テイ オブ リバ
メーカー:ナムコ
開発:テイルズスタジオ
機種:プレイステーション2
発売年月日:2004年12月16日
価格:7140円
ジャンル:RPG


writen by ペペロンチ〜ノたこまる

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
85
※映像〜シナリオは10点満点、総合は100点満点
GOO! BOO!
・ムービーは相変わらずの良作。エンディングは「ディスティニー2」のような変な顔はなく、まあまあ。

・前作のようなイベント中の「微妙なキャラの動きや表情」を無くし、立ち絵(スクリーンチャット風)に画面を切り替えたり、ムービーにしたりと違和感がなくて良い。

・マップは3Dだがダンジョンや街は奥行きのある2D仕様で見やすくて安心。

・シナリオは良しも悪しもテイルズ!といった感じ。相変わらず「お使い」な展開。正直良い点としてあげてよいのか微妙だが、シナリオ自体は面白い。そしてエンディングでは結構意外な展開に驚き。個人的には殴り合いの部分はなかなか「いい話」であった。

・戦闘が3ラインシステムに変更され、シンフォニアのゴチャゴチャ感とそれ以前のすっきりした戦闘の中間って感じ。乱戦をしていても操作しやすいのが特徴か。

※比較
シンフォニア
:戦闘画面一杯に展開し、指定した敵に対して直線だったので敵が移動するとラインが変わり、かなり移動しにくく別な敵になぶられるケースも。以前の作品:ラインは1つなので一直線に戦闘が展開。キャラの位置関係がはっきりしている反面、背後をつきにくく(作品によっては敵の背後に立つとなぜか能力低下)、あまり乱戦にならない。

今作:3つのラインにより、そのライン移動が全て直線なので変に移動しにくくならない。背後もつきやすく(勿論突かれ易い)、敵の挟み撃ちなど乱戦もお手の物。

・エンハンスという武具継承システムが追加され、使い込む楽しさと育てる楽しさが味わえる。

・エンハンスの特性上(継承元の武具は無くなる)、事実上武具を売ることが出来ないせいか、戦闘でのお金が貯まり易い。

・ロード時間はかなり短く、サクサク進めれる。

・シンフォニアでは不評も多かったスキッドがこれまでのシリーズのようなスクリーンチャットに戻った。発生条件も分かり易くて良い。

・シリーズ初(多分だけど)の戦闘に参加しないヒロイン。斬新です。こういったヒロインの宿命だが、中盤まで主人公とはすれ違いっぱなし。役割は戦闘はしないけど種族間の差別と戦うヒロインって感じかも。

・料理の追加効果が増え、料理を楽しめる。

・特技が無制限で使える。TPという概念がなくなり、事実上無制限に特技が使える。ちょっと快感。

・RGという新しい戦闘システムが増え、RGの上げ下げが戦闘の効率化を決めるともいえる。

・取得グレードが多い。ちょっと楽しい。

・どのキャラもしっかり特徴があり、2軍キャラがいない。どのキャラもちゃんと使えるのは嬉しい。
・ダッシュが遅い。全てのマップで移動速度の遅さが目立つ。移動歩数を減らすためにマップ自体を小さめにしているのでストレスも緩和されてはいるがとにかく遅い。街マップでアチコチに移動しながらイベントをこなす場面ではかなり苦痛。

・ダンジョンが短い。これも移動速度の遅さからだと思うが、全体的にダンジョンマップの短さが目立つ。ダンジョンが短いので変わりに謎解きが難解化していたり、間にイベントを挟んでみたりとちょっと強引。

・キー配置が大幅に変更。これまでのシリーズでは中央・左右(左右で1つ)・上・下・L2・R2で構成されていたが今作では中央&下・上・右・左となっている。LRが削られ、選択できる技の数が減った。また、ライン移動の関係上、ジャンプがR2と十字ではなくボタン仕様になった。ジャンプ自体あんまし使わないけど。

・特技、奥義、秘奥義の位置付けが若干変更。選択技数の減少により、個人の取得できる特技の数も減少。だが、変わりに奥義が増えた。しかし、前回までは奥義は奥義でキーに選択でき、単独で使うことも出来たが、今回からは特技自体に奥義の効果をセットし、特技使用後に別の特技を使うと奥義になる。というちょっと変わった操作感。しかも、奥義は単独では使用できず、RGを上げないと使えない。秘奥義も特定の条件をクリアしないと発動せず、条件が分かりにくい。まぁ、発動すれば1万オーバーのダメージは確定なのでそんなに頻繁にでても困るけど。ただ、ボス戦では条件が満たし易く、ボスを残り1万を切ると楽勝のケースが増えて残念といえば残念。2周目以降の3人秘奥義はかなり難しい(簡単でも困るが)。

・悪い点ってことでもないが、珍しく中盤以降のボスが強い。この作品は序盤の最後のボスらへんが一番強く(倒しにくい)、それ以降は徐々に楽勝になりやすいが、今作は中盤以降のボスも半端なく強い。ちょっと意外。ちなみにラスボスはかなり弱くがっかり。もう一段階強化されて戦闘になるかと思った。(これはマイナスだよ)

・回復システムが変更。個人のHP回復能力をこれまでのシリーズよりはるかに高く設定し、それに代わって回復術を廃止。これによって死にそうになったら自分で敵から離れて自身の回
復能力に任せて回復。といった戦闘になりがち。回復能力を高める術は一応存在するが、微回復を繰り返すのでボスでは回復しきれず昇天が相次ぐ。

・称号システムにも変更があり、持っている個数で能力があがり、どの称号をつけても何も変わらないのは少し残念。また、戦闘で何をやっても称号が取れないのは残念。

・エンハンスはちょっと面倒。武具に自分の好きな名前が付けれるようになり、特定武具に特定の名前をつけることで能力があがるらしいがあまりに面倒でつける気にならない。

・次の目的地に対する説明が若干不親切。どこに行くか迷う。

・オープニングテーマが物凄いスローなバラードなのでゲーム始めのノリがでない。テンションが低くなる。モノラルの関係かオープニングだけが妙に音が低い。

・オープニングムービーの一番最後に主人公が突如劇画調の絵になるのは何故?しかも変だし。
感想
「再誕」というコンセプトにしっかり沿ったシナリオで、テイルズシリーズではかなり「いい話」とも言える。結構考えさせられる部分もありました。戦闘パートのリニューアルは初テイルズの人には問題ないが、シリーズ経験者では結構苦戦するかも。全体的な移動速度の遅さはかなりストレスが溜まるのでご理解を。実は主人公は誰一人「殺して(←ネタバレにつき隠し)」いないってのは結構驚き。ちなみに今は緑の格闘家をメインで楽しんでます。

掲載日:05年2月7日
更新日:05年2月10日



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