ファミコンウォーズDS 失われた光
(Advance Wars : Days of Ruin)
(ファミコンウォーズDS2)
メーカー:任天堂
開発:任天堂企画開発本部、インテリジェントシステムズ
機種:ニンテンドーDS
発売日:2008年1月21日(米国)。日本では未発売
ジャンル:シミュレーション
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
9 | 9 | 10 | 8 | 10 | 8 | 9 | 90 |
よろしい!いざ者共、出撃ッ!! | イッカ~ン!!退却~~ッ! |
・相変わらず操作性は非常に良好。ストレスなく操作できる。攻撃できるユニットがいれば自動でそれを示してくれるのも親切と言える。タッチペンでもいいし、従来通りのキー操作も可能。手触りが良く、ストーリーモード自体が初心者にも分かりやすく順を追って説明してくれているし、それとは別にチュートリアルもクソ真面目にしっかり備えているので初心者でも(英語さえ読めれば)安心。ただ、ゲームの難易度自体は決して低いとは言えないので、適当にユニットを配置してるようではなかなかCOMには勝てない。それなりの覚悟&頭脳が要求される内容ではある。 ・前作「~DS」ではあまりにも効果が強過ぎたショーグンブレイク・タッグブレイクなどの要素が、だいぶ抑え目の効果に落ち着いた。戦局を一気にひっくり返すような効果は無いため派手さには欠くが、相手のタッグブレイク発動のタイミングの調整が戦略の柱になっていた前作と比べれば、純粋にシミュレーションとしての完成度は上がっていると思う。 ・前作まで強かった空ユニットが弱体化し、海ユニット全般が底上げされてるかなーと言った印象。戦車系なんかもちょっと弱くなった?まあ、「新型戦車を前に出しとけばOK」みたいな事は無くなり、相性をしっかり考えて陣形を組む必要が出たと言う意味では細かいチューンが入ってバランスが良くなった、と言えるかな。 ・ユニット自体にレベルの概念が取り入れられ、敵にトドメを刺したユニットの攻撃・守備が上がるようになった。どのユニットを優先して育てるか、と言った戦略が新たに加わったと言える。 ・ストーリーなんかはかなり重めになったかなあとは感じる。初っ端から世界の人口の9割が死んだとか、結構ハードで世紀末的な内容(なんか「北斗の拳」チックとでも言うか。隕石と核兵器の違いはあるにせよ。とりあえず、CEROの判定は「B」以上になりそうな内容)。「隣の国からやってきたサンタクロースっぽいオジサンをやっつけろ~」的な軽いノリだった「GBA1+2」→「DS」の流れとは違った味わいになっているのは確か。渋くて、これはこれで味わいがありますな。チュートリアルでの教官のやり取りも任天堂らしからぬ黒い表現が多いのも見どころの一つと言える。国内版もそのまま出たら面白いがなあ。 ・Wi-Fi対戦ができるようになった。知り合いが相手ならボイスチャットもできるらしい!!・・・このソフト持ってる友人なんていないからやったこと無いけど(苦笑)。ま、持ってるも何も、フツーに市販してないからね~・・・。 ・BGM、相変わらずGOODな出来です。毎回いい仕事してますね。 ・キャラデザイナーの方が変わったようなれど、方向性自体が変わったわけではないので、特に違和感は無かった。キャラ毎の個性付けも適切で、いい仕上がりと言っていい内容だと思います。 |
・ゲーム内容に関する不満じゃあないんですケド・・・・・・、なんだって日本で普通に発売してくれないんでしょうかネ?「アドバンス1+2」の時だってそうだったけど、任天堂さん、国内の「ウォーズ」ファンに何か恨みでもあるんですかね?毎回毎回、こんな嫌がらせみたいなじらし方して。「まだ出ないの?」って聞いた(実際に任天堂にメール送りつけて質問してみた!)ら、その答えが「現在、いつ出るか不明です」って。「外国語版を先に作って、それを日本語化するのが面倒だ~!」・・・ってならまだしも、日本語のデータが完全にROM内に入ってるにも関わらずの黙殺ってのが酷過ぎ!こちらとしても黒い手段(これ以上は書きませんが、詳細は察してください。「Days of Ruin 日本語化」で検索かければすぐ出てきますYO)は使いたくは無かったですけどね。 ・モードが再編されて数が減った分、ボリュームは前作よりも劣るのは否めず。ショーグンの着せ替えとか出来たウォーズショップだとかオマケモードが無くなったのも惜しい。 ・ショーグン自体を育ててフォース(特殊能力)の着脱してカスタマイズする楽しみが減ったのはちょっち残念。 ・バランス面で不満は少ないが、適当に遊んでクリアできる程甘くはないので、若干遊び手を選ぶ内容かも。ストーリーモードの最終面はかなり苦戦した。あと・・・、ちょっと戦艦強過ぎ(移動後に遠距離攻撃可能とは、間接攻撃ユニットは移動と攻撃は同時に行えないと言うウォーズシリーズの常識を打ち破るチート級の強さだネ!)。 |
隊長!コメントであります!! |
このソフト、2007年に早々と発表しておきながら、日本国内では結局出ずに終わってしまった。ちなみに海外版は早々と2008年1月に発売してやがります。あんまり出ないものだから、待ち切れずに海外版を5000円以上出して買ってはみたものの、英語の細かい意味合いが分からず、物語についていけないし、説明されてもよくわかんないのが悔しい・・・。「ファミコンウォーズ」シリーズが元からストーリー重視の内容ではないから先に進める分には苦労しないものの、物語の詳細が分からんのはやっぱり口惜しい。で、不本意ながら“グレーゾーンなツール”を手にしてROM内に入ってる日本語Ver.で遊んでるわけです。・・・ソフト1本遊ぶのに合計で10000円近くかかってますかね。日本じゃ大して売れる見込みが無いとは言え、いくらなんでも日本軽視過ぎやしないかい?完成度が高いだけに余計腹が立つ(怒)。 ゲーム自体は非常に堅実な作り。ストーリーはかなり重くなったが、各イベントや戦術会議(ヒントコーナー)での人物間のやりとりが結構深く(+面白おかしく)描かれていて、これまでよりもシナリオ重視になったかなあ、とは感じた。システムの説明等のチュートリアルも万全で初心者に対するフォローも隙が無い。ストーリーモードの他にもマップが沢山用意されており、ボリューム面でも文句なし。あとは遊ぶ側のやる気と思考能力(+黒い手段を用いない場合は英語読解力)次第、と言った具合。 前作までで幅をきかせてたショーグン毎の能力やブレイクなどの特殊能力は今回はかなり抑え目(まぁ、敵の中には反則的能力を持つ者もいるし、強弱の格差はあるにはあるが)。あくまで基本戦術重視の直球勝負、といった原点回帰のの内容が潔い。大きな驚きこそ無いものの隙のない完成度。 さて、後継機のニンテンドー3DSも出、そろそろ新作の情報が出てきてもおかしくないが、日本では今後も発売してくれないとしたら寂し過ぎる。DSまでは海外版を無理矢理取り寄せて遊ぶことができたが、地域ごとにリージョンロックがかかってる3DSでは同じ手は使えない(海外版のハード毎購入する必要アリで非常に高くつく)。同じインテリジェントシステムズ開発で従来は日本のみの展開だったファイアーエムブレムシリーズが本格的に海外でも売られるようになったワケだから、海外で売れて日本で売れぬファミコンウォーズも(お情けで)日本でもちゃんとリリースして欲しい。無かった事にするにはこのシリーズ、あまりにも出来が良過ぎる。これが外人共しか遊べないなんて、ぜーーーったい、納得できないからな!!!(苦笑 |
掲載日:2010年2月12日
更新日:2012年12月3日
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・スーパーファミコンウォーズ (1998年・SFC) ・ゲームボーイウォーズアドバンス1+2 (2004年・GBA) ・ファミコンウォーズDS (2005年・DS) |
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