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本数…全40本
ニンテンドー3DS…22本
Wii U…18本

2014年、3DSは前半は大ヒット不在で限界を感じさせたが、夏以降から毎月ミリオンタイトルを連発する離れ業で勢いを回復。
秋に投入の任天堂携帯機でお馴染み中継ぎ機にあたると思われるNEW3DS/LLは発売直後〜年末期はヒット作に引っ張られ好調な売れ行きも、
年始以降は早くも週販2万程度まで低迷。対応・専用ソフトが不足しており、NEWで数年頑張るなら更なる有力ソフトの投入は必須とも言える。

一方のWiiUは相変わらず全世界で苦戦。「マリオカート8」一定の売上を記録し一時的に勢い改善を果たすも、「スマブラWiiU」は先行した3DS版に
需要を食われてしまい、期待された本体牽引効果は極小に留まった（本体売上は昨年同時期より更に少ない）。サードパーティの動きはほぼゼロ。
5月のスプラトゥーンは新規作として異例の大ヒットを記録するも単発のヒットで後が続かず、勢いは持続できそうにない。
管理人アルツの見立てではもう劇的に勢いを回復させる材料は出尽くしてしまったように感じられ、
売上＆任天堂自体へ与えたダメージと言う点でWiiUが「任天堂据置機史上ワースト機種になる事は既に決まった」と断言していい。

他に気になる点は、収益確保のためか3DS/WiiU両面で「課金前提のシステム」や「分割商法」など課金への依存度が加速度的に進みつつある事。
任天堂首脳部は元来「顧客との信頼感が第一」と繰り返しているが、「ゼノブレイドX」や「ファイアーエムブレムif」、その他DLタイトルでは
コア層・マニア層への作品では相当エグい仕様の課金もチラホラ見受けられるようになってきたのは大きな不安要素。
3/18にはDeNAとの業務提携でのスマホ系デバイスへの進出が発表された。
悪名高い重課金で批判された「モバグリ」との連合であり、その時点で良い印象は無いのだが、
もう決まってしまった以上、何とかこの連携をキッカケに業績が上向くのを祈る他ない。

また、同時に新ハード『NX』が発表。据置機・携帯機かの言及すらない事からして、以前からほのめかしていた統合型のハードである事は想像に難くないが、
完全なる携帯機でない限りは現据置機WiiUを食ってしまう存在となるため、必然的にWiiUは残り2年で切り捨てられる格好になってしまう。
6月のE3でもスプラトゥーンに続くような大作は追加投入されず、他サードからも一切の援護は無し。
来年前半以降はまた強烈なソフト日照りに陥る事がほぼ確定で、せっかくスプラトゥーンで乗った勢いを自ら潰してしまうのが濃厚。
社内チームの動きの無さから察するに既にソフトの開発はNX主体に移行し、
2016末〜2017年のNX発売と同時にソフトラッシュで勢いを取り戻す策に出たと思われる。
WiiUに関して言えば『始まる前に終わってしまった』印象は否めず「任天堂は都合が悪いとすぐ前機種を切る」と悪評に繋がる事は避けられないだろう。

7/11に現職の社長である岩田聡氏が死去。ハード・ソフトの両面に通じ、マスメディアへの露出や宣伝・広報も一手に担当し、
絶妙なバランス感覚と行動力を持った岩田氏の死去は任天堂にとって大打撃。
No.2でハード専門の竹田氏・No.3で職人的ソフト屋でありオレ流を貫く宮本氏は岩田氏程のトップとしての素質は無さそうで、
調整役・舵取り役・広告塔としての代わりを務められそうな人物も見当たらない。

2ヶ月の社長不在を経て9月には漸く後任社長として君島達己氏が就任。同時に社内部署の大規模な再編と岩田路線の継承も発表された。
君島氏は銀行出身の財務専門家であり任天堂アメリカの代表を務めた等の経歴を持つ。
純クリエイターの竹田・宮本両氏よりバランス感覚・安定感に優れた妥当な人選と言えそうだ。利益の出にくい体質となった会社体質の抜本的な改善が期待される一方、
ハードの世代交代期に差し掛かる微妙な時期で、多方面に渡りリーダシップを発揮した岩田氏の死去は余りにも痛く、任天堂の苦境は当面続きそうである…。

社内部署の再編での目玉はソフト開発部隊の統合。宮本茂氏の情報開発本部と故・横井軍平氏＆岩田氏の流れを汲む企画開発本部（旧開発一部）が統合され、
企画制作本部と名前を改めた。本部長には宮本氏と故岩田氏、ご両人の弟子筋にあたる高橋伸也氏が就任。
新社長の君島氏は既に65歳と高齢であり長期に渡ってトップを務めるとは考えにくい。近い将来の任天堂のリーダーはこの高橋氏が最有力候補と言えるかも…。



★：売上100万以上　◎：売上50万以上　◆：売上30万以上
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