ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡
支援会話集 レテ
【レテ×ジル C】
ジル
あ・・・。
レテ
?
私になにか用か?
ジル
し、質問があるのだが構わないか?
レテ
・・・内容によるな。
ジル
・・・・・・・・・・・・その・・・、なぜ、半じゅ・・・いやラグズ・・・は、
戦闘に武器を使わないのか?
レテ
・・・・・・・・・。
ラグズには、生来、戦う術は体に備わっている。
武器とは、力を持たないおまえたちベオクが・・・
私たちの爪や牙に対抗して作り出したもの。
使う必要などない。
ジル
そ、そうか・・・。
レテ
それだけか?
ジル
え・・・あ、いや。まだある。
おまえたちはどうして私たち・・・その、人間を憎むのだろうか?
レテ
・・・・・・その質問ならむしろこちらが先におまえの返事を聞きたい。
なぜ、ベオクはラグズを憎むのだ?私は・・・それが知りたい。
ジル
それは・・・半じゅ・・・ラグズが敵だからだ。
レテ
敵か・・・。
だとすれば、こちらも敵だからベオクを憎むのだとしか答えようがないな。
・・・・・・じゃあ、もう行くぞ。これ以上、時間を無駄にしたくない。
ジル
・・・・・・・・・。
【レテ×ジル B】
ジル
れ・・・レテ?
レテ
・・・誰かと思えば、またおまえか。
ジル
私はジルだ。おまえじゃ・・・ない。
レテ
では、ジル。今日は何の用だ?
また、くだらない質問か?
ジル
・・・ずっと、分からなくて。
デインでは・・・おまえたちは猛獣同様、人間を無差別に襲う敵だと・・・教えられてきた。
レテ
ハッ!我らがベオクを無差別に襲う?
たとえ頼まれたとしても関わりたくもないというのにか?
ジル
・・・・・・だが、デインでは周囲の誰もがそうだと信じていた。
だから・・・そうなのだろうと疑うこともせず生きてきた・・・・・・。
しかし・・・南の海で・・・・・・アイクたち人間と共に戦うレテの姿に・・・違和感を感じた。
どうして、こんなに想像していたのと違うんだろう。
幼い頃から聞かされていた化物のような獣ではなかった。
そして化身を解いたおまえは・・・・・・獣ではなく・・・むしろ、私たちに近い。
レテ
・・・・・・・・・。
ジル
そもそも・・・ベオクとラグズが争い始めたのはいつだったのだろう?
何かきっかけがあったのだろうか?
レテ
・・・それは分からん。
元々・・・女神がそのように創られたからなのか、根本的に相容れぬものなのか。
ただ・・・ゴルドアを除くガリア、フェニキス、キルヴァス・・・これらに限って言えばベオクを憎む理由は明確にある。
ジル
ど、どんな理由なんだ?
レテ
・・・・・・その様子では、ベオクは子に・・・正確な歴史を伝えずにいるようだな。
・・・・・・・・・ふぅ・・・。
・・・いいか。ベグニオンがまだ帝国ではなく、王国だった頃・・・、
テリウスにはベグニオンとゴルドアの2国だけが存在した。
ゴルドアは今と変わらず、竜鱗族だけの閉鎖的な国で・・・他のラグズ・・・獣牙族、鳥翼族は
ベグニオンにおいてベオクと共に暮らしていたのだ。
ジル
かつてベグニオンで・・・人間とラグズが共存していた・・・?
そ、そんな話・・・聞いたこともない。
レテ
国の王には・・・初代こそ、ベオクが選ばれたらしいが
その後は・・・力に優れるラグズが王位に就くことが多かったという。
だが、それを不服とした元老院は【神使】の名の下に、
ベオクこそがベグニオンの支配者たらんと内乱を起こした。
所詮は烏合の衆と高をくくったラグズの王たちは・・・
改良を加えられ進化を果たした武器と魔道の前に敗北を喫した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・そして・・・長い長い・・・・・・ラグズの奴隷時代が始まった。
ジル
・・・・・・。
レテ
200年に及ぶ時を経て、ベオクからの隷属を逃れるためベグニオン脱出に成功したラグズたちがいた。
獣牙族は険しい山岳を命がけで踏破し未開の大森林地帯へ・・・鳥翼族は南の島々へそれぞれ逃れた。
それが私たちラグズの王国の始まりだ。
そこから、正式に国と認められるまでには80年の時を要し、多くの同胞の血が流されたのだ。
戦いの理由はある。
ベオクたちは、1度は従えさせた奴隷が国を持ち自分達と並ぶことを許さない。
ラグズたちは、過去の屈辱を抱え今なお、自由を求め勝ち取ろうとしている。
これがおまえたちベオクが後世に伝えず闇に葬ろうとしている歴史の真実だ。
ジル
・・・・・・・・・・・・。
レテ
フン、言葉もないか。よく・・・考えろ。
自分のその目で見たものを・・・その耳で聞いたものを考えてみろ。
それすらもできぬなら、2度と私の前にその姿を現すな。
ジル
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
【レテ×ジル A】
レテ
・・・・・・。
ジル
!レテ・・・。
レテ
・・・・・・何故だ?
ダルレカで戦った竜騎士は・・・・・・おまえの父親だったそうだな。
・・・どうして、そこまでしてこちら側に残る決意をしたんだ?
ジル
・・・・・・・・・。
運命というのは、不思議なものだ。
もし、この軍を・・・アイク殿や傭兵団・・・そして何より・・・・・・レテたちラグズを知らなければ・・・・・・、
私は今もきっとデイン軍にいた。
デイン王国軍人としての誇りに燃え、アシュナードのために喜んで命を捧げたことだろう。
おまえたちを倒すことにためらいはしなかったろう。
・・・・・・でも、知ってしまった。
レテ
・・・・・・。
ジル
手柄を得るため、港町トハからおまえたちの船を追った時とは違う。
私は初めて・・・自分で考え行動した。
私にとって・・・より正しいと思う道を選ぶために。
それがたとえ・・・実の父と相対するものだったとしても。
もう、知らなかった頃には戻れない。
だから・・・私はここにいる。
レテ
・・・・・・・・・ジル。
私の手を取ってくれるか?
ジル
え・・・?
レテ
友愛の気持ちを示す時・・・互いの手を取り合うのがベオクの慣わしだと聞いた。
私は、おまえの強さ・・・おまえの生き方に共感する。
ジル
レテ・・・。
あ・・・・・・うん。・・・もちろん。
レテ
・・・ベオクとラグズは分かり合える。
互いを理解するきっかけと・・・歩み寄る気持ちがあれば、きっと。
【レテ×ムワリム C】
レテ
ムワリム。
ムワリム
・・・・・・レテか。
レテ
調子はどうだ?
こんな風に軍隊で戦うのは初めてだろう。
ムワリム
ああ、そうだな。
分からぬことが多くて戸惑うこともある。
レテ
何でも聞くがいい。
私はガリアで部隊を率いていたからな。
戦の知識なら豊富に持っている。
ムワリム
・・・・・・女の身でか。レテは優秀なのだな。
レテ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。そうか・・・・・・。
おまえはベグニオンで生まれ育ったと言っていたな・・・・・・。
ガリアでは男も女も関係ない。より優秀な戦士であればいいのだ。
身体の造りの問題で、男より女の方がどうしても劣る部分はあるが・・・しかし、努力で補えばどうとでもなる。
ムワリム
素晴らしいな。
レテ
・・・・・・おまえ、そんな他人事のように聞き流すなよ。
ベグニオンでの奴隷だったと言うが・・・・・・ベオクなど、おまえが本気になれば・・・。
ムワリム
・・・・・・分からない話だろうな。
産まれた時から偉大なるガリア王に守られ、ラグズであることの誇りを胸に生きてきた。
そんなおまえには理解できんことだ。
レテ
・・・・・・・・・・・・。
【レテ×ムワリム B】
レテ
ムワリム。・・・・・・調子はどうだ?
ムワリム
ああ、随分この軍にも馴染んできた。
他のラグズの目にさらされるのにも・・・慣れたつもりだ。
レテ
?ラグズの・・・・・・?
しかし、おまえ・・・・・・また荷物運びか?
そんな物資を運ぶことなど他の兵にやらせておけばいいだろう?
ムワリム
目に付いてしまうからな。
そのまま見過ごして去るのには恐怖すら感じる。
レテ
恐怖・・・・・・?
ムワリム
産まれた時からそういう環境で育てば、骨の髄まで染み込んでしまうものだな。
レテ
・・・・・・・・・・・・そうか。
ムワリム
おまえは、罵らないのか?
ラグズとしての誇りはどうしたのかと。
レテ
・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・。昔の私であれば、言ったかもしれない。
しかし今は・・・・・・アイクの元に身を寄せて戦うようになってからは・・・・・・、
ラグズとベオクの関係について色々と考えることもあってな・・・・・・。
ムワリム
・・・・・・・・・・・・。
レテ
何よりも、とっくに諦めているおまえに何も言うことはない。
ムワリム
!
レテ
それが悪いとは言わない。
私には理解できないような人生を・・・・・・おまえは歩んできたのだろう?
だが・・・・・・一つだけ。
おまえが全てを受け入れ、諦めたのならそんな卑屈な態度を取らないでくれ。
・・・・・・気になって、仕方がない。
ムワリム
・・・・・・・・・・・・。
【レテ×ムワリム A】
ムワリム
レテ。
レテ
・・・・・・何か用か?
ムワリム
不快な思いをさせて済まなかった。
諦めている癖に・・・・・・私はおまえのことを羨ましいと思っていたようだ。
レテ
そうか・・・・・・。
ムワリム
ベオクに怯むことなく対等に接することができる。
おまえから見れば当然のことだろうが、私はそんな事を考えたこともなかった。
レテ
・・・・・・・・・・・・ならば・・・・・・、
考えさえすれば、できるようになれるんじゃないのか?
ムワリム
・・・・・・ああ、そうかも知れない。
いや・・・・・・そうしなくてはいけないのか。
レテ
義務ではないと思うが・・・・・・。
しかし、そうした方がきっとおまえが楽になれると思うのだ。
おまえが穏やかな顔でいるときを私は見たことがない。
それが気になって・・・・・・辛い。
ムワリム
・・・・・・・・・・・・そうか・・・・・・。
レテ
・・・・・・なあ、辛いかもしれんが・・・・・・、
おまえがどんな風に暮らしてきたのか聞かせてくれないか?
・・・・・・少しでも、おまえの考えてることが分かるようになるかも知れん。
ムワリム
・・・・・・・・・・・・レテ・・・・・・。
【レテ×ライ C】
ライ
よう、レテ。
レテ
ライか。やっと参戦とはな。
ライ
ああ、ようやく風向きが変わってくれたからな。
それより調子はどうだ、レテ?
今まで、おまえやモゥディだけに任せきりだったからな。
本当はオレもいるはずだったのに悪かったな。
レテ
謝罪などに意味はない。行動で返してくれ。
ライ
相変わらず固いね〜おまえは。
ところで、どうだ?傭兵団の連中とはすっかり馴染んだか?
レテ
・・・・・・・・・それなりには、な。しかし、不満は相変わらずある。
無理とは分かっているが、あの鎧だ。
味方が鉄の匂いをまとっていては、私が敵を感知することもできない。
ライ
まあ、そればっかりはなあ〜・・・。
まさかアイクたちに全員生身で戦ってくれって言うわけにもいかないし。
レテ
あと、ベオクの目は何とかならんものか。暗闇で目が見えないのは致命的だ。
鳥翼族なら不可能なんだと思えるが、多少見えているんなら気合で何とか・・・・・・。
ライ
いや無茶だろ、それは・・・・・・。
レテ
だが・・・・・・、思った以上にやるとは思っている。
ライ
そうか、良かった。
最初アイクたちと一緒に行くってことになった時のおまえの悲壮な顔って言ったら・・・・・・。
レテ
う、うるさい!
【レテ×ライ B】
レテ
ライ、ガリアに残してきた私の部下たちは鍛錬を続けているか?
ライ
ああ、勿論だ。あいつらだってガリアの戦士だ。
国の守りはあいつらに任せとけば大丈夫さ。
レテ
だが、どうにも心配だ。
熱心に鍛錬するのはいいのだが、手合わせの最中に本気になり、
頭に血が昇ってケンカになることがよくあった。
ライ
ま、血の気の多い奴がわんさかいるからなあ・・・・・・。
でも、なんとかなるって。
レテ
おまえはそんな呑気なことで・・・・・・。
ライ
おまえはさ、そう四六時中ピリピリしてないで、たまにはちょっと息抜きでもしたらどうだ。
だからっておまえの妹みたいに戦場でも隙あらば毛づくろいしたり、爪磨いたりしてるのはいただけないが。
レテ
・・・リィレは今、おまえの部隊に?
ライ
ああ。キサと合わせて手を焼かされてる。
レテ
キサもでかい図体しておまえに懐いてるからな。
大変だろうが・・・よろしく頼む。
ライ
リィレには長いこと会ってないんだってな?
レテ
・・・・・・。
ライ
話したくないか。ま、別にいいけどな。
さっさと仲直りしろよ。2人っきりの姉妹なんだし。
レテ
おまえには関係ない。
ライ
はいはい。
レテ
妹のことはともかく・・・・・・、本国の部隊が心配なのは確かだ。
おまえや私たちがここへ派遣され、国の守りは薄くなっている。
ライ
そうだな・・・・・・。オレもちょっと上と相談してみるか。
【レテ×ライ A】
ライ
レテ、こないだの話だけどな。
部隊長クラスの志願者を何人か、派遣先からガリアに戻すかって話がある。
まだ本決まりじゃないんだが・・・・・・もしそうなったら、おまえ、どうする?
ガリアに戻りたいってことならそう伝えるけど。
レテ
私は・・・・・・ここに残る。
ライ
え?いいのか?
レテ
・・・・・・私がいなくなった途端アイクたちに何かあっては困るからな。
だから、ここに残る。
ライ
へえ・・・・・・。
レテ
な、なんだその意味ありげな笑みは。
ライ
いや、なーんでも。
「ニンゲンどもが!」って吐き捨ててたおまえがな、って・・・・・・。
レテ
べ、別に私は・・・・・・。
ライ
おまえの動揺は尻尾に出るからな、すぐ分かる。
そうかそうか、やっぱりな。
レテ
・・・・・・鍛錬の途中だ。話がそれだけなら行くぞ。
ライ
あ、悪い。ちょっとからかい過ぎたか。
レテ
・・・・・・・・・・・・ライ。
ライ
ん?
レテ
・・・・・・私の気持ちが以前と変わったことは認めよう。
ライ
・・・・・・そっか。
レテ
ずっと・・・・・・おまえの考えには賛同できなかったが・・・・・・。
今ならおまえの気持ちが分かる。共に戦う彼らは大切な仲間だ。
呪われた【負】の気が渦巻く地へ向かう仲間たちを見送ることはできん。
だから、私はアイクと共に行く。
ライ
そうか・・・・・・。
よし、勝ったらアイクたちとみんなでぱーっと盛り上がろうぜ。
レテ
今はまだ気を緩める時ではないぞ。
だが・・・・・・そうだな。いつか・・・・・・そうできるといいな。
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