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Wii Sports
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発本部、SRD
機種:Wii
発売年月日:2006年12月2日
価格:4800円
ジャンル:スポーツ(アクション)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 8 10 8 5 87
プレイ時間…30〜40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここがいいんじゃ!
<テニス>
・移動が自動なので、ラケットを振ることに集中できる。カンタン操作で誰でも遊べる。

・スピンをかけることができたりする辺り、芸が細かい。。

<ベースボール>
・プレイヤーが担当するのは「投げる」ことと「打つ」ことだけ。野球のゲーム化にあたって複雑になりがちな守備の操作はオートで行われ、非常にシンプルなのでゲーム慣れしてない人も楽しめる。パーティゲームとして活躍の場はありそう。

<ゴルフ>
・今までの主流のスタイルである「みんゴル」や「マリオゴルフ」のようなタイミング型とも、アナログスティック倒し型とも違う、独特のプレイスタイルが斬新。あえて似たものを挙げるなら「アナログスティック倒し型」の「Wiiリモコン版」なのだが、感覚的にはまったく別物でなかなか新鮮。

<ボーリング>
・個人的にはこれが一番好き。実際に手首のスナップを効かせてスピンをかけたり、スイングの速さでスピードを調節できたり。

・わし的には、これが一番臨場感があるように感じた。「本物をやってる感」は5種目の中ではこれがトップカモ(ボクシングはやったことないケドね)

<ボクシング>
・振動や効果音の使い方が巧い。BGM無しでもしっかり気分を盛り上げてくれる。

・適当にやってても爽快かつ、それなりに勝てる大雑把さが良い。イイ意味で大味。あんま一方的な結果にならんって点でパーティゲーに向いたバランス調整かと。

<全体>
・全体的にシンプルで遊びやすく、ゲームに慣れてない人でも安心して楽しめる。ついつい体が動いてしまうので運動にもなる。

・個人的には体感ゲームはあまり好きでないが、事前に想像していたよりも相当楽しめた(今でもボーリングあたりは、ちょくちょく遊んでる)。ついつい体をひねったりしてしまうあたりは初代F-ZEROとか初めて遊んだ時に通じるモノがある。

・全体を通して、効果音が非常に良い。爽快感はバツグンだ!リモコンから音が出るのも今までに無い試みだけに斬新。リモコンの振動も実に絶妙で、感心感心。この部分、かなりゲームキューブの頃よりバリエーションが増したような気がする!

・それぞれのスポーツの良さをうまーく抽出し、「実際にやった気分」にさせてくれる。お手軽かつ、自分が上手いと思える巧みなバランスは任天堂らしい。もてなしの心、これにあり。

・前面に出る感じではないがグラフィックはキレイ。フォトリアルさとは縁は無いがこういうユニークなデフォルメ路線があってもいい。
う〜む、いかんのぅ。
<テニス>
・強制的にダブルスになってしまうのが微妙。同じMii2人でダブルスなんで、見た目はかなりシュール。もうワンクッション挟んででも別々のMiiで遊べるモードがあっても良かった気が。

・ラリーが続き過ぎる。強打の類はある感じだが、やたらとラリーが続いて大ぶりな操作でも拾えてしまうため、展開としては少々ダレがち。

<ベースボール>
・タイミングさえ合ってしまえば、割とカンタンに打ててしまう。守備や走塁も完全に自動操作なので、プレイヤーが干渉できる余地が若干少なく、薄味な気がする。単調過ぎて、飽き易いのは気になる。

<ゴルフ>
・実際のゴルフのスイングをイメージしつつ遊ぶと確実にオーバーパワーでショットがブレる。何度も微調整してのパワー調整が最も重要で、爽快感は思ったより感じられず。

・パット、アプローチの微調整が難しく、至近距離の方が難しく感じたり。ごく軽く打ったつもりのスイングが認識されない事が多く、苦労する。これは何とかして欲しかった。慣れない内は意外とストレスに感じる要素かと。まぁわしの場合、専用の独自フォーム(両足を開いて下から上にリモコンを振るマヌケなステキなスイング)の開発である程度解決できたが。

<ボーリング>
・コレといって欠点は思い当たらない。イイ出来。長時間やってると腕が疲れるくらい。

<ボクシング>
・激しく動くので、どうしても疲れる。あと、素早いスイングに応答してくれないのが不満。攻撃が単発になりがち。

・この種目のみヌンチャクを使うのでコントローラの抜き差しが面倒だったり。
<全体>
・BGMは環境音だけの事が殆どなんで、多人数でワイワイ遊んでる時は兎も角、一人で遊んでると静か過ぎてサミシイ…。

・ボリュームそのものはそれほどでもなく、一人でできることはそれほど多くない。やり込むタイプのゲームではないので、じっくりやってると飽きるのは早い。
感想じゃけんのう
 Wiiの「お手軽さ」、「斬新さ」を体現したゲーム。Wiiらしさを味わうなら、同時発売作品の中では多分これがトップ。「次世代の体感型スポーツゲーム」と思える一方、凄さが前面に出て無くて案外普通に遊べてしまう辺りは任天堂らしい。

 あと、驚きだったのは、日頃ゲームに関心のないわしの妹、更にはゲームを敵視してさえいた親をもハマらせたこと。継続的に他のゲームを遊ぶって感じにはなんなかったけど、まぁ相当な吸引力はある作品だったかと。

掲載日:2006年12月17日
更新日:2024年3月5日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 9 10 8 6 85
プレイ時間…15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こりゃあええのう…。
・誰もが知っているスポーツをWiiリモコンを用いて直感的に思ったように動かせる快感がすごい。操作説明等が無くても誰もが知っているスポーツなのでどう動かしたら良いのか大体分かるし、どれも複雑でない操作方法なので誰でも分かりやすく、快適にプレイできる。

・今では当たり前となっている事だが、自分の分身であるMiiを使ってのゲームプレイも親近感が持てて良い。誰もがゲーム内でしっかり役割を獲ていると感じられる感覚が普段ゲームをしない層にもウケたのかもしれない。

・実際のスポーツのテレビ中継で流れているような歓声や効果音が臨場感を溢れさせてくれる。Wiiリモコンからも音が流れてくるのは驚いた。
こりゃいかんのう…。
・収録されているスポーツの種目の数が少なく、細かくルールを決めたり出来る訳でもないので飽きやすい。
感想ですじゃあ。
 初めて我が家にやってきたWiiのゲーム。自分の動きが思ったようにそのままゲームに影響させられるというWii特有の面白さには、幼少期からかなりゲームを遊んでいた自分にとっても衝撃的だった。普段ゲームをしてない層をも取り入れるというのは成功しており、我が家でもドンキーコング以外のゲームはまるでダメなオヤジが結構ハマっていたりしていた。

 長期間遊べるゲームとは言いにくいが、Wiiリモコン特有の直感的な面白さというものを誰でも分かりやすく、親しみをもって遊べるゲームであるのは間違いない。

掲載日:2017年2月20日


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