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ファイアーエムブレム 聖魔の光石 攻略
支援会話集 エイリーク


【エーリーク×ゼト C】
エイリーク
ゼト。

ゼト
どうかなさいましたか、エイリーク様?

エイリーク
傷の具合は大丈夫ですか?
城から落ち延びる時、あなたは私をかばって深手を…。

ゼト
あの時は…お見苦しいところをお見せしました。
ですが傷はもうふさがっています。戦いに支障はありません。

エイリーク
待って。見せてください。傷口はふさがっていても、
まだ治りきっていないのではありませんか?

ゼト
……何故、そのように思われたのです?

エイリーク
あなたの戦いは、以前と同じ素晴らしいものです。
ですが槍を振るう時、時折鋭い痛みに耐えているような…
傍であなたを見ていて、そのように見えたものですから。
私の勘違いであればよいのですが…

ゼト
…エイリーク様。どうかご安心ください。
私の傷は癒えています。心配なさることは何もありません。

エイリーク
そうであればよいのですが…。
あまり無理はしないでください。お願いします。
あなたがいてくれなければ、私は旅を続けられないのですから…。

ゼト
はっ…勿体ないお言葉です。




【エイリーク×ゼト B】

エイリーク
ふっ…!はっ!
どうでしょうか?

ゼト
お見事な剣さばきです。また腕を上げられましたね。

エイリーク
ありがとう。ちゃんと毎日訓練をしないと、兄上に叱られてしまいますから。
でもゼト、あなたの剣技にはまだまだかないませんね。

ゼト
…いえ、そのような。

エイリーク
今度、あなたの剣技を教えてくれませんか?
私が兄上から教わった剣技は、槍を基調としたものだそうです。
ルネス騎士の剣技も学ぶことができれば、きっと私はもっと強くなれます。
そうすれば、あなたの戦いを助けることもできるでしょう。

ゼト
ですが…、エイリーク様はあまり前線に出られるべきではありません。
エイリーク様はルネス王国の王女。戦いは私にお任せ頂ければ…。

エイリーク
でも…、あなたが危険な戦いをしているのに、私が遠くで見ているだけなんて…。
あなたに守られてばかりいるわけにはいきません。
これからは私があなたを守ります。だから見ていてください。

ゼト
エイリーク様…。




【エイリーク×ゼト A】
エイリーク
ゼト、少しいいでしょうか?
よければまた剣の訓練に付き合ってくれますか?

ゼト
…エイリーク様。その前に、お話ししておきたいことがあります。

エイリーク
なんでしょうか?

ゼト
ご無礼を承知で申し上げます。
近頃のエイリーク様は…臣下である私に近過ぎるようです。
ルネス王国の王女として、望ましい態度ではありません。

エイリーク
そんな、私はただ…それにあなたの傷はまだ治っていません。
だから…。

ゼト
確かにルネス城陥落の日、私が身体の内に負った傷は…まだ、癒えてはいません。
おそらく一生癒えることはないでしょう。
ですが、そのことでエイリーク様が私に負い目を感じておられるのだとしたら、それは誤りです。
そのような感情は持つべきではありません。

エイリーク
ですが、あなたは私のために…。

ゼト
エイリーク様。あなたはルネス王国の王女です。
王族である者は常に、臣下には等しく接さねばなりません。
情によって臣下を重く遇するようなことがあれば、他の者たちは、主君への忠誠を失うことになりましょう。

エイリーク
……。

ゼト
国を担う者は、人である以上に王でなければなりません。
時には勝利のために情を断ち、臣下を捨て駒としなければならない。
それができぬ者に、王たる資格はないのです。

エイリーク
……分かりました…。ゼト…あなたの言う通りです。
私は王女であることを忘れ、浮かれてしまっていたようです。
どうか許してください。

ゼト
……。

エイリーク
あの夜…、グラド兵に追われて城から逃げる時…あなたが私を強く抱きしめ、敵の刃から守ってくれた時…
私はあなたに…憧れのような感情を抱いてしまったのかもしれません。
ですがそれは…ルネス王女が持つべき感情ではありませんでした。
私はルネス王国の王女。あなたは王国の騎士。
それが分からなければ…祖国再興など果たせるはずもありません。

ゼト
はい。お分かりいただければ、それで結構です。
では…。
……。
エイリーク様。最後に一言だけ、お許しください。

エイリーク
ゼト…?

ゼト
…あの夜、私も、あなたと同じ気持ちでした。
エイリーク様を腕の中に抱き、馬を走らせている間…、
私は叙勲を受けてから初めて、騎士であることを忘れました。
ルネス王国ではなく、ただあなたを守りたいと…、
何もかも捨て、このまま何処かへ二人で逃げてしまいたいと…そう思いました…。

エイリーク
ゼト…。

ゼト
お許しください。二度とこのような過ちを、繰り返さないとここに誓います。
それでは、私はこれで。
次にお会いする時は、ルネス騎士として…この身を賭して、あなたをお守りいたしましょう。

エイリーク
ゼト…。




【エイリーク×エフラム C】
エフラム
エイリーク、無事でいるか?

エイリーク
はい、兄上。

エフラム
俺が傍にいる。何かあればすぐに呼ぶといい。
いつでも駆けつけるからな。

エイリーク
はい…ありがとうございます。でも、私も戦います。
兄上に守られてばかりはいられません。私は、兄上の妹ですから。

エフラム
エイリーク…。

エイリーク
あ、兄上…!?何を…?

エフラム
いや、沈んだ顔をしているから、昔のように頭を撫でてやろうと思ってな。

エイリーク
や、やめてください。そのような子供扱いは…。

エフラム
ああ、すまん。つい癖が出た。
けど、小さい時は撫でてくださいって、お前の方からせがんできたんだが…憶えてないか?

エイリーク
お、おぼえてません!そんな昔のこと…。
あ…兄上はもう少し場というものを考えてください。
仲間たちにこんなところを見られたらなんと噂されるか…。

エフラム
確かにそうだな。
すまん、お前が嫌がることをするつもりはなかった。許してくれ。

エイリーク
い、いえ…、いやというわけでは…ないのですが。

エフラム
じゃあ、やっぱりした方がいいのか?

エイリーク
そ、そんなことは…。

エフラム
ははっ、すぐ赤くなるところは昔から成長してないな。

エイリーク
も、もう!兄上…怒りますよ!




【エイリーク×エフラム B】
エイリーク
はっ…!はっ!

エフラム
エイリーク、もっと前に踏み込め。槍使い相手では、いくらお前でも身をかわすことは容易ではない。
初手で仕留めるんだ。敵に動く隙を与えずに。

エイリーク
はい、兄上!ご指導ありがとうございます。
やはり、私はまだまだ未熟です。

エフラム
いや、そんなことはない。
しばらく見ないうちにかなり上達していた。驚いたぞ。
今のお前なら俺といい勝負かもしれないな。

エイリーク
そうでしょうか…?
でもこんな力なんて…不要な世であれば一番なのですが。

エフラム
そうだな…お前は根が優しい。
今まで戦いを続けるのは…辛かっただろうな。

エイリーク
はい…。今は…少しでも早く、戦いが終わることを願うだけです。
こんな戦…誰も望んでいないはずなのに…。
なぜ…止められないのでしょうか。

エフラム
…そうだな。いつの時代も戦はなくならない。
古の時代、魔物がいた時期は魔物と戦い…、魔物がいなくなれば人同士で争い、
戦争を繰り返した…。リオンがそう言っていたな。

エイリーク
はい…。
戦が愚かだと知っていながら、人はなぜ過ちを繰り返すのでしょう…?
戦で得られる富より、協力して得られるものの方がずっと多いのに…。

エフラム
そうだな…。だが、俺には…少し分かる気もする。

エイリーク
兄上…!?

エフラム
俺は平和を…ルネスの再興を願っている。
戦争など馬鹿げたことだ。そのことも十分承知している。
だが心のどこかにある…戦いを欲する衝動は否定できない。
この槍を握っていると、特にな…。

エイリーク
兄上…。

エフラム
これは、俺が男だからなのかもしれん。
いや、それとも戦う者が持つ業のようなものなのか…。
槍の腕が上がれば楽しい。敵を戦って勝てば嬉しい。
だが強くなればなるほど…もっと戦ってみたくなる。
己の力がどこまで通じるか、試してみたくなる。
愚かなことだが…その気持ちは確かに俺の中にある。

エイリーク
兄上…。

エフラム
俺を軽蔑するか?

エイリーク
いえ、そのような…。でも兄上…。
その戦いはどうか、国と民のためのものであってください。
私欲や争いのために起こすような戦いだけは…

エフラム
ああ、分かってるさ。俺もそこまで愚かではない。
お前の泣き顔は見たくないしな。それに、そんな事を言い出せば、お前の剣で成敗されそうだ。

エイリーク
あ、兄上…!

エフラム
ははっ、冗談だ。




【エイリーク×エフラム A】
エイリーク
もうじき…ですね。

エフラム
ああ、そうだな。もうじき、戦いは終わる。
魔を倒し、この大陸を人の手に取り戻す…。
そして、俺たちの祖国ルネスを再び立て直す。

エイリーク
はい…。兄上がルネスの王になられ、私はそれをお助けします。
みんなが幸せで、争いのない豊かな国…昔、三人でそう語り合ったように…。

エフラム
三人…か。昔は…ここにリオンがいたな。
俺たち三人で、お互いの未来を語り合った。

エイリーク
はい…たくさんのことを話しました。
でも、リオンは…。

エフラム
……。

エイリーク
兄上…。兄上は…どこかへ行ってしまったりしないでください。
どうか、ずっと…。

エフラム
ああ、分かってる。どこへも行かないさ。
俺がお前を放っておくはずないだろう?

エイリーク
兄上…。

エフラム
お前の気持ちは、俺が一番よく分かっている。
生まれた時から…いや、生まれるより前から…俺たち二人は、ずっと一緒だったんだからな。
これからも…いつまでも一緒だ。

エイリーク
はい…兄上。




【エイリーク×ターナ C】
ターナ
あっ、エイリーク。良かったら、一緒に行きましょう。

エイリーク
ターナ。どうやら無事のようね。
分かったわ、一緒に行きましょう。

ターナ
ごめんなさい。
ほんとはね、もっとエイリークのこと助けたいの。
でも、わたしはまだ未熟で、うまくできなくて…ごめんなさい。

エイリーク
そんなことないわ。ターナは頑張ってる。
傍で見てた私が言うんだもの。間違いないわ。

ターナ
ありがとう、エイリーク。ふふ…なんだかヘンなの。

エイリーク
どうしたの?

ターナ
エイリークったら、なんだかお姉さんみたい。
わたしとエイリーク、年は変わらないのにエイリークったらすごく大人っぽいんだもの。

エイリーク
そんなこと…。

ターナ
わたしがお城を飛び出す勇気を持てたのもね、エイリークのおかげなの。
わたしもエイリークみたいになりたい、エイリークみたいにがんばりたいって。
わたし、あなたと友達でよかった。

エイリーク
私もよ、ターナ。
あなたがいてくれると、ほっとするもの。
一緒に来てくれて嬉しかった…。




【エイリーク×ターナ B】
ターナ
もう、お兄さまったら…。ぜったい、後で見返してやるんだから。

エイリーク
どうしたの?ヒーニアス王子がどうかしたの?

ターナ
あ、聞いて!お兄さまったらひどいの。
わたしのこと、足手まといだって言うのよ。
いても邪魔だから、フレリア王宮に戻れって…。

エイリーク
まあ…。

ターナ
わたし、悔しくて…。
お兄さまったらいつもそう。
わたしのこと馬鹿にして、いじわるするんだわ。
お兄さまなんて大っ嫌い。

エイリーク
でもターナ、王子は本当はあなたのことを心配してるの。
そのことはターナも、分かってあげなくてはいけないわ。

ターナ
だって…。

エイリーク
兄上だって、私が一人で危険なことをしたらきっと怒るわ。
ターナを危ない目に遭わせたくないから、厳しく言うのよ。分かるでしょう?

ターナ
それは…そうかもしれないけど。

エイリーク
後で王子のところに行きましょう。
私もついていってあげるから、ね?

ターナ
うん…そうする。
でもエイリーク…。わたし、あなたがうらやましいな。

エイリーク
私が?

ターナ
だって、エイリークとエフラムはすごく仲が良いんだもの。
お互いのこと 分かり合えてる感じで…。見てる私が嫉妬しちゃうくらい。
わたしとお兄さまも、二人みたいに仲が良かったらいいのに。

エイリーク
そ、そんなことないわ。
双子だもの。それが普通でしょう?

ターナ
でも、二人は兄妹げんかもしたことないんでしょう?
どうしたらそんなに仲良くなれるの?

エイリーク
そ、そう言われても…。双子ならそれが普通でしょう?




【エイリーク×ターナ A】
ターナ
エイリーク、大丈夫?

エイリーク
ええ、ありがとうターナ。
あなたがいてくれるおかげで、なんとか無事でいられる。

ターナ
ねえエイリーク…。わたし、強くなれたかな?
お城にこもっていたあの時より、少しは強くなれたかな…?

エイリーク
ええ、もちろんよ。

ターナ
本当?

エイリーク
ターナ、あなたはもっと自分の力を信じていいわ。
私の剣だけでは、きっとどこかで力尽きてた…。
あなたが傍にいてくれたから、私は今まで戦えたの。

ターナ
そうかしら…?なんだか自分では実感がわかないけど…。
でも、エイリークがそう言ってくれるのなら嬉しい。
このまま無事で、二人一緒に帰りましょうねエイリーク。
ゆっくりお城で休んで、おいしいものを食べたりして…

エイリーク
ええ、ターナ。
でもまずはヘイデン様のもとに謝りに行かなくては。

ターナ
う…。お父様…まだ怒ってらっしゃるかしら?

エイリーク
ええ、きっと。

ターナ
ね、ねえエイリーク…。お願い…。

エイリーク
ふふ…ええ、分かってるわ。二人で行きましょう。
私も一緒に謝ってあげるから…ね?




【エイリーク×ヒーニアス C】
ヒーニアス
エイリーク。
突然ですまないが…私はしばらく、君の身を守ることにした。

エイリーク
え…?
どういうことですか?

ヒーニアス
カルチノの包囲戦において極めて不本意ではあるものの…
私が君に助けられた形になったことは事実だ。

エイリーク
は、はあ…。

ヒーニアス
だから今から傍で君を助けることにしたのだ。
うまく言えないが、このままでは借りを作っているようで、私の気がすまない。

エイリーク
そんな。私は借りなど…。

ヒーニアス
とにかく、任せてくれないか。我が弓に貫けぬものはない。
君の安全は、この私が保証しよう。
構わないな?

エイリーク
は、はい…。ではお言葉に甘えます。
ありがとうございます、ヒーニアス王子。

ヒーニアス
うむ、では行くぞ。

エイリーク
あ、お待ちください王子。
王子は弓使いですから、私の後ろを進まれた方が…。

ヒーニアス
……。





【エイリーク×ヒーニアス B】
ヒーニアス
どうしたものか…。

エイリーク
どうかされましたか?

ヒーニアス
…先頃、私は君を守ると約束した。

エイリーク
はい。

ヒーニアス
しかし敵が現れれば、私は距離を置き君が敵に切り込んでいく…。
これではまるで、私がきみに守られているようではないか。

エイリーク
でもそれは…仕方ありません。
ヒーニアス王子は弓の使い手なのですから、前に出て戦うべきではないでしょう。

ヒーニアス
…不本意だ。
君を守りたいというこの気持ちに、偽りはないのだが…。

エイリーク
そのお気持ちだけで十分嬉しいです。
敵と剣を交える時、王子がお傍にいてくださるだけで気持ちが楽になりますから。

ヒーニアス
エイリーク…。君は優しいな。
あの男…エフラムとはまるで正反対だ。

エイリーク
いえ、そんなことはありません。
兄上は荒々しい戦いばかりが目立っていますが…、
本当はとても繊細で、人を思いやることのできる者なのです。

ヒーニアス
…そうか…きみがそう言うのなら、あるいはそうかもしれないが。

エイリーク
ヒーニアス王子も、どうか兄上と仲良くしてください。
兄上もきっと、そう願っているはずです。
私と二人でいる時、兄上はいつも優しく…。

ヒーニアス
すまないがそれは容認できない。
今のきみの顔を見ていると…エフラムが余計に憎らしくなった。

エイリーク
え…?

ヒーニアス
まったく度し難い男だ。
やはりあの男とは、一度決着をつけねばならん。

エイリーク
ヒーニアス王子…?





【エイリーク×ヒーニアス A】
ヒーニアス
エイリーク。突然ですまない。
君に大切な話がある。

エイリーク
ヒーニアス王子?
なんでしょうか?

ヒーニアス
まずはじめに聞いておきたい。
君には誰か、心に決めた伴侶はいるのか?

エイリーク
え…?
い、いえ。そのような人はいません。

ヒーニアス
そうか…ならば言おう。
エイリーク、私は君を愛してしまったらしい。

エイリーク
え…ええ!?
か、からかわないでください!
突然何をおっしゃるのですか?

ヒーニアス
からかってなどいない。
私はいつだって真面目だ。
自分でもいささか驚いている。
まさかこのような感情を抱くなど…だが君を愛してしまったのだ。
こればかりはどうしようもない。
これまで君と共に戦っていて…その気持ちは、はっきりと形になった。
私は君を愛している。
君を他の男には渡したくない。

エイリーク
ヒ…ヒーニアス王子…。
私は…。

ヒーニアス
いや、エイリーク。
返事は後で構わない。
私はまだエフラムを倒していない。
それでは君に求婚する資格もないだろう。

エイリーク
な…なぜ兄上が出てくるのですか!

ヒーニアス
身近にあのような男がいたのなら、君が他の男に興味が無くなるのも無理はない。
あの男を上回っているのだと証明してこそ、君に見てもらう資格があるのだ。
私はエフラムと勝負をする。
そこで敗れれば、君のことは潔く諦める。
だがこの気持ちに誓って、私はエフラムを破ってみせる。
エイリーク、その時に君の返事を聞かせてほしい。
話は以上だ。

エイリーク
お、王子!もう…なんて勝手な方なのでしょうか。
でも…。





【エイリーク×サレフ C】
エイリーク
あっ、サレフ殿。

サレフ
……・。

エイリーク
サレフ殿?

サレフ
……・。

エイリーク
……・。

サレフ
……・。
…失礼した、エイリーク殿。

エイリーク
いえ…。
お祈りか何か…ですか?

サレフ
『パレガ』だ。

エイリーク
パレガ?

サレフ
ああ。

エイリーク
それは、一体…。
ポカラの里に伝わる文化…。
のようなものなのでしょうか?

サレフ
そうだ。パレガは清き願い。
個人の欲望とは異なる、大きな想いを成就させる。

エイリーク
そうなのですか…。
何か、とてもためになりそうなお話ですね。
よろしければ、今度またゆっくりと聞かせて下さい。

サレフ
いいだろう。
あなたが望むのであれば。

エイリーク
よろしくお願いします。





【エイリーク×サレフ B】
エイリーク
サレフ殿。

サレフ
エイリーク殿。

エイリーク
この間の『パレガ』のお話、とても勉強になりました。
空と大地と気の調和を知り、己を見つめ、世界を見つめ、森羅万象を想う…。
自分の欲望ではなく、この世のすべての幸せと平和を願う心。
その大切さを改めてパレガによって再認識しました。
私たちの闘いも、本来そのためのもの。
パレガによって、戦う勇気と誇りを、新たに持てました。

サレフ
そうか…。ならば幸いだった。
……。
エイリーク殿…。
あなたは、闘姫ナーダ・クーヤに似ている。

エイリーク
ナーダ・クーヤ…?

サレフ
遠い昔の、ポカラの里の英雄だ。

エイリーク
どのような方なのですか?

サレフ
可憐で芯が強い女性だと、言い伝えられている。
自然の声を聞き、動物と話し、大地と一体となり、生きた。

エイリーク
闘姫…とは…

サレフ
かつて古の刻、ポカラの里に外部の者が侵攻を仕掛けてきた事があった。

エイリーク


サレフ
そこで先陣に立ったのがナーダ・クーヤだ。
竜人様より授かったと言われる、牙を磨き抜かれてつくられた細身の剣を振るい、
迫る敵を払いのけた。

エイリーク
すごい…。
でも…その方が、私と…?

サレフ
そうだ。
あなたと似ていると、私は思う。

エイリーク
そ、そんな…。
…私は、グラドに侵攻された時、何もできませんでした…。
ただ、護られて、逃げ延びただけ…。
私は…。

サレフ
だが、今あなたはここにいる。
勇気と誇りを持って。

エイリーク
サレフ殿…。

サレフ
あなたがこの戦で勝利すれば、伝説は実現する。
あなたはこの大陸においてのナーダ・クーヤとなるのだ。

エイリーク
…そう、そうですね…!
私には戦う理由がある。守るべきものがある。
過去よりも現在、そして未来が大切なのですね。
ありがとうございます、サレフ殿。
あなたの話は、いつも私に勇気を与えてくれます。

サレフ
役に立てたならば、幸いだ…。

エイリーク
これからもよろしくお願いしますね。

サレフ
承知した…。





【エイリーク×サレフ A】
エイリーク
……。

サレフ
……。
どうされた?エイリーク殿。

エイリーク
あっ、サレフ殿。
い、いえ。…少しぼうっとしていました。
私、戦闘中なのに…すいません。

サレフ
謝る必要はない。
私は、あなたがどのように振る舞い、何を思っても咎めはしない。

エイリーク
ありがとうございます。
……。
平和だった頃の故郷…。
かつてのルネスを、思い出していたんです。

サレフ
……。

エイリーク
美しい山々や川のせせらぎ…。
野に咲く花の香りと澄み渡る空…。
賑わう街と、人々の笑顔…。
我が国ながら…本当に素敵な所でした。
あの頃は、毎日がきらきらと輝いていて…。
兄とリオンと3人で、狩りに出かけた事もありました。
お弁当は私が作って…兄にはひやかされたけれど、リオンは喜んでくれた…。
あの頃が…今はとても、懐かしく感じます…。

サレフ
エイリーク殿…。
やがて平和と、あなたの心の中にあるその情景は…きっと戻る。

エイリーク
サレフ殿…。そう…そうですね。
今はその為にも、目の前の戦いに集中し、勝利せねばなりませんね。
ありがとうございます、サレフ殿。
あなたの故郷…ポカラの里も素敵な所でしたね。

サレフ
何もありはしないが…それ故にすべてのものがある…。

エイリーク
その意味…前の私なら分からなかったと思いますが、
今は…何となく分かる気がします。

サレフ
そうか…。

エイリーク
平和になったら、また、里に遊びに行かせて下さいね。
パレガ…それにナーダ・クーヤ…。
私、ポカラの里の事をもっと知りたいです。

サレフ
ああ、いつでも来るがいい…。
里と私は、あなたを歓迎する…。





【エイリーク×ラーチェル C】
ラーチェル
まあ、エイリーク。 
こんなところで会うなんて、なんて偶然でしょう!

エイリーク
いえ、ラーチェル。
偶然ではなく、あらかじめ、ここで合流する予定を立てていたはずですが…。
もしかして…憶えておられませんか?

ラーチェル
そうでしたの? まあ、細かいことは気にしませんわ。
ここで合流できたのですから、予定通りというわけですわね。

エイリーク
そ、そうですね。

ラーチェル
それにしても驚きましたわ。 
偶然助太刀した旅人のあなたが、まさかルネス王国の王女でしたなんて。
もっと早く教えてくださればよろしかったのに。

エイリーク
すみません。 
あの時は、なるべく素性を隠しておきたかったものですから。

ラーチェル
でも、いいんですのよ。 
わたくし、あの森で初めてお会いした時に、びびっと来ましたもの。
あ、この方はわたくしと同じ高貴な匂いがしますわ…と。
実はこっそり感じていましたの。

エイリーク
はあ…、さすがラーチェルですね。

ラーチェル
やはり王族の出自というものは、どんなに隠しても隠し切れませんわね。
そういえば、エイリーク。あなたもわたくしにお感じになったでしょう?
ただの旅人とは違う、高貴で気高く上品な雰囲気を。

エイリーク
え、ええ。確かに、初めてお会いした時のあなたは…、
…普通とは、かなり違っていましたね。

ラーチェル
やっぱりですわ。 ああ、困ってしまいますわ。




【エイリーク×ラーチェル B】
ラーチェル
えい。えいえいえい。

エイリーク
?何をしているのですか?

ラーチェル
魔物が現れたときのためですわ。 
あの不浄なる者たちは、いつどこから現れるか分かりません。 
いきなり現れて、杖も魔法も使えないような時は、この聖杖でぼこぼこにするのですわ。

エイリーク
あ、危ないですからやめてください。
私が隣にいるのですから、そういう時は私が何とかします。

ラーチェル
いいえエイリーク。魔物が出たときは教えてくださいまし。 
なんとしても、わたくしの手で成敗せねばなりませんわ。

エイリーク
以前から不思議だったのですが…、なぜあなたはそこまで魔物に?

ラーチェル
もちろん、わたくしの両親のような立派な人物になるためですわ。
我がロストン聖教国は闇の樹海と近いために、昔から時折、魔物がさまよい出ては人を襲うことがあったのです。 
わたくしのお父様とお母様は、そのような魔物たちを成敗していたそうですわ。

エイリーク
そうだったのですか…。

ラーチェル
でも、今は父母はもういませんの。
わたくしが幼い頃、亡くなられたと聞いていますわ。
魔物たちの群れと戦い、人々を守って命を落としたのだとか…。

エイリーク
そうなのですか…お気の毒に。

ラーチェル
いいえ。わたくしは悲しんではいませんわ。 
魔物と勇敢に戦って亡くなられたお父様は立派ですもの。 
わたくしは幼かったものですから、お顔を憶えてはいませんけれど…、
お父様とお母様はわたくしの誇りですわ。

エイリーク
でも…時々、寂しくなる事はありませんか?

ラーチェル
そ、そんなことありませんわ!
わたくしはそのような弱さは持ち合わせておりませんのよ。

エイリーク
強いのですね、ラーチェルは。

ラーチェル
ええ、勿論ですわ。エイリーク、あなただってそうでしょう? 
あなたのお父様は城に残ってグラド軍と戦い…勇敢な最後を遂げられたそうではありませんか。
あなたのお父様はご立派です。あなたはそれを誇ってよいのですわ。

エイリーク
はい…そうですね。グラド軍を前に一歩も退かなかった父上は立派でした。
でも…。でも私は…父上は立派でなくて良かったのです。
たとえ国王として無様でも、みっともなくとも…、それでも…生きていてくれた方がずっと良かった。

ラーチェル
エイリーク…。…そうですわね。
周りの皆は褒め称えてくれます。勇敢であったと、名誉であったと。
でも…もう二度と、会うことはできないのですわ。 
わたくしも…できるならひと目…お会いしたかった…。

エイリーク
ラーチェル…。




【エイリーク×ラーチェル A】
ラーチェル
エイリーク。ちょっとお待ちになって。

エイリーク
どうしたのですか、ラーチェル?

ラーチェル
…こ、こないだのことですけれど。一応誤解をといておきますわ。
お父様が亡くなったからといって、わたくしは寂しかった訳ではありませんのよ。
わたくしはそのような弱い心に、流されはしませんもの。
父母を思って泣いたことなど…、一度もありませんわ。

エイリーク
ええ、ラーチェル。あなたは強い人です。 
あなたが私といてくれて良かった。

ラーチェル
…と、当然ですわ。ところでエイリーク、これをご覧なさい。

エイリーク
これは…?

ラーチェル
我がロストン聖教国に伝わる貴重な紅玉ですわ。
つまらないものですけれど、あなたにさしあげますわ。

エイリーク
え?いけません。
このような立派なものを…。

ラーチェル
い、いいのです。
これはわたくしの物なのですから、わたくしがどうしようと勝手なのですわ。
わたくしはエイリークに貰って欲しいから、さしあげるんですの。
拒否は許しませんわよ。

エイリーク
ラーチェル…。ありがとう。大切にします。
私からも何かお返しできるものがあればいいのですが…。

ラーチェル
構いませんわ。
その代わり、もしすべての邪悪を成敗してルネス再興が成ったあかつきには、
わたくしをルネスに招待してくださいな。
それでいかが?

エイリーク
はい…分かりました。必ず。

ラーチェル
約束ですわよ。志半ばで倒れるようなこと、あってはなりませんわ。
よろしくて?

エイリーク
はい…。二人とも無事に戻って、色々な話をしましょう。
きっと、とても楽しい時間になるはずです。




【エイリーク×フォルデ C】
フォルデ
ふわぁあ〜あ…。

エイリーク
フォルデ。相変わらずのようですね。

フォルデ
あっ、エイリーク様。ええ。マイペースでやらせて頂いてます。
エイリーク様もご無事のようで、なによりです。
それにしても・・。

エイリーク
?どうかしましたか、フォルデ。

フォルデ
その…前からちょっと思ってたんですが、 
エイリーク様の装備、ちょっと軽装過ぎやしませんか?

エイリーク
そうでしょうか?

フォルデ
はい。特に下半身の装備が…なんと言うか、
そのような格好で激しい戦闘をされると…。

エイリーク
これ?

フォルデ
!!
ちょ、ちょっと、そんなに持ち上げないで下さい。
目のやり場に…困ります。

エイリーク
あっ、ごめんなさい。少し、はしたなかったですね。 
でも、これ動き易くて気に入っていますし、私の動きを最大限生かせる装備だと思うのですが…。 

フォルデ
まぁ、それぞれ気に入った装備ってのはありますよね。 
俺もこの鎧、長く愛用してますよ。

エイリーク
そうなのですね。 
確かに、よく見ると色々な傷があって…かなり年季が入ってきていますね。

フォルデ
鎧の傷はある意味、騎士にとっては誇りです。
この傷の積み重ねが武勲の印であり、
国や主君を守ってきたその証でもありますからね。

エイリーク
フォルデ…。

フォルデ
あ、いや、まぁ…俺の場合、転んだりして付いた傷も結構ありますよ。 
寝てる間に寝返りうってできた細かい傷とか。あはは…。

エイリーク
ありがとうございます、フォルデ。兄と再会したあの時まで、
ずっと兄を支え、守ってきて下さったのですね…。

フォルデ
いや、俺はそんな大した事はしてないですよ。 
逆にエフラム様に助けてもらった局面も多々ありましたし…。

エイリーク
いいえ。自ら敵に攻め入る性格の兄が、ずっと無事でいられたのも、
きっとあなたやカイルのおかげだったのでしょう。

フォルデ
エイリーク様…。

エイリーク
フォルデ、これからもよろしくお願いします。

フォルデ
おまかせ下さい、エイリーク様。 




【エイリーク×フォルデ B】
フォルデ
エイリーク様、ご無事ですね。

エイリーク
あっ、フォルデ。近くにいてくれたのですね。 
はい。あなたや皆のおかげで、何とか生き延びてこれました。

フォルデ
この戦いも、来る所まできた…という感じですね。

エイリーク
ええ。もう、後には引けません。

フォルデ
そうですね。まぁ、任せて下さい。 
ちょっと面倒くさいですが、我々騎士隊がなんとかしますよ。

エイリーク
ふふ、ありがとうございます。…ねぇ、フォルデ。

フォルデ
はい? 

エイリーク
あなたは、この戦いが終わって平和が戻ったら何がしたいですか?

フォルデ
えっ、戦いが終わったらですか?
そうですねぇ…、う〜ん…。 
やっぱり、まずルネスに戻って…ゆ〜っくりと寝て…。
 
エイリーク
フォルデらしいですね。それから?

フォルデ
それから…絵を描きたいですね。

エイリーク
絵を?

フォルデ
ええ。俺、絵を描くんです。これまでは隠れた趣味だったんですが、
今回の行軍で、結構みんなに知れ渡ってしまいました。

エイリーク
そうなのですね。
ぜひ、今度見せて下さい。 

フォルデ
ええ、構いませんよ。 
そんなに人に見せるほど大したものじゃないですが。 

エイリーク
ありがとう、とても楽しみです。 
!そうだ…。

フォルデ
はい? 

エイリーク
その…もし良かったら、今度、私を描いて下さいませんか? 

フォルデ
えっ?

エイリーク
いけませんか?

フォルデ
いや…、人物の絵は、滅多に描かないんですが…。

エイリーク
やはり、ご迷惑でしょうか…。

フォルデ
とんでもありません!迷惑だなんて…エイリーク様のお願いです。
落ち着いたら、ぜひ描かせて頂きますよ。
 
エイリーク
ありがとう、フォルデ。




【エイリーク×フォルデ A】
フォルデ
エイリーク様。

エイリーク
フォルデ。

フォルデ
この前、俺に「この戦いが終わって平和が戻ったら、何がしたい?」…と聞かれましたよね。 

エイリーク
はい。

フォルデ
では、エイリーク様は、平和が戻ったら何がしたいのですか?

エイリーク
私…ですか?

フォルデ
はい。

エイリーク
私は…。……。 
国に暮らす人々の…笑顔を取り戻したい。

フォルデ
…エイリーク様…。
 
エイリーク
平和になって、私たちが国に戻っても…、 
兄が王となり、我々が権力を取り戻すだけでは、それは国とは言えないと思うのです。

フォルデ
……。

エイリーク
そこに暮らす人々が幸せを感じ、その場所に生きている事に喜びを覚える。
そうすることで初めて、国というものは、存在する価値があるのではないかと思うのです。

フォルデ
そこに暮らす幸せ、生きている喜び…。
国に暮らす人々の、笑顔を取り戻す…。…ですか…。

エイリーク
それが私の、今の夢です。なんだか、抽象的な目標で、漠然としているけれど…。

フォルデ
そんな事はありません!

エイリーク
フォルデ!?

フォルデ
例えば、「国を再興する」なんていうのも、結局は抽象的な言葉の目標です。
エイリーク様が今言われた事は、本当に素晴らしいお考えだと思います。
俺は今日ほど、ルネス王国に仕えてきた事を誇りに思ったことはありません。

エイリーク
フォルデ…。

フォルデ
決めました!いや、もちろん前から決めてましたけどね。
俺も、その夢の為に精一杯手伝わせて下さい。
あっ、でもやっぱり…面倒くさい事は、他の者に回す方向で。 

エイリーク
ありがとう…。フォルデ、あなたには感謝しています。
幾度となく繰り返されるつらい戦いだけれど、あなたのように
いつも明るく笑っている人がいるだけで、一体、どれだけの仲間たちの心が救われているか…。

フォルデ
そんな…俺はそんな大した人間じゃありませんよ。 
単に緊張感が足りないだけです。
それに、それを言うなら、エイリーク様、あなたの存在こそ、兵たちにとっては何よりも大きいのですよ。 

エイリーク
私…が…。

フォルデ
あなたがいるから頑張れる。
あなたやエフラム様がいてくれるから、兵士たちは信じて、
平和を取り戻す為に命をかける事ができる。 
そして…俺にも、明確な目標、夢が見えました。 

エイリーク
何…ですか? 

フォルデ
それはエイリーク様、
あなたに最高の笑顔を取り戻す事です。 

エイリーク
! 

フォルデ
今よりも、あなたがもっともっと素敵な笑顔になれるように、俺は努力します。 
そうしたら、そのお姿を絵に描かせて下さい。

エイリーク
フォルデ…。

フォルデ
さぁ、頑張りましょう。
この戦いの一歩一歩が、エイリーク様の夢への一歩一歩となるように。

エイリーク
…はい!




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