北斗の拳
メーカー:セガ
開発:アークシステムワークス
機種:アーケード
発売年月日:2005年
ジャンル:アクション(格闘)


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PS2移植・ベスト版

執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 6 7 4 7 70
プレイ回数…数十回程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
アタァ!良いところ!!
・原作再現の技が多く、原作ファンからしても喜ぶような技が多い。シンやジャギといった原作で使った技が少ないキャラに追加された新しい技もイメージに合っており面白い。さらに相手の北斗七星ゲージを削ると相手を一撃必殺で倒す事ができ、北斗の拳特有の相手を一撃で倒す喜びをとても楽しめる。

・同じく原作再現の仕様も多く、原作で関係が深かったキャラ同士ではバトル前後の掛け合いが数パターン用意されていたりと本当に細かい。さらにジャギがシン相手にのみ発動できる技があったり、レイがユダに対して奥義を決めると原作再現のシーンが流れたりと非常に愛を感じる。

・ブーストという技の隙を消して相手に高速で近づく事が出来る仕様や、相手を大きく打ち上げたり画面端まで吹き飛ばしたりする技が多数揃っているために非常に爽快感がある戦いができる。画面を縦横無尽に動き回り、それらを活かしてコンボを決める爽快感はかなりのものである。

・声優さんもアニメ版と同じ声優さんが多く、別の声優さんが担当している声もかなり白熱の演技である。ナレーターでさえアニメ版と同じ千葉繁さんであり、やはり愛を感じる。

・音楽は基本的にオリジナルの曲であるが、キャラごとの雰囲気にも合っていて中々いい曲が揃っている。一撃必殺を決めるとアニメのOPでもあったクリスタルキングの『愛をとりもどせ!!』が流れるなどまたもや愛を感じる。

・悪いところでバランスが悪いと言っているが最弱のジャギでさえ全キャラに投げ技からから相手を殺しきるコンボがあったり、全てのキャラになんらかの壊れ性能があったりと、妙にバランスが取れているとも言えそうな謎の要素がある。想定してここまでやった訳ではないんだろうけどね(笑)
ホアタァ!悪いところ!!
・全てのキャラの強さがおかしく、特に有名なのはトキの強さ。極めて優秀な高速移動技を持ち、他の技の性能合わさって極めると非常に強い。そうでなくても全体的に練習すれば相手の体力をワンパンチから半分近くまで削るコンボが存在していたりとバランスがやはりおかしい。他にもレイやラオウといった開発者から露骨に強くされているのではと思うようなキャラも多く、とにかくどのキャラに関してもバランスがおかしい。

・他の格ゲーとは違いコマンドを入力し終えてからボタンを入力しないとコマンド技が出ない。他の格ゲーと同じようにコマンド途中にボタンを押すと技が出なくなるので少し馴れるまで困る。

・使用可能キャラが原作でいうラオウとのラストバトルまでに登場したキャラから厳選した10人しか使えず、一般的な格ゲーと比べると明らかに少ない。しかも人選がおかしく、マミヤやハート様が謎の参戦をしているのに対してシュウ、五車星の男達、リュウガ、アミバ、GOLANの大佐といった活躍も多く戦闘シーンも多かったキャラが何故か参戦していない。原作好きからすればちょっと人選が意味不明すぎる。
アータタタタタ!コメントォ!!
 このゲームは一部の界隈では格ゲーではなく世紀末ゲーだと言われているそうな…。しかしその名に恥じないゲーム内容ではある。

 キャラ性能が全体的にかなりおかしい点や相手にコンボを地獄のように叩き込むシステム。画面を縦横無尽に動き回るという激しい戦いっぷりはまさに世紀末。フツーの格ゲーとはかなり次元が違いますなあ。
 製作側としては北斗愛に溢れた格ゲーとして出したかっただけなのだろうが、修羅さん方の熱いキャラ研究により、実際は愛ではなく暴力が全てを握るという世紀末なゲームになってしまった。しかしながら極めると、とても爽快感溢れるゲーム内容に変化する。

 参戦キャラがイマイチ納得いかないのを除けば、格ゲーをそこまでやらない自分からしてもかなりお気に入りのゲームである。まあこれは『格ゲー』というよりは『世紀末ゲー』であるためにお気に入りなのかもしれないけれども。

掲載日:2016年9月26日


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