ドアラでWii
メーカー:テラボックス
開発:ノイズファクトリー
機種:Wii
発売年月日:2009年4月2日
価格:4800円
ジャンル:ミニゲーム集


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
4 3 1 7 1 1 28
プレイ時間…2〜3時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かばい!良かばい!
・ゲーム全体を覆う徹底したシュールさ阿呆らしさは独自のセンス。ドアラのキャラクターが持つ『キモい』雰囲気もしっかり纏っており、相応のらしさは感じられる。

・走り回る場所が球場とかケツバットのミニゲームとか辛うじて野球っぽさもあるが、基本、全然野球に関係ない作り。ここまで割り切ってアホ路線で作られてるのもまた何と申すか…うん、感心する。
うひゃー、駄目だぎゃー。
・う、薄い…。5000円級のゲームとしては明らかに落第点のボリュームの薄さ。ミニゲーム10個(+もろもろのオマケ画像とムービー)だけでこの値段。出来が良ければまだ救いはあるが、操作性も快適性も最悪でもちろんゲームとして純粋に面白くない。

・各ミニゲームの出来がとにかく悪い。操作入力や判定が妙に厳しい物が多く、デバッグ中に慣れたスタッフが難易度を釣り上げ過ぎたのが原因か!?

・Wiiでよくあるやたらとポインティングを多用する(…というかそれしか受け付けない)操作性が最悪。ミニゲーム自体も十字キーとワンボタンで済む物を無理にWiiリモコンのモーションやポインティングに割り当ててるため操作性も劣悪で必然性も皆無。メニューのはい or いいえの選択も画面でポイントを強制されるのがめんどくさい。

・この手のひたすら薄いミニゲーム集はWiiで結構見られたが、本作はよりにもよって一人専用。薄い上に多人数でも楽しめない。

・ドアラを追い回しバットでケツを叩いて飛ばすミニゲームでは前半の走る部分が一切スコアに反映されない等、スコアの入り方がヘンな部分も見受けられる。ゲーム自体の出来が下の下である上に遊んでてモチベーションを維持できるだけの物量も目標も提示されないので、ある意味遊び続けている事自体が苦行にも思える。一人でのやりこみ要素の部分でもかなり微妙。
感想ですけん。
 うんまぁ、ドアラというキャラクターの持つヘンテコさやキモさは結構うまく表現できてるんではなかろーか。製作者のドアラ愛を感じる弄られっぷり。ただ、ゲームとしては『とにかくツマラン』の一言。Wiiの任天堂以外の作品でよくあるWiiリモコンの操作にこだわるゆえの劣悪な操作性。バランスもヘッタクレもない大味な調整。量も質も駄目なミニゲーム集止まりであり、ゲームとしてはそれ以上の価値は感じない。当レビューコーナーの評価基準は『あくまでゲームとして面白いか否か』ってなってますんで、上記スコアで。
 キャラクター自体に思い入れのあるファンの方なら多少は楽しめる部分もあるんでしょうけども、それにしても5000円の価値は無いと思いますがネ。

掲載日:2015年1月5日


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