説 
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発部
機種:ニンテンドウ64
発売年月日:1998年11月21日
価格:6800円
ジャンル:アクションRPG(3D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 10 10 10 8 10 9 95
プレイ時間…150〜200時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かったトコロ
・グラフィック、サウンドとも超一級品と言える品質。ポリゴン表示能力は同世代機の中では優れていたのに容量の少なさから「映像面がショボい」と貶されがちだったロクヨンの名誉挽回を果たしてくれる美しさ。現実に近いフォトリアル的な美しさとは違うが、広がる風景の空気感・狭くジメジメした洞窟の空気感などはそれまでの作品では感じられない「リアルさ」。近藤浩治氏によるサウンドも重厚で記憶に残る物が多い。リンクの状態によってリアルタイムで曲調が変わるシステムも斬新で面白さを下支えしていると感じる。

・対象物を中心に円を描くように移動することができる「注目システム」は実に画期的。これにより、町での人との会話、遠くの物を調べる、戦闘で攻撃対象を決めスムーズに移動する…といった行動の操作性が格段に上がった。

・シナリオ本筋だけでもかなりのボリュームを誇るが、脇道のイベントも充実しているあたり、隙が無い。ひたすらストーリーのみを追い求めたいユーザ、とにかく世界を堪能したい欲張りなユーザの両方をしっかり満足させてくれる出来だと思う。

・『人物の濃さ』がシリーズのウリの一つだと思うが、これまでのシリーズ以上に登場人物はいずれもかなり「濃い」面々。多少好き嫌いは分かれそうだが、1人1人のキャラの個性がしっかり際立っているのはスゴイ。
イカンと思うトコロ
・3Dになったことで(特に謎解きの場面で)カメラ操作をして部屋中捜す必要が出た分、2Dの時代よりもテンポが悪くなったこと、快適さが犠牲になったことは否定できないですな。特に辛かったのは「水の神殿」。現在地が把握しづらく、その上何度もクツを履き替えて仕掛けを作動させるために行ったり来たりする必要があり、かなりイライラした。

・フレーム数が少なめなので動きがややカクカクした風に感じることもある。
感想ですけん。
 アクションRPGの最高峰といっていい出来。98年に発売した作品だが、同ジャンルの作品ではこれを超える作品は未だにないのではなかろうか。これを超越する完成度のゼルダを早く遊んでみたいと思ふ、今日この頃。任天堂のスタッフの皆様、頑張ってくだされ。

掲載日:2004年9月29日
更新日:2005年1月14日


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