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オバケイドロ!
メーカー:フリースタイル
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2019年8月19日
価格:1980円
ジャンル:アクション


広告(良かったら買ってくれぃ)
 
お化けチックな
仮面でもどうぞ♪

執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 6 8 7 7 75
プレイ時間…15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ゆる〜く良いところ。
・基本的なルールは子供達のメジャーな外遊びでもあるケイドロをモチーフにしていて、大抵の人ならまずどういうルールなのかすぐ把握出来ると思う。操作やテクニックもわりと単純な作りで、プレイヤーの腕前を問わずプレイがしやすい。ジャンルとしてはアクションゲームの部類に入るとは思うが、アクションゲームが苦手な人や、ネット対戦に対して苦手意識がある人でもプレイしやすく、間口の広さには定評のあるゲーム。

・普通のケイドロとは戦略が異なる部分が多く、ニンゲン側では他のプレイヤーとの連携や救出が攻略の肝となっていて面白い。現実のケイドロでは泥棒側の足が速かったりするとバランスが崩壊する事もあるけど、オバケイドロ!ではオバケ側(警察側)の方が身体能力が大きく上回っており、追いかけっこになるとまず一人は必ず捕まるのも新しい戦略性が生まれるというか。プレイを重ねるほどに独自の面白さがジワジワと楽しめるシステムだと思う。

・子供向けを意識してか、ゆる?いゴシックホラーテイストのデザインもなかなか良い。
ゆる〜く悪いところ。
・ステージによってニンゲン側とオバケ側で大きく有利不利が出やすい。オバケ側が有利なステージでも、ニンゲン側のプレイヤーでオバケイドロの定石といえる戦略をしっかり理解しているプレイヤーが二人以上いると、オバケ側はどれほど上手くてもかなり苦戦を強いられるバランスになっているのも辛い。全体的にオバケ側は上級者向けで、オバケ側でのプレイに関してはやや人を選ぶ側面がある。

・通信環境が悪いプレイヤーと当たると、ゲームがまともに進行しなくなる事が多い。操作がきかなくなったり、攻撃が当たったはずなのに当たってない扱いになったり。少しの遅延や通信エラーが痛いゲームシステムなので、通信周りでの不具合がやや多いのは常に気になった。
オバケに連行されつつ感想。
 ケイドロ(地方によってはドロケイ)をモチーフに作られたゲームであり、ケイドロで言うところの警察を一人のプレイヤーがオバケとして、泥棒を三人のプレイヤーがニンゲンとして操作する、人数非対称型のアクション対戦ゲーム。細かい部分でケイドロとは戦略が異なる部分もあるが、基本的にはケイドロと同じままなので、誰でもルールやノウハウを理解しやすいのは間口の広さとしてよく活かせてるなと感じた。初心者の方はニンゲン側で協力しつつプレイする方が楽しめると思うが、自分は本作の無料プレイ期間中はもっぱらオバケ側を多く選んで、ニヤけながら着実に近付いて相手を追い詰め(※メチャクチャ性格悪いケド)、容赦なくニンゲンの子供達を収容させてもらった(笑)。

 一試合が長くても1〜5分ほどで(相手によってはすぐ終わったり、オバケに何度も捕まるとアニメーションが入るためかなり前後する)、一時間ごとにステージがランダムで変更され、プレイヤー達の関係もどちらかと言うと浅く広くの繋がりなのを見ると、この辺りはスプラトゥーン等のゲームを参考にして作られてるのかと思う。スプラトゥーンよりもさらにライトな繋がりで、アクションゲームでありながら複雑な操作をそこまで必要としない事から、かなりカジュアルに繋がって楽しむタイプのオンライン対戦ゲームと言えそうか。

 オバケ側は何かと上級者向けなので面白味を感じない人もいるかもしれないが、ほぼニンゲン側だけでプレイしてても問題ないので、とにかく浅く広く、自由に楽しめるのが魅力のゲーム。『複雑なテクニックを駆使して、ストイックに楽しむ』タイプの対戦ゲームとは対極的な対戦ゲームだが、こういう見た目での緩さも殺伐とした現代社会においては必要かもしれません…(笑)

掲載日:2020年8月25日


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