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ファイアーエムブレム トラキア776 攻略
《攻略:はじめに…》


 『ファイアーエムブレム トラキア776』はリリースのされ方が特殊で、スーパーファミコンの書き換え専用(ローソンの専用端末ロッピー・もしくは任天堂のサポートセンターに書き換え専用カセットを差し込んでゲームのデータをロードするという手法。現在はいずれも終了)というかなり変わった方法でリリースされている(翌年に通常カートリッジ版も発売)。後継機NINTENDO64が発売して4年前後、長く隆盛を誇ったスーパーファミコンも既にハードサイクルの末期で、任天堂&開発スタッフ側も多く売る事はあまり考えず、『シリーズの濃いファン』向けに『手加減無しに叩きつけられた挑戦状』的な側面が強いゲームでもある



◆『FEのアタリマエ』が通用しない!
 なんか最近のゲームショーでのゼルダの伝説のプレゼンみたいな事言ってますけども(笑)、この『トラキア776』、他のFE作品で当たり前だった事がいくつか通用しない。例えば、『杖でHP回復』なんてのはFEの他の作品だと『武器レベルの足りた使い手』と『使いたい杖』さえあれば100%成功するが、本作ではこの一番初歩の杖にすら命中率が設定されており、それすらミスする恐れがある。技が低いと8割くらいしか成功しないのだ。その他、『攻撃の命中率は最高で99%』でこちらがいくら強かろうが絶対命中とは言い切れない。確率発動のスキルも多く、思い通りにユニットが結果を出してくれない事が頻発する。その予想外のアクシデントや諸々のトラブルへの対応、言い換えれば、プレイヤー自身のアドリブ能力が戦果を左右するシステムになっているのだ!!



◆ぶ、物資が無い…!!
 このゲーム、普通に進めるとほぼ確実に攻撃用の武器が枯渇して手詰まりになる。なにせ、普通に武器が売ってない!!売ってると思ったらやたら法外なハイパーインフレ価格、しかもリーフ軍にカネは無い!!(初期資金がゼロ!村を尋ねるとお金ゲット…なんて事すらない!)



◆奪い取れ!!その1
 金も無い、売ってない、売っててもボッタクリ価格、ならばどーすんのよ!?…とぶちキレそうになるが、本作にはFEシリーズの他の作品では一切採用されていない『敵の捕獲』が可能な作品なのだ!!相手より体格が勝っている場合、通常の「戦う」の他に「捕獲」なるコマンドが表示される。通常の戦闘と違って力・魔力・技・速さ・守備の値が半分の状態で戦わねばならないが、このコマンドで敵のHPをゼロにすると、敵を担ぎ、その敵のアイテムを全て分捕る事が出来る!!どんな貴重品でも店で売ってない武器でも関係なし!捕えてしまえばどんなアイテムも自分の物だ。アイテムを奪ってしまえば用済みなので、その敵は逃がして良い。逃げた後はマップから完全に消えるので無力化できる。
 ただし、一部の仲間になるユニットは『捕えたまま章をクリアする』と言う条件の者もいるので、その場合は担いだままでいないといけない。その場合は攻略記事に別途注意書きがありますんで、その内容通りに進めて行けば万事OKですぞ。



◆奪い取れ!!その2
 「捕獲」コマンドは通常のパラメータの半分で戦闘を行うため、攻撃そのものが当たらず、敵の攻撃はかわさずダメージはかさむ…と多重のハンディを抱えるので結構しんどい。そう言ったリスクなしで敵のアイテムを奪う方法「盗む」も存在する。速さが相手より上で盗む対象のアイテムの重さが「盗む」実行のユニットの体格値より小さい場合は武器だろうが魔道書だろうがアイテムだろうが全て奪う事ができる。ただし、「盗む」を実行できる盗賊ユニットは総じて打たれ弱い(敵側にはガタイの良い・HPの高い山賊系で盗めるユニットがいるが、味方にはいない)。
 「捕獲」と異なり一度に奪えるのは1個だけ。敵が複数の武器を持っている場合は弱い盗賊が攻撃を受ける危険性も残ったままだ。その場合は他のユニットで盗賊を前線からどかす、盗むのを諦めて一気に倒す等して、ユニットを守る必要性も出てくる。
 ちなみに、ストーリー上で繋がりのある前作『聖戦の系譜』の「盗む」とは異なり、「攻撃が当たると相手の持ち金を全額奪う」とはまったく異なる効果になっているのでご注意。



◆丸腰はキケン!!
 他のFEシリーズ作品をやっていると『丸腰の育ったユニットをオトリ役として前に出す』とかやっちゃいがちなんですが、今作でそれは極めて危険。こちらが丸腰で体格値が相手より劣っている場合、即捕獲されアイテムも全部没収されてしまう。また、相手が騎馬の場合は自分の体格が20でない限りは問答無用で捕獲されてしまう。捕獲したユニットを倒せばさらわれたユニットは助けられるが、アイテムまで全部取り返すなら再び捕す(または全部盗み直す)しかないので非常に面倒くさい。体格が低くて杖しか使えないプリーストなんかはいいカモであり敵に簡単に捕まってしまうのだ。杖しか使わせないつもりでも上級職まで育てたら護身用にできれば何か魔道書を1つは持たせたい(光魔法は貴重品なのがまたいやらしかったりするが…)。



◆敵を無力化させるべし!卑怯に立ち回るべし!
 本作は全体的に自軍が弱く敵軍が強い。がっぷり四つになって戦うと徐々に押し切られてしまう事もしばしば…。「所持する武器を盗む」、「進んで来るルートを塞ぐ」、「増援が湧くポイントを塞ぐ」などなど、卑怯であろうがとにかく敵の力を削ぎ楽をして先に進む事が肝要。敵の攻め方(=スタッフのスタンス)自体が相当性悪(←失礼)なんで、こっちも真正面からぶつからず陰湿に立ち回って参りましょう!!!



◆…と言うことで
 まぁ当サイトではいっつもそうですけども、例のごとく生き残り重視・評価度外視、『いかにラクして先に進めるか』という観点で攻略して参ります。装備を剥いだボスに壊れた武器を振り続けて何時間もみっちりチクチク稼ぐとか当たり前ですので、クリアしてみれば間違いなく評価は最低ランクの"E"!AだのSだのSSSだの絶対不可能ですので、その辺りはご了承ください。
 「SSSはどう取れば良い?」とな?管理人は最高でAが精一杯のヘタレエムブレマーですので、ヘタレに聞いても答えは出てこないってもんです。腕に自信のある方は自分で何とかしましょう!!(なげやり)
 腕に自信の無い方は高望みせず、クリアだけを目標にしましょう。素人が100mを10秒で走るとか160キロの豪速球投げるとか目からビーム出して気に入らない人間を抹殺するとか、どう頑張っても無理ですよね?ヘタレはヘタレ並に生きるのが幸せってもんです(またなげやり)。当サイトの攻略通り進めれば、とりあえずクリアはできますぞ!


《ユニットの役割いろいろ》

 本作には多種多様な職種のユニットが登場する。特に留意すべき系統のユニットに関して一言ずつ。


◎魔法ユニット
 本作のボスはやたら固い!敵将が陣取る地形である門や玉座は本作では守備に+10もの補正値が加わるせいで、通常の武器では殆どダメージが通らなかったりする(アーマー系やウォーリアなどのやたら耐久力の高いユニットが多いので尚更)。しかし、魔法なら別。玉座でも魔力には補正値が無いので、平地と同じダメージが通ってしまう。そのため、対ボス戦で魔道士系のユニットは切り札となりうる。序盤の魔道士はアスベル一人。中盤以降はだいぶ層も厚くなるが、魔法系ユニットは総じて体力がない(=疲労がたまりやすい)。「疲労度が溜まってマージが誰も出られない!!」とかなると苦戦は必至。どのマップでも一人は出せるよう、なるべく調節しながら進めたい。
 また、魔道士系は稼ぎの方法も物理攻撃系とは違った手法が求められる。総じて魔道書は貴重品で手に入りにくいので、無駄撃ちは避けたいが、ケチっていると武器レベルが稼げない。マージ系を育てる場合はなるべくとどめを刺して沢山経験値を得られるよう、他のユニットでサポートしたい。本作の魔法の仕様だと問答無用で重さ分の攻速が下がるので闘技場では勝率が低い(一番高い武器レベルの属性を使うので軽い風の使い手のアスベルは何とか闘技場でも戦えるが、それ以外だとやや無謀で重さ12の闇魔法の使い手であるセイラムに至ってはまず勝てない)。ので…とは言え、終盤までに確保したいのは精々アスベルの風レベルA程度遠距離魔法ブリザードの『当たれば強制的に眠らせる』効果が反則級に強いためだ(なんせ大半のパラメータが0になるからネ……)。アスベルの風レベルがAになるまでは、風系の魔法は優先的にアスベルに使わせたい。ブリザードの使える風Aのユニットが複数いれば便利!…なのだが、他のユニットは風レベルがD以下で炎や雷よりもレベルが低い事が多く、その状態からAまで育てるのは不可能…とは言わんですけども面倒くさい事この上ないので普通に他の魔法でも使わせよう。
 マージ・シスター・バードからセイジにクラスチェンジすれば杖ユニットとしても使える。杖Dからスタートで育成はかなり面倒だが、貴重な杖要員となりうるので、毒状態の味方にひたすらライブ…などで杖レベルを稼ぎたい。



◎杖ユニット
 『トラキア776』において杖はとにかく重要である。HPの回復は勿論、ユニットの移動(ワープで飛ばす・レスキューで引き寄せる・リワープで自分が飛ぶ)、敵の無力化(スリープ・サイレスなど)、持ち物強奪(ティナのシーフ)などなど、とにかくやれる事が多岐に渡り戦略の要になる事が多い。
 そんな杖ユニットは多ければ多いほど、言うまでもなくラクが出来る。杖ユニットに欲しいのは第一に魔力(=20)、そして武器レベル(=A)、そしてできれば確保したいのが命中率の底上げのために技(=20で命中率100%)である。杖ユニットは当然脆いので直接敵と殴り合うには不向き。魔力・技・速さ・幸運は上限20まで確保できる事も多いがHPや守備が低いので上級職で魔法が使えても戦闘にはあまり使いたくない。無駄に戦うとその分疲労してすぐに疲労値がHP値を超えて出撃できなくなってしまあう。あくまで杖でのサポート役をメインとしよう。
 上級職になってからの扱いは魔道士系ユニットに準ずるが、杖使い上がりの上級職は総じて更に打たれ弱くスタミナが無い。乱暴に扱うとすぐロストに繋がるので大切に扱おう!!



◎弓ユニット
 弓しか扱えないユニットは本作においてはかなり不遇である。敵の捕獲は一切行えず、アイテム確保の役に立たないのだ。一方で、武器を装備している事実には変わりはなく、反撃で敵を倒し続ける事がないから、ある程度育った弓ユニットは壁代わりに使えたりする。丸腰では簡単に捕獲され壁として役に立たない本作では、反撃で敵を倒し過ぎず敵の侵攻を食い止められる弓ユニットはかなり貴重な存在だ。斧と弓の両方が扱えるウォーリアは通常の攻撃役としても壁代わりにも両方使える便利なクラスであるのだが、リーフ軍では成長の見込めない&『突撃』持ちで壁としての適性を欠くダグダと技・速さがゼロからスタートのマーティしかおらず、十分な働きをするまで育成するのはかなり骨が折れる…。どうも先回りされて徹底的に嫌がらせ路線のバランス取りがなされているな…(苦笑)。



◎盗賊
 盗賊系(シーフ・シーフファイター・ダンサー)は『盗む』コマンド実行によって、リスクの高い『捕獲』攻撃なしで敵のアイテムを盗む事ができる便利なユニット。アイテムが常に不足がちのリーフ軍にとっては貴重な補給役である。『盗む』ためには相手より速さが高い事が第一条件だが、盗賊系ユニットは3名とも素早いのでその点は問題なし。もう一点、盗みたいアイテムの重さよりも自分の体格値が勝っていないと盗めないのだが、この点がかなりネックになってくる。ユニットの見た目からして細身・小柄であり、実際に初期の体格はいずれも一桁。成長率も悪い(3名ともに10%以下)ので、普通に育てるとレベルMAXまで育てても10にすら届かない事が多い。すると鉄の武器などの性能の悪い物や傷薬など重さの設定されていない消費アイテムくらいしか盗めず、大して役に立たなかったりする。体格を上げるには『ネールの書』を持った状態でレベルを上げる、ボディリングを使って補強するなどの工夫をして意地でも15程度の値を確保したい
 かなりずるいけどもWiiUや3DS等、バーチャルコンソール版ならレベルアップ→上がらないので中断セーブからやり直し→…の繰り返しで無理矢理上げる事もできる。間違いなく難易度は下がるので、「どうしてもクリアできない!」って方はレベルアップの吟味で盗賊系ユニットの体格を鍛えたい。



◎アーマー
 本作のアーマーはアクスアーマーのダルシンとジェネラルのゼーベイア将軍の2人のみ。守備が高いので物理攻撃に対する壁役・盾役として大いに役立つぞ!!…と思いきや、敵の中にやたらとアーマーキラー・レイピア・ハンマー持ちが多数紛れ込んでいるせいで、怖くて迂闊に前に出せなかったりするのが悲しい…。騎馬系特効武器持ってる敵は殆どいないのに、何という差別…!!前作『聖戦の系譜』同様、この時期のFEが一番アーマー冷遇の時期だったゆえ仕方ないかな…。ただ、アーマー系はリーフ軍では室内で槍を使える唯一のクラス終盤は室内マップが続くので、槍の武器レベルさえ鍛えておけば貴重な槍は独占できる!!…まぁダルシンもゼーベイアも槍レベルEなんで、そこまで鍛えるのが面倒くさいどころじゃない面倒さですけども。どうしても槍がムダになってイヤだ!!…って方以外はまぁ……槍のカテゴリ毎無視しちゃって良いかもしれんですが。



◎体格20のユニット
 体格が大きければ重い武器を持っても攻速が落ちない!どんな相手でも捕獲できる!!何よりMAX20ってのがイイ!!!…と思いきや、19の時は大丈夫だったのに、20になった途端に馬やドラゴンでも運べなくなっているという悲しい事実!!体格20のユニットは自力で歩くほかない。これは移動の際には意外と不便で、川や深い森などの徒歩で歩けない地形は杖の力なしでは越えられない事を意味する。大概、アーマーとかウォーリアとか移動がトロそうなユニットに限ってアッサリ20に到達してしまうから困りもの。ちなみに、壊れた武器以外は重さ20の武器は無いので、武器を使うために体格20にする必要性はほぼ無い(遠距離魔法は20の物が多いが、魔法は体格で重さをカバーできないので、剣を使うマージナイト以外の魔法ユニットは体格を上げる必要すら全く無い)。
 ただ、時にはこの体格20がメリットになる事もある。味方が運べないのと同様に敵からも絶対捕獲されないので、何も武器を持たなくても肉壁として役に立ったりする。敵は倒したくない、されど足止めはしたい…と言う場合にはかなり役に立ってくれる。



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