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DEATH NOTE キラゲーム
メーカー:コナミ
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2007年2月15日
価格:5229円
ジャンル:アドベンチャー
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DS版 別に死なない普通の ノートでもどうぞ♪ |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
6 | 8 | 9 | 8 | 5 | 6 | 6 | 67 |
特に問題無いでしょう。 |
・本来なら複数人の人間を揃える必要がある、いわゆる『人狼ゲーム』を、DSでCPU相手に楽しめるように改良した作りのゲーム。誰が人狼(殺人者)なのか、というのを探し当てる人狼ゲームと、誰がキラ(殺人者)なのか、というのを探してるDEATH NOTEのストーリーとを上手く組み合わせており、お互いがお互いを疑い合う作りが面白い。 ・プレイヤーが必ず任命される役職は探偵役の『L』と殺人犯の『キラ』のみだが、その2つで勝利条件が異なり、立ち回りも異なるのが面白い。普段のストーリーモードでは特殊なお題が用意されており、そのお題を完了するとボーナスが貰えるようになっており、ゲームを普通に進めていても毎回違う面白さが楽しめる。 ・あまり喋らないとキラじゃないかと疑われやすくなる『寡黙吊り』や、キャラごとの固有能力を使っての独自の戦略性など、CPUが相手のゲームだからこそ出来る面白さも多い。この辺はリアルで人が集まって対面でやるのはまた面白さが違う点で、本作ならではの魅力だと思う。 ・曲がちょっとカッコいい。曲数は少ないが、ゲーム全体から漂うゴシックホラーのような雰囲気に合ってると思う。 |
やべー事になってんぜ… |
・シナリオ構成としては原作の話の展開にオリジナルの展開を捩じ込んでいるのだが、かなり無理のある話が多い。その一方で原作を読んでいないと訳が分からない部分もあり、この点は既読者も未読者も満足出来ないと思う。 ・人狼ゲーム等を知っている人であれば本作のルールを覚える事は難しくないとは思うが、全くの初心者からすればかなり意味不明で面白さが分からない可能性がある。チュートリアルが駆け足気味で分かりにくいのも問題。 ・キラゲーム中の会話はあまりにも噛み合っておらず、会話のドッヂボール状態。場合によってはもはや悪口大会の域で、傍から見ててもかなりシュール。 ・人狼ゲームであれば『霊媒師』や『狩人』など、いわゆる一般人たる存在であっても独自の面白さがある役職は存在するが、本作ではプレイヤーが任命される役職は『L』と『キラ』のみ。もっと役職を増やせば面白さも増えただろうに、と思ってしまう。恐らくは、複雑さをこれ以上増やさないようにするためだったのかと思うが…。 ・CPUの頭が悪く、『L』や『キラ』や『崇拝者』の役職に就いている者はある程度の行動理念に沿った行動をしてるが、他の捜査官は何がやりたいのかさっぱり分からない行動しかしない。役職に就いている者も後半になるにつれ、自分の役職を隠そうとするためか分かりにくい行動をし始めるので、ゲームの状況が意味不明な事になりがち。 |
しにがみはこめんとしかかかない |
自分の好きな漫画の一つ『DEATH NOTE』のゲーム作品。俗に『人狼ゲーム』と呼ばれている(元々の名称は『汝は人狼なりや?』というもの)、対面テーブルゲームを参考に作られており、誰がキラなのかを探すDEATH
NOTEの物語の設定と、誰が人狼なのかを探す人狼ゲームのシステムとの相性は抜群と言える。しかしながら、もっと面白く出来ただろうにと残念でならない部分が多い。 人狼ゲームは付き合いで数回やった事がある程度で自分はそこまで詳しくないのだが、ゲームにしか出来ない人狼ゲームというのを突き詰めようとした内容で、実際の人狼ゲーム等とは違う面白味が強い。ただ、発想は良かったのに、人狼ゲーム特有の複雑さ等が上手く再現出来ておらず、もっとルールを複雑にしてもいいからここまで浅い作りでなかったら最高だった。 なんというか、非常に惜しいゲームだと言えそう。CPU相手に独自のゲーム性を持たせつつ、人狼ゲームを展開するというのはかなり面白くなりそうな題材だと思うし、DEATH NOTEの物語の展開と人狼ゲームのシステムを合わせようとしたのもかなりの妙案。しかしながら、作りが荒かった。 |
掲載日:2020年2月25日
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