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《考察:ヴェルダンの神器キラーボウについて考える》


 キラーボウを手に必殺攻撃の連発で圧巻の強さを誇るヴェルダンの王子ジャムカ。ヴェルダン王国は聖戦士が建国した国ではなく、神器(ナーガとかティルフィングとかフォルセティとか)は存在しない。…のだが、ジャムカの初期装備であるキラーボウはそのあまりの強さから世間様でも「キラーボウはヴェルダンの神器」とか(ネタで)言われていたり…。

 その強さについて考えてみたい。

 まずはキラーボウと他との弓の性能比較を。

武器名 威力 命中 重さ 特殊効果
キラーボウ 14 100 3 スキル『必殺』。
鉄の弓 10 70 8
鋼の弓 14 70 8
銀の弓 18 70 8
勇者の弓 14 80 8 2回攻撃。
イチイバル 30 70 13 力+10・速さ+10。スキル『ライブ』

 表の通り、威力は神器であるイチイバルの圧勝で30もある。また、イチイバルはパラメータも補強され、攻撃において特に重要な力と速さにそれぞれ+10もの加算がある
 一方のキラーボウは命中率と重さに関しては神器イチイバルを含めて他を引き離してダントツの性能である。また、キラーボウはスキル『必殺』の効果で時おり威力2倍の攻撃を繰り出す事ができ、これが非常に強い。スキル『必殺』効果の付与は他の神器である魔剣ミストルティン(エルトシャンやアレスが装備していた剣)で示されていた通り、極悪な攻撃性能である。

 なお、イチイバルのパラメータ補強分を威力・命中・重さに反映させると、

武器名 威力 命中 重さ 特殊効果
キラーボウ 14 100 3 スキル『必殺』。
イチイバル 40 70 3 スキル『ライブ』

となり、実質的にははキラーボウは神器並の速さ補強がなされているのと同等な事が分かる。それでも威力は26もイチイバルの方が上回っており、パッと見だとやはりイチイバルの方が数値的には優れているように見えるのだが、無視できないのが威力以外の性能の差。

 ここで上の表とは逆に、「キラーボウの命中率と重さをイチイバルと同等である」と仮定した上で、差分をパラメータ補強分に回して考えてみたい。
 攻撃時の命中率は「武器命中率+装備するユニットの技×2」で計算できる。キラーボウの命中率をイチイバルと同じ70%とすると、差分の30%は技+15に置き換える事が可能である
 攻速は「装備するユニットの速さ-武器の重さ」で求められるため、重さ1はそのまま速さ1に置き換えられる。重さを10上げた場合、速さのパラメータ補強+10分に相当する事になる
 以上2点を表に反映させると、

武器名 威力 命中 重さ 特殊効果
キラーボウ 14 70 13 技+15・速さ+10。スキル『必殺』。
イチイバル 30 70 13 力+10・速さ+10。スキル『ライブ』

 おわかりいただけるだろうか?威力こそイチイバルと比べて見劣りするものの、パラメータ補強分に関しては、キラーボウは実質的にはイチイバル(合計+20)よりも補強幅の大きい+25ポイントもの加算がなされるのと等しい

 付加されるスキルに関しても、毎ターンじんわり数ポイントHPが回復するだけの『ライブ』より、攻撃の威力や戦闘結果に直結する『必殺』の方が遥かに効果は大きいワケでして。

 うーむ、道理で強いワケですなぁ。さーすがヴェルダンの神器!これだけ破格の性能を持ちながら、キラーボウ装備に必要な弓のレベルはC。つまり、聖戦士の直系子孫しか装備できないイチイバル(作中ではブリギットとファバルの2名のみ、設定も込みならブリギットの父親のリングも含めて3名のみ)と対称的に、キラーボウは弓さえ持てれば誰でも装備できる懐の深さがウレシイ。

 さて、皆様もお好みのユニットにキラーボウを持たせて強さをガンガン堪能しましょうぞ!


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