さよなら海腹川背
メーカー:アガツマエンタテイメント
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2013年6月20日
価格:4980X円
ジャンル:アクション(2D)


執筆:アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
53
プレイ時間…7〜8時間程度
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
良かですたい! ダメですばい。
・失敗してもゲームオーバーとかなくて延々と遊び続けられるとか、性能(と言うか機能)が異なる3キャラから選んで遊べるとか、時代が経過した分だけのユーザフレンドリーな方向への進化は見て取れる(ゲーム自体が簡単になったというわけでは…決して、ない)。

・古典的、古き良き2Dアクションで上達した分の快感は得られる作りだと思う。…たぶん。

・演出面がいろいろ素朴だが、まぁ、このシリーズの場合は過度に装飾されると余計遊びづらくなるから、これはこれで良いと思う。右に書いたように、アレンジ具合は半端だと思うが。
・難易度面がいろいろとオニ。元からそんな味付けのゲームではあるけれど、1000円未満で買えるDL系タイトルじゃないんだし、もうちょい幅広い層へのフォローは必要だと思う。その辺の配慮が無く、まる投げし過ぎ。ステージを増やすには5面とか分岐になってるところで隠しになってるゴールを見つける必要があるのだが、その難度が鬼畜。自分では見つけられず、しょーもなく攻略動画とか見て愕然。いやーーーー…ちょっと、いや、かなり引くレベルの技術を要求される。難しいのがダメとは言わんけど、もうちょい手順を踏んで上に導いてくれるような作りであって欲しいと願っちゃ…ダメなんでしょーか…?

・グラフィックはねー…何と申すか……地味。いやまあ、地味でもいいんだけど、どこか半端感が漂うとでも申すか。3Dポリゴンで描かれてはいるけどかなり簡素で抑え目なグラフィックだし、かと言って懐かし系かと言うとそうでもない。リメイクと懐古狙いとどっちつかずな感あり。初代PS程度の3D化だったら、かえって2Dドット画の方が良かったんじゃない?

・「さよなら」とか最後を連想させられるようなタイトル。なんか、いっつも“閉店セール”やってるような店を思わせるやり方。実際にシリーズ終わらせたいなら止めないけど、そういうのややこしいしやめて欲しいところだが。
感想ですけん。
 スーパーファミコン版とか昔やって、ヘンテコな挙動は楽しいとは思ったけど、要求される技術レベルの高さに辟易した海腹川背の新作。なんかゲオで新品2000円未満で売ってたのでついつい手に取ってみたのだが…案の定、楽しいって感じられる部分があっという間に終わっちゃって、後は苦行タァ〜〜イム!!…みたいになっちゃって、なんかトホホな気分。結局は選ばれしマニア中のマニアしか手に取っちゃダメなタイトルなんだね、これは…。正直なところ、出来が良いとか悪いとか判定はできないなぁ、この手の超絶修行系のタイトルはねー(苦笑)。まぁ、遊んだ後に残る不完全燃焼な後味とかが加味されて上記のスコア。ヘタレ系の人は心が折れてこうなる可能性大です。

 500円とか800円とかのゲームじゃないんだし、ヘタレでも腹一杯値段分楽しめる作り(振り落とされた下手な連中だけ隔離されて、それはそれでちゃんと遊べるルートとか)、ヘタレでもそこそこまでは上達できる仕組み(手取り足取り地道なチュートリアルもしくはそれに準ずるモノ)がゲーム内に組み込まれてあっても良いと思うのですよ…。

掲載日:2014年3月31日


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