《任天堂のソフト開発のあり方について》
No.2 ゲームの進化とは?
~フォトリアルだけでない進化に可能性を感じる
ゲーム機の性能向上に伴ってフォトリアル系の超絶グラのゲームも増えて来たわけだじゃが、わし、フォトリアル系のグラって無個性に感じるから好きじゃないのよねー。アレだ、「リアルで綺麗」で「美人は3日で飽きる」と一緒なのよな。パッと見でどのゲームか判別できないような絵って考え方によってはすんごくつまんないと思うんだけどなァ。もっと各々の作品が独自の突き抜けた個性と表現を磨いてくれると嬉しい。
フォトリアルはハードの世代が古くなると途端にチープに見えちまうけど、独自の表現を極めた作品は10年20年経っても色褪せない。あー。もっと変な表現のゲームがいっぱい出てくればいいのに。
最近だとミドルエンジン全盛で「~エンジン対応してないからクソ」とか言われたりするけど、どうしても既存のエンジン使うと絵の雰囲気が似通ってしまうから、そういう意味では面白くないとは思うのよなー。いや1つの作品ごとに1から作ってたらキリが無いのは判るが、もっと個性は出して欲しい。
>外人さんがアンリアルエンジン4でマリオやゼルダをリアルに再現!
とかあって、フツーに凄いとは思うけどさ、ただツヤツヤした表現の以下にもアンリアルエンジン使いました的な綺麗なゼルダが「ゲームとして面白そうか?」って聞かれたら、ちっともワクワクしないしな。それを考慮すると「任天堂のフォトリアルじゃないへそ曲がりな絵作り」ってのは優れた部分の一つなのだとは思う。
音楽に関しても同様で、「何でもかんでもオーケストラや生演奏なら良い」かっていうとそうでも無いと思うし、打ち込みには打ち込みの、記号化したが故の分かり易さや現実離れしたトリッキーな演奏など、良さはあると思うのな。こっちは任天堂も最近は生演奏偏重になりつつある点はやや不安点ではある。
もちろん、人間、目から得る情報が一番でっかい訳で、映像の進化ってのは一番ユーザに訴えかけてくる要素だとは思うんだけど、だからと言ってなんでもかんでもリアル路線に進めば良いって話でもないと思うしな。現実的な絵ってのは作るのにコストばっかりかかって大変だろうし。
任天堂はスイッチさん発売で次のステージに進むワケだが、ゲームにおける映像表現をどう進化させてくるかは気になるところである(どきどき…
(2016/12/20発言、2017/1/9掲載)