GUILTY GEAR XX ΛCORE
ギルティギアイグゼクス アクセントコア

メーカー:アークシステムワークス
機種:Wii
発売年月日:2007年7月26日
価格:5040円
ジャンル:アクション(2D・格闘)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
57
プレイ時間・・・10時間程度
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
BARIBARIBARI!!! GREAT!!!! BOOBOOBOOBOO......
・良くも悪くもキャラが立っていて、デザインが濃いのはこのシリーズならではの味か。

・ヘビメタなBGMもゲームの雰囲気にしっかり合っていると言える。

・究極の「コンボ」ゲーとも言えるが、腕が上達して自分でコンボを組み立てられれば、それに応じた快感が得られる作りなのだとは思う。

・昔ドリームキャストやプレイステーション2で出てたやつに比べればロードは短くなってる・・・ようにも感じる。
・相変わらず遊び手を突き放した、ユーザーに優しくない作り。この初心者に理解してもらおうなどとは微塵も感じられない内容から、「元からシリーズファンに向けてのみ作ってるのか?」とも思えたが、それなら素直にコアゲーマーの集まるPS3なりXbox360で出すなりしてるだろうから、Wiiで出したのはやっぱり「自分のような一見さんを引きこむのが目当てであろう」と仮定し、感想を述べさせてもらう。

・2D格闘では大なり小なりそうなのだが、このゲームの場合、「極端にコンボ重視」のチューニングがなされており、高度な操作技術が無いと全く手も足も出ない。隙を突いて一発叩きこんでも与えられるダメージは些細な物。一発逆転の技もあるにはあるが複雑なコマンド操作を要求されるので、結局は上級者用の魅せ技でしかない。おぉ神よ、どうすれば道は拓かれるのでしょうか!?(涙

・COMも非常に強く、最も弱い設定で遊んでも結構ボコボコにされる。特にボスのギター持った女がガード不能の高威力の全体攻撃を仕掛けてくるのは鬼。なんか体力ゲージがガリガリ減って即死なんですケド!!我らが神よ、どう戦えば勝てるんですか!?(泣

・そう言った、元がアーケードで展開してる硬派な作品に向けて、「不親切だ」とか「難解なシステムがちっとも分からずチンプンカンプン。おれにも分かりやすく説明してチョ」って言うのは無粋過ぎる話なのかもしれんが、買う側としても「それ相応の金額を叩いてる」ワケでやっぱり元は取りたい。そう言った意味でも「複雑なシステムを分かりやすく、段階的に習得できるようなチュートリアルモード」とかは必要だと思うのですがね。「ゲーセンで上級者の技を見て盗め」とか「負けて経験して覚えろ」ってのも確かに一理あるのだが、その路線について行けるのはごく一部の限られたユーザーであり、その姿勢を貫き通したゲームが行きつく果ては・・・“墓場”、ですよね?かつて数多くのアーケードゲームがそうなってしまってたように。まぁ、このゲームの場合、熱心なファンが比較的多くついてるから、すぐさまそう言った廃れ具合にはならないとは思うけど。

・細かいマイナーチェンジばかり出してるせいかもしれんが、映像面・システム面での進化が全く素人目には見て取れない。目が肥えたせいか、最早この作品のレベルでは「キレイ」とは思えなくなった(「元祖PS」版から「X」への進化はハッキリと見て取れたが、「X」以降は大して進化してないように見える。まぁ、使ってる基板も関係するんだろうケド・・・)。使いまわしで経費削減するのも大事かもしれんが、リリースする機種をフルに活かす格好でグラフィックは作り直してほしかった。

・シリーズの味とも言えそうなので否定するのも気が引けるが、度が過ぎたガラの悪さ、とでも言うか・・・、露骨に表現すれば「汚さ」・「下品さ」はちょっと引く場面もあるのもまた確か。

・ゲーム内容とは全然関係ないが、タイトルの読み方が作品を重ねる毎に難解になってくのが気になる所。ルビふってないと読めんぞ(苦笑)。
総評だぜ。 by 次元五右エ門(←あ、ジョニーのことね
 えーと、まずは「筆者がとンでもなく格闘ゲームがヘタなユーザーである」、と言うことを前提として読んでくださいね。

 この作品は言わば「戦の神に選ばれし、ごく一部の勇者たちのみが遊ぶ究極のゲーム」。凡庸な村人(自分ね)にはとてもじゃないがついていける内容ではない。神々や勇者たちが口にする会話(高尚な攻防のやり取り)は下々の民(ヘタクソ)には崇高過ぎてとてもじゃないが理解できない。神々の教え(複雑なゲームシステムやバトルにおける定石、コンボの操作)を民百姓に伝えて歩く伝道師(即ち、ウルトラ親切なチュートリアル)が現れてくれることを切に祈る“村人Cのアルツ”なのでした。
 大学生の頃、友人のシュン氏・スミス氏から多少格闘ゲームの手ほどきを受けた自分ではあるが、やっぱりこれは太刀打ちできそうにないなあ・・・。あのときも「師範:体力10分の1 VS. ワシ:体力全開」っていうドデカいハンディもらったけど、それでも勝てなかったっけ・・・。
 格闘ゲームを買う度にCOMにボコボコのギッタンギッタンにされて「文句」(・・・と言うよりは、もはや「泣き言」)を吐いてる自分ですが(苦笑)、別に間違ってる事を言ってるつもりも無いです。近所にあるゲーセンが次々に潰れていくのは、景気の悪化・人口減少・少子化だけじゃなく、尖り続けるゲーム内容についていけずに振り落とされたユーザーが少なからずおり、ゲーセンから離れていったことによってもたらされた事実という側面もまた持ち合わせているのも間違いない、と思うから。
 洗練されたゲームシステムに魅了されて引きつけられた選ばれし戦士たちのみをターゲットに絞り続けるのが正しいのか?多少媚びつつもヘタクソな末端ユーザーを見捨てずに救済する要素をしっかりつけて新規層を取り込む努力も並行して行うのが正しいのか?何が正解なのかは分からない。真実は神のみぞ知る。だけど・・・、そう遠くない未来に分かるんじゃないですかね、答えは。

掲載日:2010年3月28日


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