縮緬遊戯堂　レビューランド　ゲームレビュー　《新・中華大仙～マイケルとメイメイの冒険～》

新・中華大仙
～マイケルとメイメイの冒険～
メーカー：スター☆フィッシュ
機種：Ｗｉｉ
発売年月日：2007年9月6日
価格：6090円
ジャンル：シューティング（２Ｄ・横スクロール）

かいたひと　：　アルツ社長

映像	音楽	快適性＆操作感	独自性	難易度・バランス	ボリューム	総合評価
２	２	４	３	１	０	１９

プレイ時間・・・2時間程度
※映像～ボリュームは10点満点、総合は100点満点

いいとこアル

だめだめアル

・使うボタンは十字キーと１・２ボタンのみ。シンプル操作ですぐ馴染めるはず。

・古典的な横スクロールシューティングなので、割と敷居は低い。俗に言う、“弾幕系”のものよりも難易度が格段に低く、この手のジャンルが苦手な方でも遊べると思われる内容。面白いと思えるかどうかは別だが。

・背景が殆ど“一色ベタ塗り”なので、敵の弾が判別しやすいと言う悲しい利点が・・・。

・スクロールスピードがリモコンの傾け具合で変わるのが、新しいと言えば新しい。

・悪いところねぇ・・・。・・・・・・。うん・・・。ハァ・・・。・・・・・・・・・・・・・・・。もう、全部ッ！！・・・「クソゲーだァ！！」の一言じゃなんも分からんから、一つ一つ挙げてくことにするね（苦笑）。

・一回ミスするとスピードが初期の遅さに戻り、敵の弾を避けるのもままならなくなり「THE END」確定・・・ってな具合。反面、一旦パワーアップを維持できればただ画面の左側で上下に動きながら弾を撃ち続けてれば、ハイ、終了。以上の理由から、その両極端な状況になりがちで緊迫したプレイは不可能と言っていい。ゲームバランスは劣悪。2007年に出たモノとは到底認めがたい内容。

・デフォルトの移動速度が異常に遅い。また、自機の当たり判定がやたらとでかく、かすったかかすらないか程度でも簡単にアウトになる。この辺はもうちょっと時代に合った作りにしてもいいと思うんだけど・・・。

・敵の行動パターンがワンパターンすぎ。ボスの攻撃も簡単に見切れる（逆にパワーアップ状態が剥がれた状態だと、難易度が劇的に上がり、死亡がほぼ確定する）。

・ライフ制を採用して、複数回ダメージを受けても耐えられるようになってはいるが、ダメージを受けた後の無敵時間がほぼ無く、連続でダメージを受けて即死・・・というケースも少なくない。ライフ制にした意味無いような・・・。

・グラフィックも初代プレイステーション、ヘタしたらスーパーファミコンあたりでも出せそうな出来栄え。「お金かけてない感」が随所に漂っております。特に凝った演出は見られない。BGM・効果音も期待に違わぬ出来栄え（無論、マイナスの方向で）で迫力が無い。ボスのカクカクした動きは無力感を誘う。で、その無力感と戦いながら（苦笑）、なんとかボスを倒した時。爆発するでもなく、断末魔の悲鳴をあげるでもなく、音すら鳴らず、半透明になってプシューと消えてくだけ。この達成感の無さと言ったら・・・。ゲームボーイなんかのシューティングでもここまで酷いものは自分が遊んだやつの中には無かったよ。それを最新鋭の据置機（まぁ、中身はゲームキューブとほぼ一緒だとしても）で出すとは、いくらなんでも・・・・・・手抜きし過ぎ。少しは手間をかけて作りなよ。

・敵の配置、攻撃方法などがワンパターンでステージの先に進んでもワクワクしない。各面最後に出てくるボスも攻撃→体当たりの動きがどれも似たようなものばかり。バリエーションが無いに等しい。

・ストーリーモードが搭載されているが画面にバッとイラストとセリフ数行が表示されておしまい。ストーリーもクソもあったもんじゃ無い。

・やり始めて30分弱。なんだかクリアできてしまいましたよ～？・・・だが、スタッフロールも流れず、はい、GAME OVER。・・・えっ、終わり！？オマケもなんも無いの？どうにもやりきれない、この達成感の無さ。プレイ中も退屈で面白いと感じる場面が無く、道中は延々と左端で上下に移動しながら弾を撃ってるだけ。とことんやり込みたい！！・・・とは到底思えず。

・これまでに挙げた諸々の欠点込みで定価はなんと6090円のフルプライス！！・・・という正気の沙汰とは思えぬ価格設定。これ、Wii wareで500円で売ってても全然違和感無いよ！？もはやユーザーをナメてるとしか言えない。同じ6000円使うなら、「ＮＥＷマリオＷｉｉ」や「マリオギャラクシー」とか、同じシューティングなら「式神の城３」、バーチャルコンソールのシューティングの名作を同額分買ったりした方が、よほど充実したゲームライフを送れるはず。「ドブにカネを捨てる」とはまさにこのソフトのためにあるが如き言葉。

総評アルね

　最初に一言。このゲーム、低価格で売ってたなら、ここまで酷評はせんかったです。この内容のゲームをフルプライスで堂々と売りつけようとした、メーカー側のユーザーをなめきった態度が気に入らんのです。
　・・・まず。このソフトを開発なさった会社の方々。・・・正気ですか？やっててちょっと心配になってきましたよ。2007年にフルプライスでこの内容。真面目に作ってます？ワゴンで投げ売りされてた理由が分かりましたよ。安っぽいパッケージイラストから見て期待はしてなかったものの、正直ここまで酷い内容の物とは思ってなかった。
　このソフト発売の2ヶ月後には３Ｄアクションの傑作「スーパーマリオギャラクシー」が出とるんですが、なんとこの「新・中華大仙」の方が値段が高いんですＹＯ！！明らかに内容と価格が釣り合って無いですね。
　内容的にはフルプライスなのは無論、言語道断。定価で買って満足できたユーザーは一人でもいるんでしょうかね？比較的低価格帯の2800～3800円でもまだまだ高い。Wii wareで500円で売ってるってなら・・・。そこまで降りてきて、ようやく許せる価格って感じですな。
　しかしまあ、Wiiって結構クソゲー率が高い気が。同世代の他機種より性能が低いから、手抜きしても大丈夫だろうとか考えてるんでしょうか！？リモコンの機能をちょっと継ぎ足してみて満足しちゃうクリエイターが多いせいなんでしょ～か！？いずれにせよ、ユーザーも馬鹿にされたもんですね。
　一応、リメイク作品ってことらしいですが、原作はどんな内容だったんでしょうねえ。ワシみたいに元の作品を知らん人間が見ると、「中華大仙」って大したこと無いゲームみたいだね・・・って思われても仕方ない気が・・・。明らかにブランドイメージに傷付けてると思うんじゃけど。それ以前に、どの層を狙って作ったのかがイマイチ分からない。
　とりあえず、原作を知らん人間としては、この値段でこの出来のソフトには上記の評価しか与えられんです。原作を知ってるユーザーなら楽しめるのかなあ？

掲載日：2010年2月2日

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