縮緬遊戯堂　レビューランド　ゲームレビュー　《カルドセプト》

カルドセプト
メーカー：任天堂
開発：大宮ソフト
機種：ニンテンドー3DS
発売年月日：2012年6月28日
価格：4800円
ジャンル：ボードゲーム（カードゲーム）

かいたひと　：　アルツ社長

映像	音楽	快適性＆操作感	独自性	難易度・バランス	ボリューム	シナリオ	総合評価
８	８	６	７	７	８	７	７２

プレイ時間・・・30～35時間程度
※映像～ボリュームは10点満点、総合は100点満点

すなわち、最高です。
（カルド・セプ子風に

・・・。あまりよろしくないですね。
（カルド・セプ子風に

・今までのシリーズ作品より全体的に親切で遊びやすい。導入部分がしっかりしてる分、敷居が下がったと言える。次のオススメの一手を教えてくれる機能が親切。カードの持つ特殊な要素だとか見落としがちな部分とかを教えてくれるので、ヘタクソ＆そそっかしい自分のようなプレイヤーには有り難い。もうちょい賢くても良いかとは思ったが、万能とは言えない部分も、頼り過ぎずに自発的に考えるキッカケを与えてくれると捉えればアリなのかも。

・一度遊びだすと数時間は一気に吹っ飛ぶだけの中毒性を備えている。

・人数分のカードが無くても対人戦が楽しめる作りは嬉しい。・・・もっとも、自分の周りには3DS持ってる人間が誰も居ないからその機能使えないけど。

・運だけじゃ絶対に勝てないけど、運に見放されれば実力があっても負けることがある。その辺りの加減は長く続いてるシリーズだけあって、まあ適度な塩梅に加減されてるとは思う。

・キャラデザなんかは今までの『濃さ』がかなり無くなって賛否ありそうだけども、カードのデザインや世界観そのものの重厚さは健在。良い意味で重ったるくて◎。

・“良い所”で挙げたオススメ行動の表示だが、どう考えてもアホな選択、無駄・意味が無い選択だとかがあったりする（使っても敵を倒せないスペルを勧めてくる、魔力が無くなった際に真っ先にレベルの高い土地を売るよう勧める等）のでちょっと疑心暗鬼に陥ったりもする。「考えてみるともっとマシな手がある」とかじゃなく「考えるまでもなく明らかにヘボい」レベルの選択肢がゴロゴロ提示されるのは、お助け機能としてはいかがなものかと思う。

・同様に、COMの動きもアホな部分にイライラさせられる事がある。敵対してる分には弱いだけだからまだいいが、COM1名と同盟を組んでの戦いでは、COMが資金難に陥ると自分の土地でなくて同盟のプレイヤーの高レベルの土地を勝手にプレイヤーのを真っ先に売り払うとか、持ち札に明らかに回避できる札があるのに無策で敵高レベルの土地に突っ込むとか頻繁にやらかし、結果、それが負けに繋がる事例が多過ぎるのが頭に来る。こう言うストレス要素は極力丁寧に取っ払って欲しかった。

・マップの先を確認したい時の手順が面倒。折角3DSには十字キーとアナログパッドの両方があるわけだから、片方がコマンドの選択・もう片方をマップの視点移動に使えれば楽だったのだが。

・一戦ごとに結構な時間がかかる。また、一旦不利な状況に陥ると相手がこちらの高レベル土地を踏んでくれない限りは生殺しで長時間耐える状態になり易く、それで負けると暫くやる気が失せる。

・セーブデータが1つしか無い。最近じゃ珍しくないけど、主人公の見た目が色々選べるタイプのゲームなんで、他のを試してみたいのにそれができないのが残念だったり。

つまり、感想です。（カルド・セプ子風に

　個人的にはゲームのシステム部分が重ったるい重量級のゲームって苦手なんだけども、今回は任天堂発売だけあって、多少はその辺りが配慮された内容になってるように感じた。ただ一方で操作性の部分で改善の余地があったり、COMやオススメの一手が明らかにアホだったりするのはちょっと詰めが甘いかな・・・と。あと、序盤に大量リードされるとあとはどう足掻いてもジワジワと弄り殺しにされていく or その逆と言ったように一方的になり易いという、これまでのシリーズでも気になったバランス部分は改善されてないのが残念だったりも。

　まあ、色々手が入ってるとは言えど、システムの根幹部分は今まで通りなワケで、どうも頭を使って戦略を練るってのが苦手なアホゲーマーの自分には根本的には合わないゲームなのかなあとも同時に思う（苦笑）。

掲載日：2012年7月16日
更新日：2012年12月3日

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