黄金の太陽 漆黒なる夜明け
メーカー:任天堂
開発:キャメロット
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:1010年10月28日
価格:4800円
ジャンル:RPG


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
51
プレイ時間・・・25~30時間程度
※映像~シナリオは10点満点、総合は100点満点
いいとこじゃ!! わるいとこじゃ!!
・戦闘の演出が派手な割にはテンポよくサクサク進むので快適。ジン(攻撃とかに使える精霊)毎に異なった演出が用意されているし戦闘の展開が変わってくるのが面白い。難度自体が低めなのでゴリ押しも可能だが、選択肢を広げてあるのは良いと思う。

・音楽はシリーズお馴染みの桜庭氏が手掛けていて、まあ意外性とかは無かったけども(笑)、ハードの性能アップに見合った聞き応えはあった。
・GBA二作品(「開かれし封印」&「失われし時代」)の時から感じていたことだが、シナリオの出来は一層酷くなってしまった。薄っぺらい割にはダラダラとテキストばかり長くて読んでるのが苦痛になるレベル。必要以上にただ横やりを入れてきて内容の無いセリフをダラダラと喋りまくる仲間キャラも鬱陶しく感じる。仲間になるキャラの参戦動機にしても、無駄に人数が多い割には背景が語られない部分が多いため、「なんでアンタがついてくるの?」的なキャラまで混在しているのが切ない。序盤で仲間にになるキャラは前作の主人公たちの息子とのことだが、元からキャラの描写が薄いせいか、それらのキャラの印象が残ってない(もちろん、前作から間が空き過ぎたせいもある)。シナリオ部分で良かったと思える部分が本当に無い。キャメロットさん・・・、失礼な言い方になるけども、シナリオライターを外部から雇った方がいいよ、ホント。

・雑誌かなんかのスタッフインタビューで「一話完結です」とか言ってた割には、明らかに続編を匂わせるスッキリとしない終わり方。サターンの「シャイニングフォースIII」なんかでもそうだったが、キャメロットは話を分割して売るのが好きだからなー・・・。話自体が面白いとか作品ごとにとりあえず完結してるとかなら別だが、こう言った序盤で風呂敷を広げた謎がことごとく回収されないブツ切れでの終わり方ではクリアしての感動も何もあったものではない。バラ売りするのは勘弁して欲しい。

・メンバーの特殊能力を使っての謎解きも簡単で単調な物が多く、前作から劣化してるような気がする。

・アイテムだとか武器だとか、持ち物周りは整理整頓がしづらく前時代的。王道的な内容を目指すにしても、何もこう言ったシステム回りを古風にすることは無いと思うが。

・「DSにしては」凄いグラフィックだが、DSも末期の末期に出たソフトゆえ、映像面での驚きは最早微塵も無い。あと4~5年早く出てれば大分印象も違ったとは思うが。
感想
 DSも末期になっての突然のシリーズ復活。発売から大分間を開けてようやく遊んでみた。
 相変わらず(出すハードにしては)気合いが入ってる戦闘の演出はよろしいのだが、・・・さすがに出るのが遅かった感あり。今更初代のPS級の演出で「迫力の召喚シーン!!」とか言われても別に感動も無いわけで・・・。奇抜な部分がなくオーソドックスで遊びやすいとは言えると思うが、全体的に盛り上がりに欠ける。んで、シナリオが壊滅的に酷い。『薄い・ダルい・短い』と三点揃った駄目っぷり。バランス的にもちょっと簡単過ぎて拍子抜け。
 まあ元から個人的にはキャメロット製のRPGにストーリーなんか期待してないとは言え、ちょっと今回は酷過ぎるな・・・。完全にシナリオ・テキスト面が作品全体の足を引っ張ってますもん。
 今回も新品半額以下でワゴンで売ってるのを買ったんだが、次は1000円以下まで値下がりせんと買わんかも・・・。

掲載日:2012年1月30日


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