ファイアブレ
支援会話集 ユアン



【ユアン×サレフ C】
サレフ
……。

ユアン
お師匠さまっ!

サレフ
……ユアン…。

ユアン
あっ、『パレガ』をおこなってたんだね。
清き大きなる想いを成就させる…だっけ?

サレフ
…そうだ。

ユアン
確か、空と大地と気の…ええっと、なんだっけ…?

サレフ
調和を知り、己を見つめ、世界を見つめ、森羅万象を想う…だ。

ユアン
あ、そっか。こんな所にいても毎日欠かさないなんて。
面倒くさくないの?

サレフ
想いとは、継続し成すものだ。そして、パレガに場所は関係ない。

ユアン
ふーん…パレガって、ポカラの伝統文化なんだよね?
今度僕もやってみようかな…。

サレフ
お前がか…何日続くかな?

ユアン
あはは、やっぱそうだよね。調和がどう…ってのが難しそうだし。
あっ、ところでお師匠さま。僕、何とか活躍できてるかな?

サレフ
…そうだな…微力ではあるだろうが…。

ユアン
ありがとう、お師匠さま。
僕ね、やっとお師匠さまに魔法を教えてもらったあの時さ、嬉しくって、何度も何度も一人で繰り返し練習したよ。

サレフ
魔法の使い過ぎは精神を蝕む。注意するがいい…。

ユアン
うんっ、そうだね。
あの時も結局、疲れきってしばらく眠っちゃったし。
丸1日くらい眠ったのかな。気が付くとベッドの上で…。

サレフ
…丸2日だ…。

ユアン
あっ、やっぱりお師匠さまが運んでくれたんだね。

サレフ
…さあな。

ユアン
えへへ。よく考えたら他にいないもんね。
ありがとう、お師匠さま。

サレフ
ユアン…無理はするなよ。

ユアン
はい!



【ユアン×サレフ B】
ユアン
お師匠さま。

サレフ
何だ、ユアン。

ユアン
数年前、お師匠さまがジスト隊長に会いにきたあの時、僕、無理やりついて行っちゃったけど、本当、そうして良かったよ。
お師匠さま、僕を弟子にしてくれてありがとう。

サレフ
あの時は…とんだ土産を持たされた気分だった。

ユアン
でも、どうして僕を弟子にしてくれたの?

サレフ
…眼だ。

ユアン
眼?

サレフ
お前の眼には光が宿っていた。
私は直感的に、お前には魔道の才能があると分かった。

ユアン
へぇ…すごいや。僕なんて、そんなの全然分かんないよ。

サレフ
修行を積めば、そのうちお前にも分かるだろう。

ユアン
えへへ、じゃあ頑張ろ。
僕…最初は、お師匠さまって怖い人かと思ってた。

サレフ
私が?

ユアン
だって、あんまり喋らなかったから…なんか、いつも僕が怒らせてるのかな?とか思っちゃったよ。

サレフ
それは、私があまり多くを語らないからだろう。

ユアン
うん。しばらくして、やっとそうだって分かった。

サレフ
ユアン…真実とは言葉の中にあるものではない。
真実とは心の中にあるのだ。

ユアン
でも、心の中は他の人からは見えないよ?

サレフ
信じ合えるようになれば、自ずと分かる…。

ユアン
あっ! そうか。うん、何となく分かったよ。
そういう関係を築く事が大切なんだね。
確かに、言葉だけだったら何とでも言えるもんね。
でも、そんなのはただのうわべだけの付き合いっていうか…。
心が通じ合えれば、沢山話さなくても分かるようになるもんね!

サレフ
そうだ。

ユアン
うん、やっぱりお師匠さまはすごいな。
魔道のことだけじゃなくって、まだまだ教えてもらう事が、山ほどあるや!
あっ…でも、あの時は本気で怒ってたよね?
僕が魔道書を持ち出した時!

サレフ
……あれは、持ち出した事を怒ったのではない。
お前はその魔道書を勝手に持ち出しておいて、それを持ち歩いたまま、川で遊んでいただろう…。

ユアン
そうそう。それでそのまま川にドッボーン!
ってはまっちゃって…魔道書、びしょびしょで、使い物にならなかったもんね。

サレフ
その注意の足りなさ…いや、配慮の足りなさと言うべきか。
それを怒ったのだ。

ユアン
ご、ごめんなさい。
でも、あれから川に遊びに行くときは、魔道書を置いていくようにしたよ。

サレフ
その他にも、色々とあったがな。

ユアン
あ、あれ?そうだっけ、あははは。

サレフ
まったく…お前ほど世話を焼かせる弟子は、他にはいまい。

ユアン
以後、気をつけます。

サレフ
真実は、その言葉の中にあるのか?

ユアン
ギ、ギクッ!

サレフ
…お前という奴は…。



【ユアン×サレフ A】
サレフ
ユアン。

ユアン
あっ、お師匠さま。

サレフ
ユアン…もしも私が倒れた場合は、里にある私の魔道関係のものは、すべてお前が受け取るがいい…。

ユアン
えっ!?いきなりどうしたの、お師匠さま。

サレフ
このような激しい戦いだ。私でさえも、生きて戻れるかは分からない。
……仮にそうなった場合は…大婆とポカラの里を、頼む。

ユアン
そんな!お師匠さまがやられるなんて、そんなこと絶対ないよ!
それに、お師匠さまがいなくなったら、僕、どうしていいか判らなくなるよ!

サレフ
ユアン…お前なら、私を超えられるかも知れない。

ユアン
えっ、本当!?本当に? お師匠さま!

サレフ
お前の…努力次第だがな。

ユアン
うん、頑張るよ、僕!

サレフ
魔道は選ばれた人間にしか扱えない。その中でも、お前は特別だ…。
自信を持て。お前のその魔道の力は、他の者には無い、卓越した才能だ。

ユアン
お師匠さま…。
うん…だったら、お師匠さまは、僕が絶対に死なせないよ!

サレフ
ユアン…。

ユアン
僕が近くで守るよ。
お師匠さまと僕が力を合わせれば、きっとどんな窮地でも切り抜けられるよ!

サレフ
ふっ…守る…か。
お前にそう言われるとはな。お前も頼もしくなったものだ。

ユアン
うんっ!だって、僕は賢者サレフの一番弟子だからね!

サレフ
…いいだろう、ユアン。ついて来るがいい。
私の魔道の全てを、この戦いを通じてお前に見せよう。
…愛弟子である、お前に。

ユアン
はい、お師匠さま!



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