縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > フォートナイト
フォートナイト
メーカー:エピックゲームズ
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2018年6月13日
価格:基本無料(アイテム課金)
ジャンル:TPS
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
8 | 7 | 7 | 8 | 8 | 9 | 82 |
YO!サイコーだYO!! |
・現地調達の武器を使っての100人生き残りバトルロイヤルというシステムは元祖PUBGが作られて以来、様々なゲームが影響を受けてきたが本作もその影響を受けているゲームの一つ。劣化ゲーになったりはせず、むしろ本作独自のシューティングバトルロイヤルとしての奥深さをかなり楽しめる。 ・本作の最大の特徴はクラフトシステムで、ゲーム内で収集出来る素材を使って高速で建築が出来るシステムが秀逸。素早く壁や足場を作る事ができ、移動がスムーズに出来るようになるだけではなく新たな戦略性も生まれておりとても面白い。 ・そして何より、このクラフトシステムのおかげでPUBG等ではゲーム終盤の室内戦くらいでしか活躍しなかった近距離武器のショットガン系が本作では輝くのが楽しい。一般的なこういうゲームではアサルトライフルやスナイパーライフルといった中距離・遠距離武器が自然とメインになりショットガンのような近距離武器は広いフィールドではまともに扱えない事が多かったが、本作のクラフトシステムのおかげで中距離・遠距離からの攻撃を手軽に防げる手段が得られ、近距離戦へと持ち込む手段が増えたのは何よりの魅力。 ・武器のアタッチメントアイテム系が全く無いようにしてあったり、弾や素材系はいくらでも持てるようになっていたりとアイテム管理がそこまでややこしくないように考えられている。逆にそれ以外の武器やアイテムは同時に持てる枠が5つと少なめなので取得選択を迫られる事がやや多いものの、これにも新たな戦略性が感じられて良かった。 ・シューティングの洋ゲーではありがちな泥臭いビジュアルではなく、アメコミチックなビジュアルを基本にデザインされてる面が多くてgood。乗り物がショッピングカートであったり、エモートやスキンの見た目が奇抜で面白い見た目であったりするものが多かったりと若干、おバカ要素があるのも面白い。 ・公式がアップデートにかなり意欲的でアップデートがこまめに行われ、新モードや便利なシステム追加、新スキンの追加等がよく行われるのは嬉しい点。その一方で問題が生じたり、新モードがつまらない時はさっさと撤収したりと潔すぎるとも言える対応が中々嬉しい。 ・キーコンフィグや感度調整でかなり自己流にカスタマイズ出来るのも嬉しい点。ゲームを快適にプレイ出来るように簡単なツールが一部組み込まれていたり、初期に比べるとアップデートでかなり快適にプレイ出来るようになった。 ・Switch版ならではの長所としては、操作方法にジャイロセンサーによる操作が加えられる点があげられる。この仕様が追加された直後はカクカクしてまるで使い物にならなかったが、現在はスプラトゥーンのジャイロ操作に近い程度にはヌルヌル動くようになり、使いやすい。スティック操作のみだとエイムが合わせるのが苦手な自分のようなプレイヤーにとっては、Switch版のみのこの仕様はとても有り難い。 |
Oh!ダメなんだYO!! |
・とにかく説明不足感が常に漂う。まず基本的なルールをサラッと説明してくれるが、後はとにかく実際にプレイして慣れろと言わんばかりにゲームの世界へ投げ出される。一人で練習する事も出来るプレイグラウンドの存在はかなり重要なのだが、このモードの存在も最初はどこにあるのか分かり辛い。練習のために現在はほぼ固定化されたが、以前はプレイグラウンドがいつでもプレイ出来る訳ではなかったのも辛かった。 ・文字が小さく、初期設定の時点で文字サイズが大に設定されてるもののそれでも小さくて見辛い。 ・ホフク移動が無い。このタイプのシューティングゲームにはホフクが付いてる事が多いので、ホフク移動が存在しない事に違和感を覚える事も。ホフクが存在しないが故に、新しく戦略が生まれてる点もあるので一概にダメという訳ではないが…。 ・初期のSwitch版(スマホ版でも機種性能によっては同じく生じるらしい)では50vs50で同じ場所に人が集まりすぎたり、連続で爆発が起きすぎたりすると処理落ちがよく生じた。アップデートを繰り返したり、リスポーン可能で多人数が一ヶ所に集まりがちな特殊モードでは50vs50ではなく32vs32にする等の措置をするなどをして、現在は処理落ちもあまり起こらなくなった。 《点数に影響してないが残念だった所》 ・ Switch版ではファウンダーズパック(有料の追加ストーリーモード)による『世界を救え』モードが対応される予定が無いとの事で、PS4、XBOX ONE、PC版ではプレイ出来る本モードは買えないのが残念だった。スマホ版でも対応されてないので、恐らくはかなりの数のモンスターを表現させる必要がある本モードでは性能的にSwitchだと動かせないからだと思われる。スプラトゥーン2のサーモンラン的な面白さがありそうで面白そうだったのだが残念。 |
Yeah!コメントだYO! |
上記の理由によりSwitch版では通常のバトルロイヤルモードしかプレイ出来ないので、メインであるバトルロイヤルについてのみ言及。 初期はPUBGとシステムが似てるという声もあったが、差別化されている面があまりにも多く、今となっては完全に別ゲーになっている。シューティングバトルロイヤルゲームとしての面白さだけでなく、それに加えてクラフトシステムも加えて戦略的かつ独自の面白さも多く取り入れてるゲームになっている。 チュートリアルが存在せずとにかく取っ付きの悪さが最大の難点のゲームではあるが、慣れてくると独自の面白さが強くて楽しめる。ゲーム中でアドバンテージを生じさせない見た目だけの変更のスキン購入やエモート購入こそ有料だが、これらは全く買わずともゲームの本質部分だけなら無料で全て楽しめるのも、ケチなゲーマーである自分にとっては嬉しかった点。無料であるが故にプレイを始めるまでの壁が低いのも良点。特殊なテクニック等を多数覚えようとすればハードルが高くなるのは困りモノだが…。説明不足感が最初は辛いが基礎部分だけで言えば、一般的なシューティングゲームよりも複雑な作りのゲームでもないので、慣れるまでは少し頑張ってほしいところ。 繰り返しになるが、クラフトシステムがフォートナイトの何よりの魅力であり、そして何より奥が深い所である。例えば、このシステムのお陰でFPS・TPSではありがちだった『遠くに隠れてる敵に何処からか射たれる』→『敵の位置が分からず成す術も無く倒される』というのが無くなったりと、戦略的に様々な革新が加えられたのが本当に面白かった。このクラフトによる防衛や立ち回りに変化を与える戦略や奥深さが他のシューティングゲームとは一味違う面白さに繋がっているのだなと感じる。 2018年8月の月間プレイヤー数が7830万人に到達したという破格の記録を冠したり、累計プレイヤー数は1億2500万人超えしている等、フォートナイトが今はかなりアツいゲームになっている。公式が常にアップデートに意欲的なのも嬉しいところ。戦略的かつ一味違うシューティングの面白さを体感出来るので、対応するデバイスを持つ人はフォートナイトがアツい今こそ無料でプレイ!しよう! |
掲載日:2018年7月24日
更新日:2018年10月30日
縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > フォートナイト