逆転裁判
メーカー:カプコン
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2001年10月12日
価格:4800円
ジャンル:アドベンチャー


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GBA版

3DS版1・2・3

執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 9 7 10 8 9 9 88
プレイ時間…30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
異議なし!ここは良いところです!
・『逆転裁判』の名の通り、逆転する快感に重きを置いてあるゲームで、最初は依頼者が極めて不利な状況で、正直言って依頼者が犯人にしか見えないものの物語が二転三転していくにつれて事件の奥底が見えてくるようになってある。物語自体も難しすぎず、分かりやすいが謎が謎を呼ぶ物語で、やればやるほど続きが気になるようになっており、飽きがこない。

・どのキャラクターも、大げさすぎるくらいに個性豊かで面白い。さらに名前も面白く、『大沢木ナツミ(大騒ぎな罪)』や『小中大(こなか まさる)』など、名前でどんな人物かというのを簡単に思い出しやすい。極めつけに主人公の名前はナルホド君だったりするし、名前がキャラ付けとして大きな特徴になっている。

・音楽や効果音の使いどころは素晴らしく、特に犯人を突き詰める時の音楽『追求』はゲーム音楽の中でも使い方の良さが一二を争うくらい良いと思う。さらに心理的なダメージをうけた時の効果音やリアクション、『異議あり!』等の一部ボイスなども作中の演出に一役買っている。

・探偵パートという主人公が捜査する場面があり、そこで事件と関係なさそうなところをわざと選んで調べたりしても、大抵は小ネタなんぞが用意されており面白い。特にシリーズお約束ともなった『キャタツとハシゴの違い』は有名。

・難易度は難しすぎず、それでいて答えを少し考えさせられるくらいの難易度であり、当時小学生だった自分にもクリアできたので年齢を問わずにプレイしやすい程度のバランス加減である。
異議あり!ここはダメです!
・物語を進めて行くと証拠品の数が多くなってきて、後半になると証拠品の確認が大変になってくる。後に発売されたDS版などではある程度改善されたが、GBA版では確認するのが少し大変。

・ストーリーの魅力は素晴らしいが、物語的に読めてしまう展開が多い。主に探偵パートで話を聞いて行くうちに『あー…コイツが犯人なんだろうなあ…』とか、一部の証拠品から物語の大筋が分かってしまったりする。このゲーム自体、そもそも探偵モノではないのでそう言うのはお門違いかもしれないが。

・裁判中に証拠品を突きつける場面がよくあるのだが、あながちその証拠品でも説明できるのに間違った証拠品だと言われる場面がある。というか、一部の証拠品が完全に事件の全容を明らかにするレベルだったりするので、それを出したら物語が終わってしまうくらいのモノだから間違ってると言われるのだろうが、少々腑に落ちない。

・依頼人は自分が助かりたいはずなのに、実際に面会してもこちらが問いかけるまでちゃんと説明してくれなかったり、少し非協力的なところがある。

・タイトルに裁判がついてはいるが、本編において法律等は全くと言ってもよいくらいに出てこない。タイトル自体の堅苦しさは少しあるので、パッケージだけではどんなゲームか分からなさそう。
感想を見ようよ、ナルホドくん。
 まさに逆転する快感を味わえるゲーム。ただのアドベンチャーゲームでは終わらずに、物語に自分が深く関わっていくにつれて謎が解明されていく面白さは逆転裁判だけのかなりの魅力である。音楽やキャラの魅力等も相まって、ゲーム初心者やアドベンチャー苦手な人にも勧められる。

 ゲームシステムはほとんど同じのまま、今作はシリーズ化されているので続きが気になったら次から次へとゲームを買い漁る事も可能。プレイできる機種もDSやWiiのバーチャルコンソール版、スマホ版など色々あるので、遊ぶ環境には困らないようになっている。オススメです。

掲載日:2016年3月13日


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