縮緬遊戯堂 > レビューランド > ネオジオ > メタルスラッグ
メタルスラッグ
メーカー:SNK
開発:ナスカ
機種:ネオジオ
発売年月日:1996年5月24日(ネオジオ版)
1996年7月5日(CD版)
価格:29800円(NG版)、6800円(CD版)
ジャンル:アクション(2D・シューティング)
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
10 | 9 | 9 | 9 | 8 | 7 | 88 |
良かですたい! |
・1作目ながら既に完成の域にあり、2Dアクション・シューティングとしてバツグンの完成度。軽快かつ自由度の高い挙動、簡単過ぎず難し過ぎない絶妙な難易度バランス、職人芸的なグラフィックとサウンド…と、抑えるべき所はしっかり抑えた堅実な作り。 ・職人的なドット絵の完成度。キャラクターの動きがとにかく良い!プレイヤーキャラのマルコやターマは勿論、敵のマシン、ザコの兵士に至るまで動きの滑らかさや多彩さには脱帽の一言。自キャラ敵キャラに関係なく人物の描き込みは特に芸が細かい。場面場面でガラリと表情を変え空気感すら感じる背景の描き込みも圧巻。これらの高いレベルでのグラフィックを実現しつつ、同時にゲーム性にしわ寄せが一切無い(どこまでが足場かわかりづらい、敵の弾が見づらい)のも素晴らしい。 ・道中さまざまな地点に捕らわれている捕虜を助けてノーミスのままクリアするとボーナスがもらえる。意外な所に隠れているのも面白いし、ノーミスクリアのご褒美…というかモチベーション維持に一役買っている(後半ステージのボスを無傷で倒すのはしんどいが)。 ・乗り物(ゲーム内での呼び方だとスラッグ)が道中多数用意され、乗り物の種類(基本的な戦車、飛行機、ジャイロコプターなど)によってまた違った操作感覚が楽しめる。2発程度なら被弾してもミスにはならず攻撃力も高まるため基本的にはパワーアップだが、小回りが利かなくなったり当たり判定が大きくなってかわすのが困難になったり、純粋なパワーアップでないためその状態を維持する事が難しい事、維持したままクリアするとスコアが劇的にアップするのでその状態維持に燃える作りになっているのも、面白さの一つ。 |
ダメですばい。 |
・後の作品は段々と難易度が上がっていってとてもノーミスでなんてクリアできない難易度になってしまったが、1作目の本作はそこそこ抑えめ(簡単でもないが)の難易度なので、頑張り+集中力次第ではヘタレゲーマーの自分でも結構イケる。もちろん完全ノーミスで得点まで稼ごうとすると難易度は上がる。そういう意味では幅広い層のユーザにやさしい。 ・ネオジオカートリッジ版は定価がクソ高い(個人的には定価はおろか定価の半額以上出した事は結局1度もないままだったが)。 |
感想ですけん。 |
移植版やコンプリート版のレビューは書いたけど原典の方のは個別で書いてなかったので改めて。 アクション・シューティングとしてはガシガシと勢い任せで豪快に進むのではなく、ちまちまと安全重視で進む事を求められるタイプ。ただ、乗り物に乗って強気に進む事ができたりだとか武器が多彩に用意されてるとか爽快感重視の部分も持ち合わせていてメリハリが効いている。 ナンバリングで長く続いてるシリーズだけども、システム自体は『1』の時点で既に完璧に完成している印象。PS版とか移植版はロード時間等に問題を抱える事は多かったが、原典の方はロードもなく、快適に遊べるのが良し。 アーケード版に関しては、個人的には別にゲーセン小僧でも何でもなかったからアーケード版はあんまり縁も思い入れも無いが、近所のスーパーのゲームコーナーに置いてる事もあったりしてアーケードゲー ムとしても比較的身近な存在ではあったとは思う。旧SNK倒産・スタッフ総入れ替えでシリーズ存続の危機に陥ったりしつつ何とか継続するも、代替わりした新SNK自体がKOF等の格闘ゲーム以外は大してやる気が無いっぽくて『7』(XX)以降の本流作品リリースが途絶えてしまっているのは残念。アクションシューティングというジャンル自体が絶滅危機にある現在、コナミ『魂斗羅』あたりと並びジャンルを代表するこのメタルスラッグシリーズにも頑張っていただきたいところだったり。 |
掲載日:2014年12月29日
更新日:2021年2月23日
縮緬遊戯堂 > レビューランド > ネオジオ > メタルスラッグ