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ニュー・スーパーマリオブラザーズWii
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発本部、SRD
機種:Wii
発売年月日:2009年12月3日
価格:5800円
ジャンル:アクション(2D)


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Wii版

ついでにプロペラマリオの
玩具でもどうぞ♪
(ただの竹とんぼじゃねーか!)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 10 9 10 7 92
プレイ時間…50〜60時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
GREATぜよ!
・十字キーとボタンふたつで簡単操作。Wiiリモコンの機能を活用した新アクションなどもあり目新しさも味わえる。特に、プロペラマリオの時にリモコンを振るとグインと上昇できる部分の感覚が凄く良い。

・シンプルさを失わずに奥深さも両立したバランス調整はさすが、と言ったところか。ステージやギミックのバランス、コイン等のアイテムの配置は計算ずくで、さすが作り慣れとるなあ、と感心させられる出来。この辺は大安定の横綱の風格。

・ニンテンドーDSで出た前作は難易度が低過ぎて物足りない面もあったが、今回はかなり難易度が上がり手応えも出て良い。古参のファンでもしっかり楽しめるであろう内容かと。特に、ステージ内に隠されたスターコイン集めはなかなか苦戦させられる。BGMや登場キャラなど、古参ファンには「懐かしい〜」と思わされるような要素が詰め込まれていてよろしい。

・うまいユーザーには「スーパープレイムービー」といったご褒美、下手なユーザー救済用にルイージの「お手本プレイ」なども搭載するなど、上級者から駆けだしユーザーまで楽しめる心配りが嬉しい。

・性能のいい機種でのリリースだけあり、見た目的にも凝った仕掛け・個所が多いのは嬉しいところ。結構派手に画面内のギミックが動くので見ていて飽きない。

・これまでのマリオ本編と異なるのは多人数同時で本格的に遊べる点。腕が均衡したメンバーで遊ぶと結構殺伐とした雰囲気でゲームが展開し、ゲーム内容が邪魔し合いとか殺し合いとかに変貌するのがまた面白い。下手したら、本作で一番面白い&過激な要素と言っても過言ではないカモ!?これは今までのマリオでは感じられなかった感触。ファミコンの『マリオブラザーズ』とか『アイスクライマー』だとかの2人同時プレイを思い出すような感覚。非常にアツいモノがありますな。
DAMEですじゃ。
・城や砦をクリアしないとセーブできないってのは不便な気がする。一応、中断機能はあるから致命的な問題ってくらいでもないけど「昔からそうだった」って今なら簡単に直せる部分も放置されとるのは気分的にはあんま良くない。ゲーム性に直結する部分なら兎も角、こういうトコって別にそうでも無いと思うし。

・操作面で大きな不満点は無いが、敢えて文句を言えば「リモコンを振ってスピンジャンプ」とか「物を持ち上げる」というのが暴発しやすかったりしてやりづらい。リフトの傾け操作とかもL/Rトリガーで代用できそうだし、クラコンとかに対応してても良さそうなものだが。任天堂の作品ではたまに見られる「ギミックのゴリ押し」に該当する部分と思う。必然性があるならどんどんやりゃ良いが、そうでない物に関してはただストレスにしか繋がらんので、やめてもらいたいモンである(まぁ今回のはまだマシな方だが)。

・スターコインの隠し場所がちょっと陰険。壁の中に埋められてたりすることが多く、しらみつぶしに壁に体当たりしていくことが求められてくる。単純な作業的であり、もうちょい何とかなんなかったのか?…と感じる事も。

・パッケージにでかでかと描かれているヨッシーだが、序盤に出てくる以外は殆ど出番が無い。ちょっと残念だったり。性能が強力なんでバランスを考慮しての事なんだろうが、ちょっと看板倒れな印象。

《スコアに反映してないけど気になった点》
・ゲーム内容とはなんら関係ないんだが、1988年の『スーパーマリオブラザーズ3』の時点で「クッパの子供」って明言されとったコクッパ7人衆がまさかの「クッパの手下」に格下げ。今更設定が大きく変えられるのは古参ファンのわしから見ると違和感が大きいし、チト寂しくもある。
感想なんよ。
 DS版に続く「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」の新作。マリオシリーズのキーパーソンである任天堂宮本氏・手塚氏・SRD中郷氏がミッチリ現場に入って監修されたとの事で、操作性・バランス面は一流の出来と言って差し支えない内容。難易度は前作DS版がかなりヌル目の調整であり、ヘタクソなわしとしても物足りなさが強く残ったが、今作はかなり手応えも増し、かと言ってアクションがニガテな人も見捨てず、バランス的にもかなり完成度は高い。ハードの性能を活かした各種のギミック類も見た目的にも楽しく、遊んでいて退屈しない作り。アクションが苦手な人向けには「お手本プレイ」も用意してあるなど、上級者から初心者まで楽しめる配慮があるのは良い。

 個人的にはシリーズで最も難しいとされる『2』を最終面D-4まで全面クリア済みと言うことで、一応昔はそこそこ上手かった自覚があり、同じコースで8回ミスせずにルイージのお助けプレイを出現させずにクリアすることを目標に遊んでおったが、なんとか達成できてホッ……。まぁスーパープレイに収録されてるような別次元のプレイは到底無理だけどな。
 1人用のみならず多人数の同時プレイも楽しい。多人数プレイは下手な人と上手な人が混ざってやれば助け合いにも利用できるが、腕が均衡した者同士ならば、任天堂ゲーではお馴染みの壮絶な殺し合いが展開されたりしてカオスで楽しい。この部分は今までのスーパーマリオ本編では味わえなかった妙なアツさがある。必要以上に他者に干渉して(されて)しまうことが鬱陶しくも感じるが、それもまた味か。

掲載日:2009年12月7日
更新日:2020年10月6日


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