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《シナリオ:支援会話一覧》
モルダ×ヴァネッサ
【モルダ×ヴァネッサ C】
モルダ
ヴァネッサ、無事でやっておるか。
ヴァネッサ
あっ、モルダ殿。
はい、苦しい戦いですが、何とかしのいでおります。
あの、モルダ殿…。
モルダ
なんだ?ヒーニアス王子なら無事であるぞ。
危ない局面もあったが、命に別状は無い。
ヴァネッサ
!!え、いえ、その………、
よく…分かりましたね。
モルダ
ふむ。神官という立場上、今まで数多くの人間を見てきた。
その中でもお前は、かなり分かり易い方に分類される。
ヴァネッサ
分かり易い…ですか。それは面目ありません…。
モルダ
いや、真っ直ぐで純粋な心を持っておるということだ。
むしろ騎士としては誇れる事であろう。
ヴァネッサ
そう…ですか。ありがとうございます。
モルダ
どれ、ひとつお前に王子の小さい頃の話でも聞かせてやろうか?
ヴァネッサ
ぜ、ぜひお願いします。モルダ殿!
モルダ
ふむ。…む…!
どうやらその前に、敵を片付けるのが先のようじゃの。
ヴァネッサ
!!
あっちの物陰!モルダ殿、ここは私にお任せください。
モルダ
うむ。気を付けるのだぞ。
ヴァネッサ
また今度、その…よろしくお願いします。
モルダ
ふふ。良かろう。次に会った時を楽しみにしておるがいい。
ヴァネッサ
はいっ!
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【モルダ×ヴァネッサ B】
モルダ
ではこの間の約束通り、話すとしよう…
ヴァネッサ
はい。
モルダ
あれはもう十年以上も前、ヒーニアス王子がまだ子供の頃の話じゃ。
王宮で行われたあるセレモニーで、他国の射手が余興を行う事になった。
ヴァネッサ
余興…ですか。
モルダ
うむ。
内容は、かなり遠く離れた的に、矢を正確に当てるというものだったが、
その射手の腕は、なかなかのものだった。
だが、その余興の途中で待ったの声が上がった。
ヴァネッサ
まさか…。
モルダ
そう、まだ幼い頃のヒーニアス王子だ。
王子はそのようなものでは面白く無い、的をもっと遠くに離せといった。
そして、自分も参加させろと。
ヴァネッサ
王子らしい…と申しましょうか…。
モルダ
そうであろう?
国王ヘイデン様はやめておけと申されたが、王子はあのようなご性分だ。
言い出したら聞くはずもなかった。
かくして我が国の王子と異国の射手との腕比べとなったのじゃ。
ヴァネッサ
それで…?
モルダ
勝負は次のようなルールで行われた。
遠く離れたそれぞれの的を狙い、矢を放つ。
そして、両者の放った矢が当たれば、的をより遠く離す。
どちらか先に的に当たらなくなった方の負け、というものだ。
ヴァネッサ
はい…。
モルダ
両者は一歩も譲らなかった。
放たれた矢はその都度的の中央に命中し、集まった各国の客人や我が国民の観衆からも、
大きな歓声や感嘆の声が漏れた。
だが、勝負はある局面で転機を迎えた。
異国の射手が、
『このままでは勝負がつかない、的を一気に遠くへ離しましょう』
と提案したのだ。
だが、それはその者の巧妙な作戦だったのだ。
ヴァネッサ
と、言うと…?
モルダ
最初から矢を放っていた異国の射手は、手の握力に限界が近づいてきていた。
戦いの中で行う射撃とは異なり、連続して、しかも長い距離の的を射る内容だったからの。
いかに手錬とは言え、無理も無かった。
事実、命中精度は若干だが鈍り、的の中央を外しつつあった。
このままいけば、王子の勝利は目前…といったタイミングだった。
ヴァネッサ
…でも、次に決着をつけるつもりであったならば、
両者の条件はほぼ変わらないのではなかったのですか?
モルダ
うむ。矢を放つ条件はな。
だが… 問題はその時に離した的の距離にあったのじゃ。
その射手の申し出により離された的の距離は、およそ子供の力では、到底届かぬような距離だったのだ。
ヴァネッサ
…!!
モルダ
異国の射手にとっても、命中ギリギリの限界距離であったのだろう。
実際、先に放ったその者の矢も、的の端、もう少しで外れようかという際どい場所に命中した。
そして、王子が矢を放つ番となった。
ヴァネッサ
そ、それで?
モルダ
見た目には、子供である王子が矢を放ち、届くような距離では到底なかった。
だが、王子は何事もないかのように弓を空へ向けて構えた。そして矢を放ったのだ。
すると、放たれた矢は見事に、遠く離れた的のしかも中央に命中した。
直線では届かない矢も、角度をつければより遠くの的を射る事が可能だ。
しかし、それを正確に行うには余程の技量が必要。
だが、王子は平然とやってのけたのだ。
そして、『次はさらに距離を伸ばし、互いを的にして撃ち合うというのはどうだ?』と言ったのじゃ。
結果、異国の射手は自らの負けを認め勝負は決着、となったのだ。
ヴァネッサ
凄い…。
モルダ
以上、そう言った話だ。
ヴァネッサ
あ、ありがとうございます、モルダ殿!
大変、感動しました。ますます…。
モルダ
ますます?
ヴァネッサ
あ、い、いえ。何でもありません。
モルダ
ふっふっ。そなたの心の肥やしにでもなったのであれば、それで良い。
今後も奮闘するがよい、ヴァネッサ。
ヴァネッサ
はい!
戻る
【モルダ×ヴァネッサ A】
モルダ
さすがは我が国の誇る天馬騎士団員であるな。
ヴァネッサ、このような状況でもやはりお主は無事であったか。
うむ、信じておった。
ヴァネッサ
モルダ殿。
いえ、我々が安心して戦えるのもモルダ殿を始めとする癒し手の方々がいるからであります。
幾度とない的確な助力、感謝致しております。
モルダ
我々は自分ができる事をただやっとるだけだ。
感謝には及ばんよ。
ヴァネッサ
そんな!
モルダ殿達がいらっしゃらなければ、
とてもこのような厳しい戦いを乗り切る事はできません。
モルダ
ふっふっ。嬉しい事を言う奴だ。
ヴァネッサ
それと…この間は、ありがとうございました。
モルダ
ん…?あ、ああ。あの話の事か。
ヴァネッサ
はい。
モルダ
ふふふ、良いのぅ…20年前頃の自分を思い出す。
ヴァネッサ
えっ?
モルダ
あ、いやいやいや………。
ヴァネッサ、頑張るが良い。
結果はどうなるかは分からないが、
お前のその真っ直ぐな心は、王子は受け止めてくれるはずだ。
ヴァネッサ
モルダ殿、私は…王子には憧れを持っているだけであり、
それ以上の事は、望むべくもありません…。
モルダ
本当にそうであるか?
ヴァネッサ
……。
モルダ
うむ。お前の思うようにするが良い。
生まれた国、時代、身分、使命…色々なものを背負い生きてゆくが、
人は本来、自由なのだ。
迷った時には神の声に耳を傾け、告白したい事があれば、我が元に来るがよい。
ヴァネッサ
モルダ殿…ありがとうございます。
このような戦場でモルダ殿のような方がおられる事を、誠にありがたく思います。
モルダ
ヴァネッサ。
互いに尽力し、我が国の、この大陸の、そして自分たちの…
明日を切り拓こうではないか。
ヴァネッサ
はい!
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