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メイドインワリオゴージャス
メーカー:任天堂
開発:任天堂企画制作本部、インテリジェントシステムズ
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2018年8月12日
価格:4980円
ジャンル:ミニゲーム集
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映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
8 | 8 | 9 | 9 | 9 | 8 | 85 |
ゲームをほめろ! |
・プチゲームだけでも全部で300種類以上、さらにはゲーム内ゲームとして用意されているソフトやおもちゃコレクション類、ストーリー上でのプチゲームを少し変わったプレイスタイルでプレイするチャレンジ、さらに収集が一段落付いた時からプレイ出来る新しいワリオカードという独自のゲームなど、本作での遊び方を挙げれば枚挙に暇が無いほど多い。多岐にわたる遊びの充実っぷりが最大の長所で、この点に関してはシリーズ中でも間違いなくトップクラスに物量を感じられる。 ・リメイクされたプチゲーム群のクリア基準や見た目は過去作で登場したものと同じのように見えるんだけど、よく見るとほぼ全てのゲームが一から作り直されていて、見た目だけでなく操作感やクリア基準が少し変化してる物が多い事もあってどのプチゲームも新鮮味を感じながらプレイ出来た。リメイク系のゲームソフトではあるものの、ほぼ新作を遊んでるような内容になっている。 ・ゲームをやり込むとプレイ可能になるワリオカードという独自のミニゲームが中々面白い。緩いジャンケン要素を交えたカードゲームという感じで、様々なお題に合わせてデッキを組み替え攻略していくのが地味にハマる。 ・各オープニングアニメでは、なんとほぼ全てのキャラがフルボイスの日本語で話すように。プチゲームの合間やスピードアップ時にも日本語で一言ボイスが入るようになり、各キャラごとのキャラ性がさらに強まったように思う。どのキャラもハマり役で違和感はほぼ無く、過去作では有り得ない思い切った決断だとは思うが結果的にはこの方針にして良かったのではないかと。 ・各プチゲーム前で流れるアニメーション上でのキャラ達の表情も豊かになっており、総合的には従来のアニメーション演出よりもこちらの方が個人的には好み。 ・他のゲームで言うところのトロフィーや実績に位置する、『ミッション』が追加。通常プレイでは有り得ないプレイをする事によって得られるミッションも多いので、スコア稼ぎ以外にもこういった形で遊びのモチベーションを高めてくれるのは良い新システムだったと思う。 ・初心者に向けた対策として、ストーリーモードでは4回ミスをしてしまっても僅かなゲーム内コインを支払う事で4つのライフをその場で回復して続きを始める事が出来るようになったのはとても親切。ストーリーモードを初めてクリアするまでの期間限定ではあるものの、この仕様のおかげでまずラストまでたどり着く事は誰でも出来るかと。 |
悪いところはどこ? |
・一部のボスゲームやプチゲームの難易度がやたら高い。運が良いとすぐクリア出来るが上手く行かないとクリアが難しいオービュロンステージのボスゲームや、厳しいタッチ判定を求めてくるカット&アナステージのボスゲーム辺りは本当に難しく、人によってはまともにクリア出来ないんじゃないかと思うほど。 ・ゲームの遊び方が豊富なので従来のシリーズよりはかなり飽きにくい部類にはあるんですが、やる事を一通り揃えてしまうと流石にちょっと飽きてくる。長時間連続して楽しむタイプのゲームではないのは変わらずな感じです。 ・ワリオカードの一部の敵は強いというよりも、面倒臭かったりただひたすら時間がかかるだけの敵が一定数存在する。あと、一度全ての敵を倒すとまた最初からザコ敵を倒していく必要があり、強敵ともう一度戦うまでの道のりはかなり面倒くさい。一部の強敵とのバトルは素直に楽しいだけに、ここを重点的にプレイする事が出来たら文句なしだったんですケド…。 ・『まわるメイドインワリオ』でも同様の問題があったんだけども、ジャイロセンサーを使う系のプチゲームは車や電車に乗っている時等の外出時にプレイするのはまず不可能。『まわる』とは違って、タッチ操作やボタン操作のみのゲームだけプレイするようにする事は出来るので、そこまで問題視するほどの事ではないんですけどネ…。 |
感想を書け! |
メイドインワリオシリーズも本作で10作目(DSiやWiiのダウンロード専売のソフト等々も含めると、らしいんですが)という事もあり、これまでのシリーズの総集編&リメイクを尽くした内容になっている。ボタン操作による『ピコピコ』、ジャイロセンサーを使って本体をそのものを動かす『グルグル』、タッチパネルを使った『タッチ』の3つをモチーフにバランスよくプチゲームの配分が決められており、どれも3DSの機能をいかんなく発揮させられている印象。 プチゲームに関してのみ言及すれば、『無印メイドインワリオ』、『まわるメイドインワリオ』、『さわるメイドインワリオ』の3作品(+他のシリーズ作品も少しずつ)をほぼそのまま楽しめる訳で、選出されていないプチゲームも多いもののこの時点でまず満足度がかなり高い。種種雑多な遊びが充実しおり、純粋なボリュームやゲームのクオリティとしては間違いなくシリーズ中トップクラスかと。"そりゃあこれだけ物量があって充実しきった内容なら面白くならないわけがないよね"という印象で、安心して楽しめるタイプのゲームだった。 『ゴージャス』ならではの魅力は何か?と言う部分に関して言うと、プチゲームをさらに繰り返し楽しめるようにした『チャレンジ』と『ミッション』、日本語でのキャラボイスの追加と充実したストーリー、そして新規ミニゲームやおもちゃ類等々が新しい魅力ではないかと。そう考えると過去作をプレイし尽くした人であっても、『ゴージャス』をプレイする意義は一般的なリメイク系ゲームソフトよりも高いのではないかと思う。 個人的にメイドインワリオシリーズの中でどの作品が特に好きなのかと言うと、『無印メイドインワリオ』か『まわるメイドインワリオ』か本作『メイドインワリオ ゴージャス』の3つ辺りが好きなんですが、 初めてシリーズに触れる人へのオススメの度合いだけで言うと、本作『ゴージャス』が一番薦めやすいかなァ…と。 メイドインワリオシリーズ自体が初心者向けのゲームではあるものの、本作はその中でも特に初心者向けかつボリュームが豊富なので、メイドインワリオシリーズが初めてという人がいればまずゴージャスをプレイするのが安牌と言えそうな。ただ、物量が凄まじすぎて本作をプレイした後に他のメイドインワリオシリーズをプレイすると、相対的にボリュームが物足りなく感じてしまうので、この部分が本作において最も難点である部分とも言えるかも…(苦笑)。総合的にはかなり楽しいゲームでした |
掲載日:2021年9月21日
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