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ナナシノゲエム
メーカー:スクウェア・エニックス
開発:epics
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2008年7月3日
価格:4800円
ジャンル:アドベンチャー(ホラー)
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映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
7 | 8 | 6 | 8 | 6 | 5 | 6 | 68 |
ヨイトコロ |
・"ゲーム内ゲームの2Dゲームの世界と、ゲームの3D空間の世界がリンクする"という趣旨のホラーゲームで、DSの性能を駆使した試みが面白い。メインの3D空間のグラフィックはホラーゲームらしい陰鬱とした不気味なグラフィックでありながら、2Dゲームの世界はファミコンのドラクエ4のような世界観&グラフィックという、全くの別ゲーかと見紛うほど別々の世界を往復させられるゲームはかなり物珍しい。 ・立体音響がしっかり効いていて、イヤホンを装着してプレイすると本当に怖い。 ・切なさとレトロな雰囲気が上手く組み合わさっているメインテーマも、耳に残る良いメロディだと思う。 |
ワルイトコロ |
・進め方が分からなくなる事が多い。謎解き的な難しさというよりかは、どういうルートで進めればいいのか何度も模索するとか、背景のちょっとした変化を見付けるとか、総当たりして進め方を見付ける必要があるのが面倒。 ・全体的にお化け屋敷的なドッキリ演出が強めで、慣れてくると怖さが薄れてくる。唯一の敵として登場するルグレも、見慣れればそこまで怖くない見た目というか…あと、ストーリーも中盤辺りからなんとなく話のオチが見えてくるので、終盤からは冗長さが強まってくる。 ・タッチペンを主体とした操作性がかなり悪い上に移動速度がすこぶる遅く、思うように動かせないストレスは常に付き纏う。ただ、この操作性の悪さ故に敵から素早く逃げられない恐怖も演出出来ているので、一長一短と言えなくもないんだけども…。 |
絶叫しながらコメント。 |
"ゲーム内ゲームの世界とゲームの世界がリンクするホラーゲーム"というのはかなり独特で、他に類を見ないような設定が面白い。自分はメインテーマをネット上で知ったのがきっかけで興味を持ってプレイし始めたが、ゲーム序盤の引き込み具合はよく出来ていて、序盤はまだ楽しめた。 DSのスペックの低さによる(今の時代から見れば)荒い3Dグラフィックがかえって不気味だったり、タッチペンでの操作がやり辛く上手く敵から逃げられない恐怖感等は最近のホラーゲームでは味わえない魅力かと。ただ、メインのホラー要素に関しては、3D空間でのホラーはドッキリ系の演出ばかりで慣れるとそこまで怖くなくなるし、2D世界のゲーム内ゲームの世界でのホラー演出も文字化けやグラフィックのチラつき程度で、レトロゲームをプレイしてる人なら別にそこまで怖くもないかなあ…と。グラフィックがもっと不気味な見た目になるとか、一時的にゲームがフリーズするとか、そのくらいの激しい演出は欲しかったような。 続編の『ナナシノゲエム 目』共に、"ゲーム内ゲームの世界とゲームの世界がリンクするホラーゲーム"としては、発想が良いのに題材を上手く活かせられてないように感じた。独自性の高いホラーゲームではあるんだけど、その独自性の高い題材を活かしきれていない物足りなさが常に付き纏う印象。 |
掲載日:2021年1月26日
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