nail'd
ネイルド
メーカー:サイバーフロント
機種:Xbox360
発売年月日:2011月4月21日
価格:7140円
ジャンル:レース(バギー・モトクロス)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 6 6 7 5 7 63
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・現実には有り得ないような猛スピードや超絶大ジャンプで豪快にふっ飛ばしたり吹っ飛んだり。リアルさは皆無だがゲームとして割り切ったゲームデザインには好感が持てる。このアホ臭いノリは好きだなあ。

・コースなのかそうでないのか判り辛いデザインも相まって初見ではまずミス無しで走れない作りだが、ミスのペナルティは少なく、すぐ復帰できる。操作自体もシンプルでオーソドックス、挙動もグッとゲーム寄りでフルスピードでもグイグイ曲がれるスタイル。この手のレールに見られるジャンプ中のトリック等の要素も無いため、全体的にシンプルにまとまったゲーム性。一見難しそうな見た目程敷居は高くないのはナイス。バギーレースとSFという見た目の違いこそあるものの、『フルスピードでかっ飛ばしつつも素直な挙動で馴染みやすい』って点では筆者が好きなF-ZEROシリーズに通じる所もあると感じた。スピード感、豪快さと言った点でかなり似ているかと。
ダメですばい。
・割りきってゲーム寄りのデザインにしてはあるが、全体的にメリハリが効いてなくて飽きが来やすい。豪快さはあるが奥深さや引きの強さの面ではどうもイマイチ感。無理矢理に一言で言えば『大味』とも言えるか。割と馴染みやすさはあるけれど、同時に無骨過ぎる、『昔ながらの洋ゲー』チックな作りかと。

・コースが…見にくい。「えーありえんーっ!」って言いたくなるくらい見づらい。ただでさえ画面の端っこの方がカメラの効果で流れるようにぼやけるのに、やたらコントラストが強いグラフィックの描画手法のせいで影の部分がホント暗くて黒一色で道なのかどうかさえ全く分からず。テレビ側で無理矢理に調節すれば影の部分を見えるくらいにできるが、そうすると今度は他の部分が白くなり過ぎるし…)。影の部分の凹凸や障害物でクラッシュすると、すごく理不尽な気持ちになる。ここはもうちょっと見易さ重視でデザインしてくれても良かったと思う。こう言うところで変にリアルさにこだわって遊び易さを犠牲にするのが、いかにも古風な洋ゲーチック。

・同様に、コースデザインがやたらと無骨で道なのかそうでないのか分からない描写が多く、必要以上に初見殺しなポイントが多いのはストレスに繋がる。

・日本語約が何と申すか、かなりテキトー。直訳過ぎ…と言うかどこか変な約なところが多い。コース名とかパーツの名前とか。パーツやペイントデザインの名前の『カマキリの〜〜』(英語だと何て言うんだろ…)みたいなのどーにかならんかったのか?(苦笑
感想ですけん。
 バギーやモトクロスに乗ってオフロードをかっ飛ばす手のレースゲームだが、シミュレータとかリアルさを追求したゲームとはかなり…というかモロに対局をなすゲームらしい作り。リアルさを微塵も感じないゲームらしい割り切った操作性と豪快さ、疾走感はなかなかのレベルかと。反面、無骨で大味、引きが弱くて思った程熱中できないって意味では昔ながらの洋ゲーチックでもあり、淡白な作りであるとも言えそうな。また、見易さ度外視のグラフィックはちょっと何とかしていただきたかった。
 定価の7000円で買ってたら「ウ〜ン」レベルな気もするが、まぁ個人的にはワゴンで安く買ったからそんなに損したってレベルでもない。色々欠点はあるにはあるが、見るべき点もあるにはある。そう言う意味では色々「惜しい」って言える内容なのかも。

掲載日:2014年12月8日


機種別一覧(XB360)に戻る

レビュートップページに戻る

縮緬遊戯堂トップページに戻る