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王様物語
メーカー：マーベラスエンターテイメント
機種：Wii
発売年月日：2009年9月3日
価格：7140円
ジャンル：シミュレーション（アクション）

映像	音楽	快適性＆操作感	独自性	難易度・バランス	ボリューム	シナリオ	総合評価
7	8	5	8	5	8	6	72

プレイ時間…20時間程度
※各項目は10点満点、総合は100点満点

よかですたい

・「ピクミン」を彷彿とさせる作りだが、こちらは一人一人に個性付けがなされていると言った点でだいぶ異なる味付け具合（施設を作ったり転職したりシミュレーションと育成の要素の色合いが濃い）。物語が進むごとに発展していく街を眺めるのも味があって良い。

・BGMはクラシカルな感じで結構迫力があってよろしいかと。オーケストラチックな雰囲気で豪華な感じが良く出てます。

・グラフィックは派手さこそ無いが、細かく描き込まれており、丁寧に作られてるなあ、とう感じはする。

ダメですばい。

・やたらと難しく、…と言うか全体的に説明不足感が漂い、必要以上にトライ＆エラーを強制させられる作りはいかにも不親切。前時代的でイライラさせられる。良く言えば「手ごたえがある」とも言えなくもないが、個人的には窮屈な印象。もうちょっとユルく雰囲気を楽しめる程度の難度の方がいいと感じたな。

・カメラの動きなど、システム周りでストレスが溜まることが多く、快適に遊べないのがもどかしい。多人数で歩いてると、やたらと地形にハマる・ダメージを受けるユニットが出るのもなんか引っかかる…。

・ボス戦のムービーがスキップできないのが面倒。死んで覚えるタイプのゲームだけに余計鬱陶しい。1度目はともかく、2度目以降の挑戦ではスキップさせて欲しいな。

感想ぜよ。

　基本的にはなんとなく任天堂の「ピクミン」を連想させる作りになっているが、そこまでの完成度を感じないのはシステム周りで色々とストレスを感じるからか。素材はいいものを持っているだけに、「惜しい」という感覚が強い。やたらと難しい（…と言うか、不親切と思える作り）のも時代に逆行している気がする。まぁ、その詰めの甘さが「マーベラスらしい」とも言えなくもないのだが。
　開発者がブログで「赤字で死にたくない」と言って物議を醸したが（って言うか、製作を担当したCINGは潰れちゃったが…）、結局のところはそれまでの信頼の積み重ねが現在に繋がっているのであり、まずはその辺りの詰めの甘さを改善しないことにはユーザーの支持は得られないと思う。
　まぁ本ソフトが出たバグ量産の頃に比べれば多少はマシになってるとは言えるのかな…。やっぱ地道に頑張るのは大事だね。

掲載日：2015年5月18日

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