縮緬遊戯堂
ファイアーエムブレム
新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜

《支援会話》


【マイユニット男×シリウス C】
シリウス
む、貴殿は・・・。

マイユニット男
(マイユニット)だ。
確か、シリウス殿だったな。

シリウス
いかにも。
・・・しかし、不躾だな。
その殺気は、もしやわたしに向いているのか。

マイユニット男
ああ。俺は、貴殿を信用していない。
まず、顔や身分を隠している事。シリウスと言うのも、偽名だろう。

シリウス
・・・。

マイユニット男
そして何より、隙が無さ過ぎる。名のある、武人だな。

シリウス
ふっ、隙の無さなど・・・。
そのような事、戦場では、当たり前であろう。

マイユニット男
誤魔化すな。
貴殿の、騎士としての力はその程度ではないだろう!
何者だ、貴様。

シリウス
話せぬ、と言ったら?

マイユニット男
マルス様は、お優しい。
しかし、そこにつけこむ悪党もいる。
俺はそんな奴等からマルス様を守る。
絶対にだ。

シリウス
・・・残念だが、話し合いでは解決できぬようだな。

マイユニット男
ああ。

シリウス
では、参る。

マイユニット男
なっ!?速・・・過ぎる。

シリウス
峰打ちだ。
すぐに、冷やしておけ。

マイユニット男
く・・・っ。



【マイユニット男×シリウス B】
マイユニット男
シリウス殿!

シリウス
(マイユニット)殿か。

マイユニット男
先日は、無礼を働いた。
申し訳ない!
戦場での、貴殿の戦いぶり・・・。誠の、騎士のものであった。

シリウス
いや、良いのだ。どうか頭を上げられよ。
わたしの方こそ、先日は結果的に、貴殿を試すような事態を招いてしまった。
この通りだ。どうか、許して欲しい。

マイユニット男
な・・・!
シリウス殿、なぜ貴殿が頭を伏せるのだ!

シリウス
先日の、貴殿の行動は一人の主君に仕える者として正しかったと、思っている。
わたしは知っている。
その行動を、起こせなかったが故に悲劇を生み出した者を。

マイユニット男
シリウス・・・殿?

シリウス
(マイユニット)殿。
先日の、貴殿の問いにお答えしよう。
私の、真の名は・・・。

マイユニット男
いえ、シリウス殿。もう、いい。
俺はきっと、その事実を知らぬ方が良いのだろう?

シリウス


マイユニット男
貴殿の事は、剣を交えた際に良く分かった。
何より、マルス様が認めた者に・・・悪人など、いるはずもなかったのだ。

シリウス
・・・(マイユニット)殿。

マイユニット男
シリウス殿。
これからも、よろしく頼む。

シリウス
かたじけない。



【マイユニット男×シリウス A】
マイユニット男
シリウス殿。

シリウス
(マイユニット)殿か。

マイユニット男
む、武器を手入れしているのか。

シリウス
ああ。
かつての任務にて、武器が尽き・・・不覚を取った事を、思い出してな。

マイユニット男
何?シリウス殿が、そのような・・・。
それは何か、特別な任務だったのか?

シリウス
うむ。
要人警護・・・いや、亡命幇助と言う方が、正しかったか。
少数の騎兵と共に、一人の司祭を護り・・・、盗賊のいる山を駆け抜ける。
そんな作戦だった。

マイユニット男
随分と、困難そうだ。

シリウス
ああ。
何より・・・敵の数が膨大でな。
如何に強力な剛槍とて、折れてしまえば、それまでだった。

マイユニット男
そう・・・だろうな。

シリウス
まあ、それもあるが・・・武器の手入れの理由は、他にもある。

マイユニット男
ん?
それは何だ?

シリウス
主君を慕う、有能な兵に突然、斬りかかられては敵わぬからな。

マイユニット男
むっ、あれは・・・、済まなかった。

シリウス
ふふ、失礼。

マイユニット男
・・・!人の気配・・・!

シリウス
(マイユニット)殿、後ろだ!

マイユニット男
何・・・!?くっ・・・。

シリウス
危ない!

マイユニット男
・・・!!
・・・助かった、のか?
どうやら、曲者は逃げ去ったようだな。
かたじけない。
貴殿が、突き飛ばしてくれなければ今頃おれは・・・。

シリウス殿。仮面が・・・!

シリウス
・・・今、見たものは全て忘れて欲しい。
それで、貸し借りは無しだ。

マイユニット男
ああ、分かった。



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【マイユニット×カシム C】
カシム
はぁ・・・。
困ったなあ。とても困ったなあ・・・。

マイユニット男
カシム殿、どうしたのですか?

カシム
これは、(マイユニット)さん。
実は、母が病気でお金が・・・。

マイユニット男
!それはお困りでしょう。
少ないですがこのお金、足しにしてください。

カシム
うぅ・・・、ほとんど初対面のぼくにこんなに優しくしてくださるなんて・・・。
ありがとうございます!

マイユニット男
いえ、困っている人を助けるのも騎士の役目です。

カシム
(マイユニット)さん。いえ、(マイユニット)様!
あなたはぼくの恩人です!
ぼくはあなたにこの命を捧げます!

マイユニット男
・・・気持ちは嬉しいですが、そこまでしてもらわなくても・・・。

カシム
いいえ!それくらいはしないと、ぼくの気がおさまりません!

マイユニット男
・・・カシム殿の気持ち、よく分かりました。
が、おれは一介の騎士の身。
命を捧げるなら、我が主君に誓いを立ててもらった方が。

カシム
しゅ、主君というと・・・。

マイユニット男
・・・マルス様です。では早速・・・。

カシム
ちょ、ちょっと待ってください。心の準備を・・・。
・・・え、えーと・・・。
マルス様にはなんて言ってお金貰ったっけ・・・。

マイユニット男
カシム殿?

カシム
うわあ、なんでもないです。
ご、ごめんなさい、急用を思い出したのでこれで失礼しますっ!

マイユニット男
あ、カシム殿?お金は良いのですか・・・?


【マイユニット×カシム B】
マイユニット男
カシム殿。

カシム
ひぇっ!?(マイユニット)様!?

マイユニット男
先日はお金を渡しそびれました。これをどうぞ。

カシム
は、はぁ。ありがとうございます。
・・・・・・ではこれで。

マイユニット男
では、共にマルス様のもとに参りましょう。

カシム
ええええーと・・・、はぁ、仕方がない、正直に言います。
(マイユニット)様に誓うのであればいいのですが、
マルス様は高貴過ぎて、どうも気後れして・・・。

マイユニット男
なるほど・・・。
では、ジェイガン様ならどうですか?

カシム
ジェ、ジェイガン様!?

マイユニット男
はい、あの方なら誓いを立てるのに申し分ないです。
そうだ、つい先日もジェイガン様に誓いを立てた若者がいたそうです。
なんでも、その若者は祖母が病気でお金が必要だったとか・・・。

カシム
へ、へぇ・・・。

マイユニット男
ジェイガン様がそのお金を差し上げたところ、
そのお返しに命を捧げると・・・。
良いお話ですね・・・。

カシム
そ、そうですねははは・・・。

マイユニット男
だからカシム殿もきっと暖かく迎えられます。
さあおれと一緒に・・・。

カシム
ごごごめんなさい、また急用が入って・・・。
とにかくこれ、お返ししますっ!

マイユニット男
カシム殿・・・?


【マイユニット×カシム A】
マイユニット男
カシム殿。どうも先日からあなたの様子がおかしい気が・・・。
もしや、マルス様やおれに良くない隠し事でも?

カシム
ええええええーと・・・。
まさかそんな、ははは・・・。
(マイユニット)様、すみません。
実はぼくは人前で誓うのが苦手で・・・。

マイユニット男
そうですか。
では誓いは心の中に留め、
一緒に陰ながらマルス様をお守りする、ではどうですか?

カシム
は、はい、それならば!

マイユニット男
良かった!
では明日からおれと一緒に訓練を。

カシム
く、訓練ですか?

マイユニット男
はい。
夜明け前に起き、まず拠点周囲を十周走り、その後素振り千回・・・。

カシム
あ、あのー・・・。
確かにぼく、命を捧げるとは言いましたけど、
マルス様のためにそこまでするのはちょっと・・・。

マイユニット男
・・・・・・・・・・・・。
・・・今、何と?

カシム
い、いえいえ冗談です!
マルス様万歳!マルス様に命を捧げます!

マイユニット男
素晴らしいです。
やはりカシム殿はおれが思っていた通りの方だ。

カシム
え、えらいことになっちゃったなあ・・・。



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【マイユニット×シーダ C】
マイユニット男

なんだろう、良い匂いだ・・・。

シーダ
あら、(マイユニット)。丁度良かったわ。
残りものでシチューを作ってみたの。
良かったらどう?

マイユニット男
シーダ様がお料理を?

シーダ
ええ。マルス様に食べてもらいたくて。

マイユニット男
ああ、それは良いですね。では失礼して・・・。

うまい!すごくうまいです。

シーダ
良かった。
マルス様にも喜んでもらえるかしら?

マイユニット男
はい、間違いないです。
こんなに美味しいのですから。
シーダ様はタリス王女であられるのに、料理までお上手なのですね。

シーダ
王女といっても、わたしのタリスは海に囲まれた小さな国だから。
わたし、子供の頃からあちこち外へ遊び回ってたの。
お転婆ってよく言われたっけ。

マイユニット男
それは意外です。あ、そう言えば・・・。

シーダ


マイユニット男
以前、おれたち騎士見習いの訓練で、シーダ様がお相手をしてくださったことがありました。
王女様がおれたちの対戦相手になるなんて・・・とびっくりしたことを憶えています。

シーダ
ああ、そうね。
あの時もおやめくださいってみんなに止められたのだけど・・・。
やっぱりわたし、お転婆なのかしら?



【マイユニット×シーダ B】
マイユニット男
ん、また良い匂いだ・・・。
シーダ様、またお料理を?

シーダ
ええ。今日はね、お菓子を作ったの。
みんなにあげようと思って・・・。
はい。これは(マイユニット)に。

マイユニット男
ありがとうございます。
こんなに手の込んだお菓子を・・・。
マルス様もきっと感激されますよ。

シーダ
ふふ。ありがとう。

マイユニット男
・・・おれも料理を覚えようかな。
シーダ様みたいに料理ができたらうまいものがいつでも食べられるかも。

シーダ
(マイユニット)は料理は苦手?

マイユニット男
はっ。苦手です。
子供の頃、祖父にも言われました。
お前の料理は鋼の味がすると・・・。

シーダ
まあ。

マイユニット男
何度か料理に挑戦しようとしたのですが・・・祖父に止められました。
おれが世界一強くなりたいと言うと、祖父は言うのです。
お前なら必ずできる、と。
でもおれが夕食を作りたいと言うと、祖父は言うのです。
どうしても作るというのなら、わしとお前はもはや親でもなければ子でもない・・・と。

シーダ
まあ。

マイユニット男
おれは男だから、料理ができなくても良いと思ってましたが。
でも、シーダ様のように料理ができる方がうらやましい。

シーダ
じゃあ、わたしが教えてあげましょうか?

マイユニット男
本当ですか?

シーダ
ええ、もちろん。
男の人だって料理できた方が良いものね。



【マイユニット×シーダ A】
マイユニット男
シーダ様、良い匂いがします。

シーダ
あ、じゃあそろそろ出来たかしら。
開けてみて。

マイユニット男
おお・・・。すごい、こんなお菓子をまさかおれが・・・。

シーダ
すごく良く出来てるわ、(マイユニット)。
じゃあ、味見してみましょう。

マイユニット男
はい!

シーダ
じゃあ、いただきます。

これは・・・。

マイユニット男
ど、どうですか?

シーダ
・・・・・・。・・・(マイユニット)、気にしないでね。
わたし思うの。失敗を繰り返して、人は成長していくんだって・・・。

マイユニット男
そんなに無理に良い話っぽくしていただかなくとも、まずい時は言っていただければ・・・。
や、やっぱり鋼の味がしますか・・・?

シーダ
す、少しね。
いえ、少しじゃないかもしれないけど・・・。
大丈夫よ、(マイユニット)。
そのうちきっとうまくいくわ、ね?

マイユニット男
はっ、頑張ります。
シーダ様、ありがとうございます。

シーダ
気にしないで。わたしだって、あなたと一緒に過ごす時間が楽しいの。
ねえ、(マイユニット)。これからもずっと友達でいてね。
いつか、戦争が終わって平和になったら、あなたとわたしとマルス様と・・・
こんなふうに幸せな時間を過ごせたら良いな・・・。

マイユニット男
はい・・・。



戻る


【マイユニット男×フレイ C】
マイユニット男
フレイ殿、質問してもよろしいですか?

フレイ
どうした、(マイユニット)?

マイユニット男
魔王ガーネフについて教えていただきたいのです。

フレイ
そうだな。
私の知っていることであれば・・・。
だが、何も私に聞かずとも、他にもっと詳しい人々がいるだろう?

マイユニット男
おれたっち新人騎士にとっては、
フレイ殿は講義の先生ですから。

フレイ
ああ、もともと教えることは不得手なのだが・・・。
あの時は成り行きで講義を務めることになったな。

マイユニット男
そうだったのですか?
慣れたご様子でしたが・・・?

フレイ
いや。
ただカイン殿は実技が最も力を発揮できるし、
アベル殿は適任だが、既に騎士団を去られてしまった。
ドーガ殿、ゴードン殿もあまり教官役を好むような性格でない。

マイユニット男
だから、フレイ殿が教官を務められたのですね?
大変だったのではないですか?

フレイ
ああ、そうだな。
物分りの良い生徒ばかりではない。
苦労する役割なのは分かっていたが、
他の方が苦労するのは気の毒だ・・・それならば自分が、とな。

マイユニット男
苦労を背負い込む性格ですね、フレイ殿は。

フレイ
はは、そうかもしれんな。



【マイユニット男×フレイ B】
フレイ
・・・そして、マルス様はガーネフが操るマフーの魔法を、
スターライトの魔法で打ち破った。
スターライトこそが、
ガーネフを倒せる唯一の魔法だったのだ。

マイユニット男
なるほど・・・。

フレイ
そろそろ日暮れか。
では、今日の講義はここまでとしようか。

マイユニット男
ありがとうございます。

フレイ
ああ。ではまた明日にでも・・・。
っ・・・。

マイユニット男
フレイ殿!大丈夫ですか?

フレイ
済まないな、足がもつれた。
私ももう年らしい。

マイユニット男
・・・!?
フレイ殿、その傷跡は・・・?

フレイ
・・・古傷だ。
時折痛むだけだ、大したことはない。

マイユニット男
しかし・・・、とてもそうは見えません。あまりに酷い・・・。
その傷はどこで負われたのですか?
教えてください!

フレイ
君は何でも私に質問する癖がついてしまったようだな・・・。
そうだな、この傷は・・・、随分昔のものだ。

マイユニット男
では、前の戦争で・・・?

フレイ
いや、それよりも昔のことになる・・・。
これは、幼いマルス様を逃がす時に負った傷だ・・・。



【マイユニット男×フレイ A】
マイユニット男
フレイ殿!
ジェイガン様から聞きました。その傷のこと・・・。

フレイ
・・・・・・。

マイユニット男
あなたがその傷を負ったのは、
まだ子供だったマルス様がアリティア城を脱出される時・・・、
敵に囲まれた死地で、幼いマルス様を庇うために、
あなたは一人囮になられたと・・・。
そして・・・生きているのが不思議なほどの重傷を負われたと・・・。

フレイ
・・・・・・。
敵は私を切り刻み、死んだものと思ったらしい。
実際、命があったのは奇跡だ・・・
何日も生死の境をさまよった私は記憶を失い、
それから長い間、別人として生きてきた。
記憶と、体の傷・・・。
全てが元に戻り、マルス様のもとへ戻れたのは、
それより後、もう何年も後のことだ・・・。

マイユニット男
何故、フレイ殿が囮に?

フレイ
私だけではない。
あの場にいた者たちは皆、
自ら囮になる覚悟を決めていた。
ただ、講師を引き受けた時と同じだ。
私は他の者が犠牲になるのは心苦しかったのだ。
それくらいなら自分が・・・。

マイユニット男
そんな・・・!

フレイ
(マイユニット)?

マイユニット男
フレイ殿・・・。フレイ殿の志は立派です。
ですが・・・、少しはご自身のことも大切になさってください。
フレイ殿ご自身の幸せも考えてください。
そうでなければ、フレイ殿が余りに・・・。

フレイ
(マイユニット)・・・。
すまないな、生徒である君に心配されるとは、講師失格だ。

マイユニット男
これからはフレイ殿の御苦労をおれが半分引き受けます。
これからはおれにも分けてください。
どうか・・・、フレイ殿お一人で背負い込まないでください・・・。

フレイ
(マイユニット)・・・。
分かった・・・。そうしよう。

マイユニット男
約束ですよ。

フレイ
ああ、約束だ。



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【マイユニット男×ノルン C】
ノルン
きゃっ!

マイユニット男
大丈夫ですか?

ノルン
ごめんなさい、(マイユニット)さん。
あたしってドジだから・・・。
ああ荷物落としちゃった。拾わなきゃ。

マイユニット男
あ、おれも手伝います。

ノルン
あ、ありがとう。そうだ、(マイユニット)さん。
あたしたち同じアリティア軍ですし、他人行儀はやめませんか?
年も近いし、あなたが見習い騎士の仲間たちと話すように話せたら嬉しいなって。

マイユニット男
そう・・・そうだな。
確かにその方がありがたい。
これでいいか、ノルン?

ノルン
そうそう、そんな感じ。
じゃあ、(マイユニット)!これからもよろしく。

マイユニット男
ああ、こちらこそ。



【マイユニット男×ノルン B】
ノルン
・・・でね、あたしは脱出される途中のマルス様とお会いして、
弓兵として、マルス様たちと共に戦うことになったの。

マイユニット男
そうだったのか。その頃のおれは村で修行に明け暮れていたな・・・。

ノルン
そう言えば、(マイユニット)の故郷はどんなところ?

マイユニット男
セラ村という小さな村だ。

ノルン
セラ村って、え?
もしかして、うちの村から山一つ越えた隣村の?

マイユニット男
そうだったのか?

ノルン
あれ、ちょっと待って。
ねえ(マイユニット)、あなたもしかして・・・。
小さい頃、あたしたちの村に薪を運んで来てくれたことなかった?

マイユニット男
薪運び?
ああ、それなら子供の頃、祖父の言いつけでやっていた。
行軍訓練のかわりにと、山ほど担いではあちこちの村まで運んでたな。

ノルン
そう、そうよ。
小さいのに凄い力持ちの男の子。
村で評判になってたんだから。
ああ、懐かしいな。こんなところであなたとまた会えるなんて・・・。
小さい頃のあなたは、とても真っすぐで強い目をしていた。
そうなんだ。あなたがあの時の・・・。



【マイユニット男×ノルン A】
ノルン
ね、おぼえてる?(マイユニット)。
子供の頃、あたしたち一度だけ一緒に遊んだことがあるの。

マイユニット男
・・・いや、すまん。
子供の頃は・・・祖父にしごかれた思い出ばかりだな。

ノルン
そうなんだ、ちょっぴり残念かな・・・。
あたしがアリティア軍に志願したのは、あなたを見たからなのに。

マイユニット男
え?そうなのか?

ノルン
あなたはもう憶えてないかもしれないけど、あたしは憶えてる。
あたしが森でね、迷子になって泣いてた時・・・あなたが来てくれたの。
あなたは困った様子だったけど、でも一生懸命あたしをなぐさめてくれた。
おれがついてるから大丈夫、帰り道はこっちだって。
すごく頼もしかった。

マイユニット男
そんなこと言ってたのか?
おれは重度の方向音痴なんだが・・・。

ノルン
そうなの、ふふ。
結局あなたも道に迷って、二人で途方にくれてたんだけどね。
でも、大人たちがきてくれるまで、あなたはずっとあたしの傍にいてくれた・・・。

マイユニット男
ああ、思い出した気がする。あの女の子が、君か・・・。

ノルン
あなたはずっとアリティア騎士になるって言ってたでしょ?
あなたの話を聞いて、あたしもアリティアのために何かしたいって思ったの。
だから、今のあたしはあなたのおかげでもあるのよ。

マイユニット男
そうか。人生、何があるか分からないものだな・・・。

ノルン
それに・・・アリティア軍に入ればあなたにまた会えるかも・・・。
そう思ったから・・・。

マイユニット男
え?

ノルン
あっ・・・そ、その・・・今のはなしね。
つい口がすべったというか・・・子供の頃の話だから・・・。
あんまり気にしないでね。

マイユニット男
わ、分かった。

ノルン
あはは・・・(マイユニット)、戦いが終わったらまた村に遊びに来て。
あたし、ご馳走するからね。



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