エルミナージュDS Remix
闇の巫女と神々の指輪

メーカー:スターフィッシュ・エスディ
機種:ニンテンドーDS
発売日:2008年11月13日
定価:5040円
ジャンル:RPG(ウィズライク)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 7 6 9 8 8 8 76
プレイ時間…25~30時間程度
※各項目は10点満点、総合は100点満点
良かですたい!
・キャラクターの育成やレアアイテムの収集、強い武具の合成等、やり込み要素の多さがゲームに深みを与えている。この手のやり込み要素は一つ間違えるとただのプレイ時間の水増しにしか感じられなかったりするのだが、このゲームの場合、バランスのさじ加減が巧く出来ていて、作業をこなすのが苦にならない作りゆえ、長時間のプレイに耐えうるものに仕上がっているように感じる。

・職業や種族の種類が多く、また、多いだけではなくそれぞれの個性も際立っているのでパーティを作り育てるのが楽しい。

・変にアニメだとか萌え要素に傾いてない渋いキャラデザインは好み。地味と言えば地味だが、ゲームの内容そのものもストイックだし、この地味も現在となっては逆に個性的とも言えるし、問題は無いと思う。

・ソフトウェアリセット時の復帰が早かったり、戦闘で1ターン前の行動をリピートしてくれる機能があったり、テンポ良く進める補助コマンドが充実しているのは◎。どこでもセーブができるのも、リセット前提のこのゲームでは有り難い仕様と言える。
ダメですばい。
・アイテムの整理が分かり辛かったり装備アイテムによりどの能力が上下するかの確認が面倒だったり、どうにもユーザインタフェースの使い勝手が悪く、不親切でめんどくさい。ウィズライク、DSだと「世界樹の迷宮」シリーズや「幻霧ノ塔ト剣ノ掟」なんかもそうだったが、この手のダンジョン探索ゲームは申し合わせたかのごとく、どれもこれも痒いところに手が届かない作りなんだよなあ。別にこの部分が本来のゲームの魅力を担ってる部分じゃないと思うし、もっと操作しやすく親切で遊びやすくても、ゲーム本来のシビアさは無くならないと思うんだが。

・この手のゲームにしては親切だとは言っても、基本的にはユーザを突き放した内容であり、「攻略サイトでも見ないと分からんよ!」…と言った類のデータ類だとか、急に強い敵が出てきて即死する等の所見殺しの罠もなくはない。この辺の不親切さも好きな人は好きなのだろうが、個人的にはもうちょっとゲーム外での情報収集無しでも遊びやすい作りの方がありがたかった。
感想ですけん。
 個人的には「めんどーなのキライ!!」なユルいユーザーだと思うのだが、このゲーム、意外とストイックでシビアな中にも緩い救済要素が豊富に入ってるおかげが、それほど遊んでる最中に辛いと感じることが少なかった。ユーザーを選ぶ類のゲームであることは確かだが、この手のジャンルにしては比較的甘口の部類に入ると思うので、手を出してみるのもいいかもしれませんヨ。ま、出回ってる数が多くないせいか中古でもあんまり安くは売ってませんがね…。

掲載日:2011年6月13日
更新日:2014年6月9日


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