縮緬遊戯堂
ファイアーエムブレム
新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜
《支援会話》
【マイユニット女×シーザ C】
マイユニット女
シーザ・・・。
ごめんなさい、読書中だったのね。
シーザ
ああ、(マイユニット)・・・といったか。
構わない。何度も読んでいる本だからな。
マイユニット女
随分読み込まれた本みたいね・・・。
何の本?
シーザ
戦術書だ。
隊を率いる者として・・・な。
おれが率いていたのは、この軍からすると取るに足らない隊だが、
戦術を知らなくていいという理由にはなるまい。
マイユニット女
どおりで・・・。
先日の戦いではびっくりしたわ。
正規軍に劣るはずの傭兵部隊が、
一騎当千の精鋭部隊のようだった。
シーザ
結局打ち破られてしまったがな。
マイユニット女
それは・・・、マルス様が、数や装備などを充実させ、
しっかり準備を行ったからね。
シーザ
それだ。
マイユニット女
え?
シーザ
戦いというのは、始まる前に勝負が決まっていることが多い。
マルス王子は勝つ準備ができていた。俺たちにはできなかった。
その差が勝敗を決した。
この間の戦術など、小手先の技術に過ぎない。
マイユニット女
そういうことも、その書に書いてあるの?
シーザ
ああ。
マイユニット女
興味深い本ね・・・。
よかったら見せてくれない?
シーザ
ああ。返すのはいつでもいい。
【マイユニット女×シーザ B】
シーザ
(マイユニット)か。
どうだ?この間の本は。
マイユニット女
読み始めてはいるんだけど・・・。
知らない文字が多くて、苦労してるわ。
シーザ
ああ、言い忘れていたがそれは異なる大陸の本だからな。
読み辛いのも無理はない。
マイユニット女
こんな本をどこから?
シーザ
ワーレンに行ったことはあるか?
マイユニット女
いいえ。
港町であることは知っているけど・・・。
シーザ
おれはワーレンを拠点としているが
あの町には世界中から船が来る。
で、異大陸の船を護衛したときに、礼として・・・な。
マイユニット女
異大陸の言葉も分かるの?
シーザ
ああ、問題ない。
ワーレンって街で傭兵隊長をやっている以上、
様々な人間を護衛することがあるからな。
マイユニット女
博識なのね・・・。
私は傭兵という生き方を誤解していたのかもしれないわ・・・。
【マイユニット女×シーザ A】
マイユニット女
ワーレンに家族はいるの?
シーザ
ああ・・・。妹が一人いる。
マイユニット女
妹さんが・・・。
きっとかわいい子でしょうね。
一緒にいてあげなくていいの?
シーザ
もう一つ問題があってな・・・。
妹は・・・病なんだ。
マイユニット女
そうなの・・・。
シーザ
薬を飲んでいれば命に別状はないが・・・。
薬代が高くてな・・・。
ワーレンの稼ぎだけでは払いきれず、
こうやって出稼ぎに来ているわけだ。
マイユニット女
・・・妹さんのためにも、絶対、生きて帰らないといけないわね。
シーザ
ああ。そのためにも、(マイユニット)、
お前には期待している。
マイユニット女
私に?
シーザ
この軍の要は(マイユニット)、お前だと思っている。
マルス王子との関係だけではない、
戦場でのお前の行動をよく見ていれば分かる。
お前の行動が戦争の勝敗を決する・・・。
おれにはそう見える。
マイユニット女
・・・・・・。
シーザ
まあ、お前を頼りにしているのはマルス王子だけではない、ということだ。
虫の良い話だが・・・そのためなら(マイユニット)、おれはお前の力になろう。
平時であろうと、戦場であろうとな。
マイユニット女
ありがとう、シーザ。
シーザ
礼は無用だ。
おれは傭兵・・・、あくまで自分の得になると考えてのこと。
だから、遠慮も無用だ。
おれに出来ることならなんでも言ってくれ。
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【マイユニット女×ナバール C】
マイユニット女
あなたがあの紅の剣士ナバール・・・。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
あ、お待ちください。
あなたにお話があります。
マルス様のご命令で・・・。
ナバール
・・・・・・何だ?
マイユニット女
はい。これからの戦い、私はあなたと共に作戦行動を取らせていただきます。
ナバール
・・・何故お前と?
マイユニット女
マルス様のお心は分かりませんが、
おそらくあなたがお一人で戦うことが多いため・・・
誰かと共に行動するのが軍全体として良いことだと考えられたのだと思います。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
ナバール殿、前の戦争の英雄であるあなたと共に戦えるのは光栄です。
これからよろしくお願い致します!
【マイユニット女×ナバール B】
マイユニット女
ナバール殿!
こちらでしたか。
ナバール
・・・・・・またお前か。
マイユニット女
はい、またです。
最近、戦場でも行軍でもよく会いますね。
ナバール殿と私は意外と気が合うのかもしれません。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
な、なんですかそのお前が追いかけてきてるだけだみたいな目は・・・。
ナバール
・・・・・・用は?
マイユニット女
あ、はい。
実は先日、良くない話を聞いたのです。
あなたはフィーナ殿を助ける前には、盗賊共の用心棒をしていたとか・・・。
事実なのですか?
ナバール
・・・・・・ああ。
マイユニット女
な、何故ですか!!?
あなたほどの人が、なぜそんな悪党たちに手を貸すような真似を・・・。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
何か、事情があるのですね?
そのために仕方なく・・・。
ナバール
・・・そんな事情など無い。
俺は山賊共と何も変わらん。お前たちとは違う。
マイユニット女
・・・・・・ナバール殿。
いえ、そんなことはありません。
あなたと私たちは同じです。
だって、あなたはマルス様のためにこの軍にいるのでしょう?
ナバール
・・・・・・。
・・・・・・何故そう思う?
マイユニット女
あなたを見ていれば分かります。
私だって、無駄にずっとあなたを追いかけていません。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
あなたは悪い人ではありません。
ただ、今まで山賊たちに混じっているうちに、
知らず知らずに悪に染まってしまっただけ。
今ならまだ更生できます。マルス様もそう望まれている。
ならば、きっとそれは私の使命です。
ナバール
・・・・・・?
マイユニット女
ナバール殿、あなたが真人間に戻るまで私は説得を続けます!
ナバール
ふ・・・・・・。
マイユニット女
な、何が可笑しいのですか?
ナバール
お前もマルス王子と同じお人好しだな。
マイユニット女
どういう意味ですか?マルス様と同じ・・・。
褒め言葉でしょうか。
でも・・・、ナバール殿が笑うところ、初めて見ました。
ナバール
・・・・・・。
・・・先に行く。
マイユニット女
あ、待ってください。
ナバール殿!
【マイユニット女×ナバール A】
マイユニット女
ナバール殿、またお会いしましたね。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
あなたが戦場で近くにいてくださるおかげで、私は安心して戦えます。
ナバール殿と私、良い仲間になれるかもしれませんね。
ナバール
・・・お前と組んだつもりはない。
マイユニット女
それでも構いません。
でも、私はナバール殿を大切な仲間だと思っていますから。
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
それでは、私は訓練をしてきます。
また後で・・・。
ナバール
・・・待て。
マイユニット女
ナバール殿?
ナバール
・・・右手。
マイユニット女
え?
ナバール
薬指・・・痛めているようだ。
手当てしておけ・・・戦いにさわる。
マイユニット女
え?あ、ほんとだ。
夢中で気付かなかった・・・。って・・・・・・ええっ!?
ナバール
・・・・・・?
マイユニット女
ナバール殿・・・。
まさかとは思いますが、もしかして今・・・私を気遣ったのですか?
ナバール
・・・・・・。
マイユニット女
ナバール殿!!
やっと正しい心を取り戻したのですね?
ナバール
・・・騒がしい。
マイユニット女
私、嬉しいです。
今までマルス様の素晴らしさと正義を説いたかいがありました!
ナバール
・・・静かにしろ。
マイユニット女
ナバール殿、これからも私たち、マルス様のために頑張りましょう!
ナバール
・・・・・・。
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【マイユニット女×フィーナ C】
フィーナ
あら、あなた、一人ぼっちで何してるの?
マイユニット女
自主訓練よ。
フィーナ
ふーん、
そんなに訓練ばっかりして疲れない?
マイユニット女
強くなるためだから。
フィーナ
ふーん・・・。
ねえねえ、あなたよく見たら
結構かわいい顔立ちね。
でも、あなたもナバールさんと同じで
服装のセンスがいまいちね。
ほらほら、見てみて。
わたしの服、ひらひらってかわいいでしょ?
あなたもわたしみたいに
流行の先を行くような服じゃないと男の子にもてないわよ?
マイユニット女
もてるより訓練よ。
あなたこそ、そういう格好は
良くないと思うけど・・・。
フィーナ
わたしの格好?どうして?
かわいいでしょ?
マイユニット女
肌の露出が多いし、薄過ぎるわ。
フィーナ
肌の露出?
くすっ。(マイユニット)ってマジメな子なのね。
(マイユニット)も着てみたらいいのに。
よく見たら、あなた胸も結構・・・。
マイユニット女
む、胸って・・・!
ちょ、ちょっと!
は、恥ずかしいから変な目で見ないで・・・。
フィーナ
あら、照れてるの?やだ、かわいー。
マイユニット女
・・・かわいくない。
私もう行くから。
フィーナ
あ、ちょっとちょっと待ってってばー。
【マイユニット女×フィーナ B】
フィーナ
ねえねえ、(マイユニット)。
マイユニット女
何?
フィーナ
あなた、毎日毎日訓練訓練なのね。
若い女の子が一人で寂しく訓練って悲しくない?
マイユニット女
訓練は毎日やらないと鈍ってしまうもの。
フィーナ
ふーん、つまんないの。
そうだ。
ねえねえ、私の踊り見せてあげよっか?
マイユニット女
あなたの踊り?あ、それは嬉しいわ。
あなたの踊りは元気になれるもの。
踊ってくれればいつもの2倍訓練できそうだわ。
フィーナ
じゃあね・・・、
そのかわり、(マイユニット)にも踊ってもらおっかなー。
マイユニット女
わ、私?
フィーナ
だって、私ばっかりに踊らせるなんてずるいわ。
私だって・・・すごく恥ずかしいんだから・・・。
マイユニット女
そ、そうなの?
フィーナ
そうよ。
でも(マイユニット)と一緒だったら踊ってもいいのよ。
さ、この服に着替えて。
二人でこれを着て、特別な踊りを踊りましょう。
マイユニット女
え、この服って・・・。
こ、これは服なの・・・?布きれじゃなくて・・・?
フィーナ
(マイユニット)はとっても綺麗だもの。
きっと似合うわ。
さあ、脱いで・・・。
マイユニット女
で、でもでも・・・。
私・・・そんなこと・・・。
フィーナ
あはは!冗談よ。
赤くなっちゃってかわいー。
本気にしちゃった?
マイユニット女
あ、あなたって人は・・・。
フィーナ
だって、(マイユニット)って
からかうと面白いんだもん。
悔しかったら仕返ししてみたら?
マイユニット女
まったく・・・。私は訓練を続けるから。
フィーナ
あ、怒らないでってば。
ちょっとからかっただけ。
ね、待ってってばー。
【マイユニット女×フィーナ A】
フィーナ
ひらひら〜。
ねえ、どう?わたしの踊り?
マイユニット女
ええ、また元気が湧いてきたわ。
フィーナ
わたしがいてくれて嬉しい?
マイユニット女
ええ、もちろん。
あなたがいてくれると訓練がはかどる。
フィーナ
そんなこと言っちゃって、
ほんとはわたしと一緒に踊りたいんじゃないの?
この間の続きがしたいなら、いつでも言ってくれればいいのよ。
マイユニット女
この間の続き・・・。そうね。
私もあの踊りを習いたかったの。
フィーナ
でも、踊るなら、この前みたいに
露出の多い服じゃないといけないのよ。
(マイユニット)ちゃんにできるのかしら?
マイユニット女
・・・覚悟は固めたわ。
これも技を習うため。
露出の多い服が良いのよね。
私とあなたの分、新しい服を用意してみたの。
フィーナもこの服を着てみて。
フィーナ
え?こ、この服って・・・。
これは服と言うか・・・は、裸じゃないの?
マイユニット女
さあ、脱いで。
フィーナ
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ
そりゃ・・・わたしは平気だけど(マイユニット)は良いの?
もしこんなところマルス様に見られたらなんて思われるか・・・。
マイユニット女
私はあなたと共倒れになる覚悟はできているわ。
フィーナ
何その覚悟!?
ちょ、ちょっと待ってってば・・・。
マイユニット女
問答無用。
嫌なら、無理矢理にでも脱がせるだけ。
フィーナ
きゃ、きゃあ〜〜!
や、やだ・・・(マイユニット)、やめて〜、許して〜!
マイユニット女
フィーナ・・・。
フィーナ
え・・・?
マイユニット女
冗談よ。
フィーナ
え・・・?
えええー!
マイユニット女
この間、悔しかったら仕返ししたらって言ったでしょ。
だから、仕返し。
でも、そんなに恥ずかしがっちゃって。
フィーナもやっぱり女の子なのね。
フィーナ
も、もう、(マイユニット)!
許さないんだから!
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【マイユニット女×ジョルジュ C】
マイユニット女
ジョルジュ殿、これからよろしくお願いします。
大陸一の弓使いと呼ばれるあなたと共に戦えること、光栄に思います。
ジョルジュ
大陸一か・・・。すまんが、その大層な呼び名はよしてくれ。
マイユニット女
え? 何故ですか?
ジョルジュ
オレは名門貴族の出でな、大陸一などという名は、一族の連中が名声欲しさに流したものだ。
本当の実力はそれほどのものではない。
マイユニット女
そ、そうなのですか・・・。
そう言えばお聞きしていいですか?
あなたはカシミア大橋で・・・。
ジョルジュ
なぜ弓兵のオレが城の防衛などしていたか、か?
マイユニット女
あ、はい。
私たちからすればありがたいことでしたが・・・。
ジョルジュ
確かに弓は城の守りには向かない。
至近まで近づかれれば何もできんからな。
だが、それを百も承知で、ハーディンはオレに命令したんだ。
マイユニット女
・・・それはつまり・・・。
ジョルジュ
ああ、そうだ。体のいい処刑だな。
城を守って死ね、ということだっったんだろうよ。
マイユニット女
何故、そのようなことに・・・。
ジョルジュ
ハーディンに忠言を繰り返したり、ラングを見捨てたりしたからな。
ハーディンからすれば、オレは邪魔なだけだったんだろう。
マイユニット女
・・・・・・・・・・・・。
ジョルジュ
あの場で死ぬのも仕方がないという気持ちでいたがな。
(マイユニット)たちには、忠誠を誓うべき方を思い出させてもらった。
感謝している。
マイユニット女
こちらこそ、ジョルジュ殿と共に戦えることを感謝しています。
【マイユニット女×ジョルジュ B】
ジョルジュ
・・・というわけで、アストリアとミディアはその時から恋仲になった。
オレとミディアを結婚させるつもりだったオレの一族連中は激怒したが・・・、こればかりは気持ちの問題だからな。
マイユニット女
そんなことがあったのですね・・・。
ジョルジュ
だから、オレだけ未だに独り身だ。
どこかにオレを慰めてくれる良い女がいればいいんだがな・・・。
マイユニット女
またそのような・・・。
あなたの浮名はいくつも聞いています。
軽薄な人だと周りに思われてしまいますよ。
ジョルジュ
ははっ、そいつは困ったな。
マイユニット女
でも、あなたはそう思わせたい・・・のではありませんか?
ジョルジュ
・・・ん?
マイユニット女
あなたと会った人は・・・その美しい見た目と名門貴族という肩書きに目を奪われがちです。
しかしあなたの戦い方は、どこか計算されたものを感じます。
戦いは何より人を表す、それが私の祖父の教え。
あなたは、本当はとても知略に長けた方なのでは・・・?。
ジョルジュ
オレが?何故そんなことを思った?
マイユニット女
カシミア大橋で、私たちがあなたを説得した時・・・。
あれは、あなたの計算通りだったのではありませんか?
城の守りをハーディン皇帝に命じられている以上、あの場から動かない名目は立つ。
しかも、私たちアリティア軍から見ればあの位置の弓兵は脅威ではない。
そして、あなたは元々アリティアとかかわりが深く、ゴードン殿に弓を教えていたお立場・・・。
ジョルジュ
・・・買い被りだな。
オレはそんな大層な人間ではない。
マイユニット女
更に遡って考えれば・・・ラング将軍の城の前であなたが動かなかったのも、その布石・・・。
部下がいる以上マルス様へ寝返ることはできない、しかしマルス様とは戦いたくない・・・。
敵であるアリティア軍へその意思を伝えるためにあえて動かなかった・・・。
その行動は後のカシミア大橋で私たちがあなたを説得する行動へ繋がり、
またハーディン皇帝の怒りを買って、城の防衛を命じられることへも繋がった・・・。
ジョルジュ
・・・・・・。
マイユニット女
もしここまで計算づくなら・・・あなたには驚かされるばかりです。
ジョルジュ
・・・買い被りだな。たまたまそうなっただけのこと。
だが・・・例えオレがそう読んでも
その策は・・・アリティア軍の協力が無ければ成立しない。
お前たちが賢明だと信じることができたからこそ、だ。
【マイユニット女×ジョルジュ A】
ジョルジュ
・・・オレはメニディ家という、まあアカネイアでは結構な名門の出でな。
オレの一族は、とりたてて武才も名声もなかった。
ただ、先を見通す目と、権謀術数だけは長けていた。
どちらに付けば勝ち馬に乗れるか、どうすれば相手の心をつかめるか・・・。
アカネイア五大貴族にまで数えられるメニディ家の権力は、そうやって守られてきた。
マイユニット女
・・・・・・。
ジョルジュ
オレはそれが好きになれなかった。
やることなすこと全てが計算づく、他人を手のひらで転がすような・・・そんな真似は不快だ。
もっと何者にも縛られない自由な生き方に憧れていた。
マイユニット女
それで、ミディア殿とのお話を破談にさせたのですね・・・
ジョルジュ
だが、奴らに言わせれば、オレもその血を引いているらしい。
お前に見抜かれたとおり、オレの根底には冷たい打算がある。
一族のような打算を嫌悪しながらも、その打算に頼らざるを得ない・・・それがオレだ。
部下を守り、ニーナ様を守る・・・。
そのための最善手を探すオレは・・・人を駒としか見ていない。
マイユニット女
ジョルジュ殿・・・。教えてください。
先を見通せるあなたの目には、この戦争の結末はどう見えています?
ジョルジュ
メニディ家の人間は勝者を間違えない。
勝つのはマルス王子だろうよ。
マイユニット女
良かった・・・。
ジョルジュ
だが、それはお前が無事でいればの話だ。
(マイユニット)、お前は死ぬな。
時には逃げても構わん、だから・・・必ず生き延びて欲しい。
マイユニット女
な、何故私にそこまで・・・?
ジョルジュ
お前に好意を持っているから・・・と言ったら信じるか?
マイユニット女
い、いいえ、ジョルジュ殿のことですから、何かきっとお考えが・・・
ジョルジュ
・・・・・・。そうだな。
これも所詮は打算だ。理由は好きに思っておけ。
だが理由はともかく、お前には生きていて欲しい・・・。
そう考えている人間がここに一人いることは憶えておいてくれ。
マイユニット女
ジョルジュ殿・・・。
戻る
【マイユニット女×ミネルバ C】
マイユニット女
ん?ペンダント・・・。・・・誰のかしら?
この紋章・・・マケドニア王家の・・・?
ミネルバ
(マイユニット)殿、それは・・・。
マイユニット女!
し、失礼しました。
ミネルバ王女の落し物ですか?
ミネルバああ、すまない。
実は先ほどから探していた。
君が見つけてくれたのだな。感謝する。
・・・これは幼い頃に、母上からいただいたものでな。
ミシェイル、わたし、妹のマリア・・・。三人が同じペンダントを持っている。
マイユニット女
ミシェイル王子も・・・・・・。
ミネルバ
ああ。昔は・・・わたしたちは仲の良い兄妹だったのだ。
だが知っての通り・・・前の戦争でわたしとミシェイルは敵同士として相争った。
わたしはマルス王子の側へ、そしてミシェイルはメディウスの側へ・・・。
昔のように笑いあえる時は・・・残念だがもうあるまい。
マイユニット女
・・・・・・。
ミネルバ
だが、もはや未練はない。
まもなく軍議の時間だな。
では参ろう、(マイユニット)殿。
マイユニット女
はい。
【マイユニット女×ミネルバ B】
マイユニット女
ミネルバ王女、いかがでしたか?
マリア王女は・・・。
ミネルバ
残念だが、何も・・・。
マイユニット女
そうですか・・・。
ミネルバ
マリア・・・。
無事であってくれればいいが・・・。
マイユニット女
あまりご無理をなさらないように。
あなたがお倒れになれば、マリア王女も悲しまれます。
ミネルバ
ああ、そうしよう。
ありがとう、(マイユニット)。
わたしとミシェイルの間には、もう兄妹の絆は断たれている。
だがせめてマリアは、あの子だけは幸せであって欲しい・・・。
この気持ちだけは・・・ミシェイルも同じだろう。
マイユニット女
ミネルバ王女・・・。
ミシェイル王子はマリア王女だけではなく、
ミネルバ王女、あなたにも幸せであって欲しいのではないでしょうか。
ミネルバ
わたし、にも・・・?
マイユニット女
だから、王子は囚われていたあなたを助けたのだと思います。
ミネルバ
・・・・・・。
おかしなことだ・・・かつてミシェイルを討ったのはわたしだというのに・・・。
マイユニット女
ミシェイル王子にとって、あなたは今も妹なのでしょう。
ミネルバ
・・・・・・。
【マイユニット女×ミネルバ A】
ミネルバ
(マイユニット)・・・。
君の主君は大した人物だな。
不利な戦い続きにもかかわらず、ここまで常に勝ち抜いてきた・・・。
マイユニット女
はい。
マルス樣には皆の心を一つにまとめる器があります。
ミネルバ
ああ、あのミシェイルも認めていた。
マルス王子は英雄の器だと・・・。
彼のような人物こそ、王に相応しいのかもしれぬ。
マイユニット女
はい、そう思います。
ミネルバ
・・・わたしは、彼を羨ましく思う。
誰もが平等に暮らせる理想の王国・・・。
わたしはマケドニアをそんな国にしたかった。
だが、将軍たちに反乱を起こされ、捕らえられ、無樣な姿を晒した・・・。
所詮、わたしは器ではなかったか・・・。
マイユニット女
ミネルバ王女・・・。
ミネルバ
マルス王子は皆に慕われ、親しまれている。
あのように魅力あふれる王ならば、マケドニアも違っていたかもしれぬな・・・。
マイユニット女
マルス樣は確かに素晴らしい方です。
ですがミネルバ王女、あなたの理想はマルス樣のお心と同じくらい素晴らしいです。
あなたと共に戦った私には、あなたという人がよく分かります。
あなたは巌しい方だと見られがちですが・・・本当はとても心優しい方です。
ミネルバ
・・・過分な言葉だな。
わたしはそのような立派な人間ではない。
・・・だが、君にそう言われるのは、悪い気分ではないな・・・。
戻る
【マイユニット女×エッツェル C】
エッツェル
・・・・・・・・・・・・。
マイユニット女
エッツェル殿。
そろそろ集合の時間です。
エッツェル
ん?ああ、分かった。
すまんな、すぐ行く。
マイユニット女
その指輪・・・。
大切な物なのですね。
エッツェル
ん、ああ・・・、分かるのか?
マイユニット女
ええ。
あなたは時々、その指輪を見つめていらしたので。
大切な人からの贈り物ですか?
エッツェル
ああ、まあな・・・。
こいつは死んだ女房の形見なんだ。
マイユニット女
・・・そうだったのですか。失礼しました。
エッツェル
いや、良いんだ。
死んだ妻が望んでいた平和な世、それを叶えてやりたくておれはここで戦ってる。
・・・未練なのかもしれんが、な。
【マイユニット女×エッツェル B】
マイユニット女
エッツェル殿、集合の時間です。
エッツェル
ああ、ありがとう。いつもすまんな。
そういえばあんた、毎回全員に伝えて回ってるのか?
マイユニット女
はい。ついみんなの様子が気になって・・・。
エッツェル
あんた、お人好しなんだな。
気をつけろ、優しい奴は早死にするぜ。
こんな時代じゃ、特にな・・・。
マイユニット女
あなたの奥さんも・・・きっと優しい人だったのですね。
エッツェル
ああ。アーシェラは・・・いつだって穏やかな平穏を望んでた。
ただ、あいつはお人好しでな。
ヘマをしたおれを庇って命を落としちまった・・・。
マイユニット女
そうだったのですか・・・。
エッツェル
なあ・・・。
人は死んだ後、天国へ行くっていうよな。
アーシェラは・・・そこで平和に暮らしているだろうか?
マイユニット女
はい。きっと・・・。
エッツェル
・・・だとしたら、おれが死んだら・・・あいつにまた会えるんだろうか・・・。
マイユニット女
エッツェル殿・・・。
エッツェル
・・・すまん。
くだらんことを言ったな。忘れてくれ。
【マイユニット女×エッツェル A】
マイユニット女
エッツェル殿。
エッツェル
ああ、そろそろ時間か?
マイユニット女
いえ、今日はお話があって来ました。
差し出がましいことですが、エッツェル殿・・・。
あなたの戦い方を見ていると・・・心配になるのです。
エッツェル
心配?
マイユニット女
あなたの戦い方は時々・・・まるで死に場所を求めているように見えるのです。
エッツェル
・・・すまんな、悪い癖だ。
戦いの途中も、どうしてもあいつのことを思い出しちまうらしい。
マイユニット女
エッツェル殿・・・。
私はアーシェラさんのことを何も知りません。
あなたたち二人がどれだけ深く愛し合っていたかも・・・。
でも、アーシェラさんは、彼女はきっと・・・あなたに生きて欲しいから、あなたをかばったんです。
エッツェル
・・・・・・。
マイユニット女
あなたが死んだら、あなたをかばった彼女の行為は無になってしまいます。
ですから、どうか・・・。
エッツェル
そうだな・・・。その通りだ。
このまま死んであいつのもとに行ったら、あいつは怒るだろうな。
大切な命を無駄にするなって・・・。
あいつはそういう奴だった・・・。
マイユニット女
エッツェル殿・・・。
エッツェル
感謝する、(マイユニット)。
まるで、あいつに叱られているみたいだった。
と、そろそろ集合の時間だな。
(マイユニット)、一緒に行くか。
マイユニット女
はい!
戻る
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