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ファイアーエムブレム 聖魔の光石 攻略
《シナリオ:支援会話一覧》
ジスト×テティス


【ジスト×テティス C】
ジスト
テティス。どうだ、調子は?

テティス
あら、隊長。ええ、何とか大丈夫。
でも、ずっと踊りっぱなしで、汗いっぱいなのよ。
この分だと、今よりもっとウエストが引き締まって、更に悩ましい体型になっちゃうわ、ふふ。

ジスト
ははは、その調子だ。お前の踊り、軍でも評判になってるぜ。

テティス
本当?嬉しいわね。それなら、やっぱり頑張るしかないわね。
あっ、そうそう、隊長。
良い知らせと、もっと良い知らせがあるんだけど。

ジスト
良い知らせは?

テティス
今日の食事、隊長の好きな香草炒めのシチューらしいわよ。

ジスト
ほう、そいつはありがたい。そういや随分長い間食べてなかった。
もっと良い知らせは?

テティス
この先の戦いで、何かすごいお宝が手に入るわ。

ジスト
何か?

テティス
そう、何かよ。

ジスト
ははは。そうか。何だか分からないが、楽しみにしておこう。
今日の食事共々な。

テティス
私も今日の食事が美味しく食べれるように、もう少し踊ってくるわ。

ジスト
そういやテティス。お前、いつから踊りを始めたんだ?

テティス
えっ…?
……それは……。

ジスト

どうした?

テティス
え、ええ。
そう、ずっと昔よ。まだユアンが小さかった頃。

ジスト
テティス?

テティス
…ごめん、隊長。また今度話すわ。今日は、ちょっと…勘弁してくれる?

ジスト
テティス…。



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【ジスト×テティス B】
テティス
隊長。……私とユアン…実は、親に捨てられた子供だったのよ。

ジスト
…そうだったのか…。

テティス
うん…色んな所を、彷徨い歩いたわ。
まだ物心のつかないあの子を連れてね。
私も全然子供で、仕事なんて何も無くて、毎日お腹が空いて、服だってボロボロで…。

ジスト
……。

テティス
でもね、ある日思ったのよ。このままじゃいけない!…って。
だからね、ある街角で舞ってた踊り子の踊りを、見様見真似でやって、頑張って覚えたの。
私、元々そんなに器用じゃなかったから、苦労したわ。
まともな靴も無くて、足はマメだらけ。
何回も転んで、体中は傷だらけ。痛くて情けなくて、本当に辛かった。
…でも、泣かなかった。
だって、私が泣いたらあの子も泣くんだもの。
私、ユアンの笑顔が好きだったから、
あの子にはいつも笑っていて欲しかったから、だから、頑張ったわ。

ジスト
テティス…。

テティス
ふふふ。しんみりしちゃう話だったわ、ごめんね。
この間は、ふいに思い出したら、ちょっと込み上げて来て…。
でも!そうやって磨き上げたのが、今の私の踊りと、この素敵な体よ。
過去の苦労があってこそ、今の色っぽい私があるのでした、なんてね?

ジスト
……そうか、俺たちと出会うまでに、お前達はそんな苦労を…。

テティス
いやね、もう。過去の話よ、過去の話!誰にも話しちゃだめよ?
こんなの、他の誰にも言わない。隊長だから喋ったの。
苦労話なんて、ミステリアスな雰囲気の私に似合わないでしょう?
それよりも、私にも今度、隊長の話を聞かせてよ。

ジスト
ああ、分かった。

テティス
それじゃあ、もうひと頑張りしましょう。
頑張ってれば、良い事と、もっと良い事がきっとあるわ。
ね、隊長。

ジスト
ああ、テティス。気を付けてな。

テティス
うん。隊長もね!



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【ジスト×テティス A】
テティス
ねぇ、隊長。私も隊長に、一つ聞きたかった事があったの。

ジスト
なんだ?

テティス
イヤな思い出だったらゴメンね。その顔の傷、どうやってついたの?

ジスト
これか?…これは、おれがまだ若い時、傭兵になりたての時についた傷だ。
あの頃の俺は、少し舞い上がっていた。
新米のくせして半端に腕が立ったもんだから、自信過剰になってた所があった。
俺は誰にも負けねぇんじゃねぇか、ってな。
だがある日そんな俺に、忘れる事のできない衝撃の出来事が起こった。

テティス
どんな事?

ジスト
ある戦いの事さ。俺はいつものように傭兵として借り出され、そいつに出会った。
相手はある国の騎士だった。
それまでにも、何度か騎士とはやり合った事があったが、俺は一度も負けたことが無かった。
今度も楽勝、多少手こずっても負けねぇと、そう思っていた。
だが…圧倒的な力の差だった。
歯が立たねぇというような次元じゃなかった。
俺は、それまでいかに自分が狭い世界で生きて来たのかという事を思い知らされた。
俺はそいつに完全に叩きのめされ、顔に、この傷になる深手を負った。

テティス
そうだったの…。

ジスト
俺は怖かった。
傭兵になって初めて恐怖を覚えた。
だが、そんな脅える俺を見て、騎士は『行け』と言った。
そいつは俺を殺さなかった。俺を見逃したんだ。

テティス
……。

ジスト
俺は悔しかった。情けなかった。
そして実感したさ。自分の弱さや思い上がりをな。
もちろん、それまでの自信なんざ、跡形もなく消えちまったよ。
今でも時々、夢を見る。その度に俺は、決まって眠りから起こされる。
あの騎士を今でも忘れない。あいつは、俺に哀れみを感じやがったんだ。

テティス
…隊長。

ジスト
この傷は若くて馬鹿だった、そんな俺への戒めなのさ。

テティス
でも、その騎士が助けてくれたお陰で、良い事と、もっと良い事があるわ。

ジスト
テティス?

テティス
まず、何より隊長が生きてるって事。
もし死んでしまってたら、そこから今までの幸せと、これからの幸せ、なに一つ無かった事になってたのよ。
そしてもう一つ。
隊長が生きていたから、こうして今の仲間や、私とも出会えたの。
それに、その騎士は別に哀れになんて思った訳じゃないわ。
隊長が前途ある若者だって思ったから、見逃してくれたのよ。

ジスト
テティス…。

テティス
そう、きっとそうよ。ね?ものは良いように考えましょ。

ジスト
ははは。…そうだな。お陰で、俺はあれから冷静になれた。
苦労もして来たが、確かに楽しかったことも沢山あった。
思えば、ずっと傭兵をやりつつも生きてこれたのは、あの騎士の…お陰かも知れないな。

テティス
うん。
隊長はその騎士のお陰で、私はある街角の踊り子のお陰で、今、こうやって生きてる…。
ねぇ、隊長。今度は、私たちがそういった人間になっていきましょ。
誰かの未来を作るような人間に。

ジスト
…ああ、そうだな。
ありがとう、テティス。今夜からは、よく眠れそうだ…。

テティス
うん。でも、もし眠り辛かったら、いつでも声をかけてね。添い寝するから。
……隊長。私、今とっても幸せよ。

ジスト
ああ、俺もだ。
俺は今、こうやって生きているし、大切な仲間もいる。
それに、こんなに素晴らしい愛する女がいるんだ。幸せだよな。

テティス
! 隊長…!!

ジスト
ぅお…!……
おいおい…ここは戦場だ。こんな場所じゃやばいぜ…

テティス
誰も見てないわ…。

ジスト
……テティス…。



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