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縮緬任天堂研究所


《任天堂のソフト開発のあり方について》
No.6 IPによって売り方を変えるのは構わんけど…
ちぃとばかしやり方が悪どくなって来てないかい?


ファイアーエムブレムは今年4月発売の新作Echoesで遂にイベント・会話がフルボイスに。フルボイスに関して、個人的には『他の部分に悪影響を及ぼさないなら時代の流れとして渋々可』なスタンスだったけど、Echoesを遊んだ限り明らかなデメリットが存在するっぽい(≒支援会話大幅減+DLCとして切り売り)んで、次回作ではパートボイスに戻して欲しいと思っとる次第である。

 Echoes、全体的に声優の演技(ってかセリフそのもののノリもだか)が軽くてちょっとイヤになる。そして、フルボイス化に伴うコスト増のせいか支援会話の部分が従来よりも明らかに物量が減ってるのがどうも受け入れ難いのよなー…。
 はー。でもこの「デメリット抱えるのイヤだから以前のパートボイスに戻して!!」は少数意見だろな。シリーズ初のHD作品となる、2018年発売予定のスイッチさん版ファイアーエムブレムでパートボイスに戻してくれるとも思えんしなー…。いや、物量がちゃんと切り売りナシで確保できるんならまだ良いけどさ、たぶんまたDLコンテンツに絡めるつもりでございましょ?それがイヤ。

 例えば従来ボイス無しで最近になってボイスを入れたシリーズと言えば(任天堂作品じゃないけど)リメイクの8でボイスが入るようになったドラゴンクエストが挙げられるか。そのリメイク8だと、ボイスは入ってるけど演技のテンポが速い(=ボイス待ちにならん配慮がされとる)のに対し、FE Echoesがそれが無い。これまでテンポ最重要視でボイス入れなかったファイアーエムブレムらしからぬ失態だったとは思う。
 同じ任天堂作品で言えばゼルダなんかだとブレスオブザワイルドではイベントで声は入ったけど声優色が前に出なくて、あくまで万人向けのスタンスは維持しておった。一方のファイアーエムブレムは明らかにそちらさん方面のヲタに媚びた会話が多く、それがまた無性に腹が立つと申すか(苦笑)。
 近年の任天堂の『万人向けゲームでは大人しく、マニア・ヲタ向けゲームはがめつくとことん搾取』とかホント勘弁して欲しいわぁ! 数年頃までのいわっちスタンス(≒「我々はお客様の信頼を最重要視し――」のくだり)が懐かしいぜ。もっとも現方針も生前のいわっち裁定の上に成り立ってるのだろうが

 ここ数年の傾向通りに進むならば、スプラトゥーン2やポケモン新作なんかは追加でカネのかからん良心的なシステムは維持するだろうが、一方でゼノブレイド2やスイッチさん版ファイアーエムブレムはかなりがめついDLCが仕込まれてくると予想。外れて欲しいけどな、こんな予想(苦笑

 ファイアーエムブレムEchoesはファミコンソフトのリメイクなのにタチが悪かったな、DLCの仕様。ソフト代+DLC代で6800〜7800円くらいだったらまだ許容範囲内だったけど、総額で1万円突破はどう考えても悪どい。DLCの物量・内容と値段が釣り合ってないだけに、余計に印象が悪い
 いや、DLCとかソフト作るのもカネが掛かるしDLCを仕込む事で中古対策にもなろうからやるならやるでも別に構わんけどさ、内容が伴わんで切り売りでカネだけ頂戴…ってのはどう考えても悪手としか思えんのよな、いわっちの言葉で言えば「お客様との信頼関係を損なうやり方」そのものでさ…。そこんとこで対応を外し続けると、折角、覚醒&ifで新規の客を多数呼び込んで息を吹き返したファイアーエムブレムも、近い将来に客離れでまた大きくズッコケてシリーズ存亡の危機に……とか無いとは言えんしな。なんとか次では目ェ醒まして欲しいもんだけど。


 思えば、先の株主総会質疑とかみると結構危ない部分もあるのよなー…
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2017/qa1706.pdf

>きみっち「FEヒーローズはマリオより儲かってる!IPによって客層も違う」

 見方によっては『ファイアーエムブレムのファンは重課金も平然と受け入れる層だ』って任天堂首脳が認識してるように見え、怖い
 いや、その文面だけで邪推のし過ぎかもしれんけどサ、まぁここまで万人向けゲームとマニア・ヲタ向けゲームで二面性のある展開を続けとる以上、わしの邪推もあながち行き過ぎと云えぬのがおっかないところよな…(苦笑)。

(2017/7/20発言、2017/8/1掲載)


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