ギミック
メーカー:サンソフト
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1992年1月31日
価格:6200円
ジャンル:アクション(横スクロール)


執筆:アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
73
プレイ時間…7~8時間程度
※映像~ボリュームは10点満点、総合は100点満点
うむ、こりゃ良ひね! イッカ~ン!!
・攻撃にも防御にも使える星(Bボタン長押しで発生、離すと投げる)の使い方がユニーク。ピョンピョンと弾むように動くので敵に当てるのが難しいが、ジャンプして勢いを付けて地面に叩きつける事でバウンドが高くなったり、システム的にシンプルながらも奥の深い作り。

・メルヘンチックなグラフィックが可愛らしい。背景は機械の歯車とか波が立つ水面だとか動く部分が多いが、それらの滑らかさも際立つ。

・BGMは特殊なチップをROMに搭載してるだとかで通常の倍の数の音を同時に出せるとか。音数だけでなく曲自体もいい出来だと思う。

・コンテニュー回数に制限が無いのは昔のゲームとしては親切な部類に入るかと。
・とにかく難易度が高い。敵の配置や一発死する仕掛けの類の配置が非常に嫌らしく、いかにしてプレイヤーを効率的に殺すかを考え抜いて配置されてるなぁと思える作り。コンテニュー無限だから、一つ一つ死にながら覚えて地道に進めるのではあるけれど、完璧に配置・操作をマスターする前でも、その過程においてもうちょい遊んでて爽快に思える部分が無いと、ほんと意地悪なだけで終わってしまうと思うのだが…。フォローらしいフォローも無く、ひたすらプレイヤーの気力だけが頼りの作りってのは、難易度のさじ加減がマイルドになりつつあった90年代の作品と考えると、かなり前時代的にも感じる。
感想ぢゃい。
 プレミア付いてる事で有名なタイトル。マリオ・ゼルダ制作のミヤホン氏が「あれ、ギミックだっけ、面白いね」とか、カービィ・スマブラでお馴染みの桜井師範が「カービィが完璧に負けたと思った」と言うほどのタイトル。管理人アルツは監獄に留学してた時代(←いつやねん)に個人経営系の中古ショップで2000円で50本とか言うワゴンセールにて安~く購入。ラッキーだったんだな。

 で、面白かったかどうか。同じゲームを制作するプロの目から見れば色々と凄いタイトルなんだろうけど、一般的な、しかもヘタレの部類に入るヘッポコユーザーな自分から見ると、極悪難度の意地悪ゲームって印象が強い。遊んでいくうちに徐々に腕が上がっていくのを楽しめる作りではあると思うが、最初から難しい上に難易度上昇カーブも急。この辺りがすごく勿体ないように感じた。基本システムはしっかりしてるけど、味付けで傑作になり損ねたゲームだと思う。プレミア化するにつれて『幻の超傑作』みたいな持ち上げ方をされる事も多くなってきた感じだけど、個人的にはそこまでの凄さは感じない。好みや感性の問題もあるかな?すんまそん。

掲載日:2013年11月25日


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