。1つのゲームとしては並レベル程度か。一方でとにかく見づらくて目が疲れる+混乱するって言う短所の部分はやたらと強烈(とてもじゃないが30分は続けて遊べない)で、その点で損してる感じがする作品。3DSでバーチャルコンソールとかで出てくれたら意外とすんなり楽しめそうな気もするけど、…まぁ任天堂がそんな儲けの見込みのないバーチャルボーイのバーチャルコンソール化とか取り組むわけなかろうし、まぁ出ないんだろうな(※VB自体のエミューレションができたとしても移植するソフトが10本ちょいしか無いから開発費は回収できんだろう)。他のVBのソフト諸々、出てくれたらうれしいけど(もっとも、VB自体に大したソフトがない事もあり万に一つ3DSでVBがバーチャルコンソール化されても「キャホー!やったぜぃ〜!!」…とか歓喜するくらいでもない)。

掲載日:2014年12月22日


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