縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > すすめ!!まもって騎士 姫の突撃セレナーデ
すすめ!!まもって騎士
姫の突撃セレナーデ
メーカー:エインシャント
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2019年10月10日
価格:1980円
ジャンル:アクション(タワーディフェンス)
広告(良かったら買ってくれぃ) |
動く城って言ったら…… あー、とりあえずジブリの"アレ" でもどうぞ♪ |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 8 | 6 | 7 | 8 | 7 | 7 | 72 |
良いでごわしょう、坂本どん。 |
・過去のシリーズ作同様、ホンキで作り込んだファミコンゲームって趣のグラフィックとサウンドがナイス。(おっさん以上じゃないとわからんネタがやたら多いような気がするが)80〜90年代を思わせるやたら懐かしいネタが豊富に仕込まれているのもこのシリーズ独自の味。総じてジジイホイホイゲーとしての完成度は高い。 ・前作では開発途中で諸事情でカットされてしまったという巫女さんと王子が新たにプレイアブルキャラとして参戦したのは嬉しい。 ・オンラインモードの追加によって前作よりも多人数プレイの敷居が下がった点は◎(↓で言及しとる通り、やたら重いせいで快適に遊べんのだが)。 ・前作はバリケードを設置・強化するスキルが必須に思えてスキルの組み合わせの自由度が低かったように思うが、今回はステージ中である程度の数のバリケードが自動的にポップアップする上、クラスチェンジで数名のキャラを連れて行ける関係上、攻撃特化や防御特化など、尖った配分でもキャラのスキルをセットできるようになったって点では自由度は上がったと思う。 ・3DS版はゲーム内のフォントがちっこくてテキストが読みづらかったが、今回は大きめなフォントに変更されたので携帯モードで遊んでもそれほど苦にならないのは◎。 ・悪く言えば「色々カットされて単純化してしまった」と言えるのだが、良く言えば「ゴチャゴチャと複雑で分かりづらかったシステムがシンプルに再構成された」とも言える。装備やスキルの生成などの下準備が要らなくなったって意味では敷居は下がったと言えるかも。 |
そりゃイカンぜよ、西郷さん。 |
・スキルや装備の生成などの育成要素が大幅に削減されてしまった。繰り返し遊ぶモチベーションが下がってしまったのは否めんところか。装備要素の大幅な撤廃で各装備に用意された妖精さんの毒テキストも無くなってしまったのが惜しまれる。 ・ステージ毎のメリハリだとか差別化だとかは前作同様今ひとつな印象で、どうしてもワンパターンになりがちな気がする。ルートが決められておりバリケードや砲台が自動で出現する事もワンパターン化に拍車をかけとる印象。攻略の自由度が下がり初見殺し・覚えゲー的な色合いも濃くなってしまったように思う。この辺はまぁここのユーザさん毎の好みにもよるんだろうが、個人的にはやや覚えゲー色が強い本作よりも、その時々に応じたアドリブ度合いが重視された前作の方がバランス的には好みではある。 ・高難度のステージ・モードでは敵が物量で押して来る事も多く、よく自キャラや姫を見失いのが難点。自キャラに関しては攻撃ボタンさえ連打して周囲の敵を蹴散らせばいればそれほど困らないが、姫を見失ったりするとフルボッコで即ゲームオーバーに繋がったりするのがキツい(そういう状況にさせない事が重要だとは思うんだが、そういう状況になってしまうと途端に理不尽に感じてしまうのである)。 ・せっかくオンラインに対応したのに、ステージ作成機能がバッサリとカットされてしまったのは残念。『マリオメーカー』みたいにオンで他ユーザの作ったステージを交換したり遊べたりしたら面白かったと思うのだが…。 ・1プレイは数ステージまとめてのプレイとなり、途中でやめると入手したお金が入手できない関係上、結構長く拘束されてややダレる面も。クリアするには短くても15分、難易度を上げると30分近くかかり、ちょっと重いかなーって感じもする。 ・今回のアピールポイントだったオンラインモードはラグが大きめの上に常時フレームレートが極端に落ちてスローになってしまい、快適に遊べないのが残念だったり。 ・オンのランキングを見ると途方もない高スコアとか記録されているのだが、どのように遊べばスコアが伸びるか分かりづらいので、スコア狙いにしてもモチベーションが維持しづらい作りに思えるのが難点。 |
江戸っ子の感想だぜ、べらんめい! |
懐かしテイスト全開ながら豪快に楽しめるタワーディフェンスゲーム『まもって騎士』シリーズの新作。過去作と比べると要素が色々と整理されてスッキリとシンプルに楽しめるようになった反面、アレコレと育成要素・作成要素がカットされてしまった結果、ボリュームそのものまでもスケールダウンしてしまった印象も。 アクションゲームとしての敷居は下がっていて一層手軽に楽しめるようになったのは嬉しいが、パワーダウンしている部分も多いため一長一短って感じか(現状ではオンラインモードが快適に遊べないのも痛い)。満足感って意味では予想外の掘り出し物だった前作と違い、本作は「傑作の続編」である事を期待していてハードルが上がった分、現状だとちょっと不満に思える点が多いかも。オン部分の不具合中心に今後対応してもらえるみたいなんで、オンの改善、更にはゲームモードの追加とかも有料で良いから期待したいトコではある(前作DLCみたいに内輪で盛り上がられるとチト切ないが)。 |
掲載日:2019年10月22日
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 8 | 6 | 7 | 8 | 8 | 7 | 77 |
これはッ!最高でございますぞッ!! |
・タワーディフェンス特有の複雑さも少なく、取っ付きやすいゲームデザインは前作に引き続きかなり好評。キャラのスキルカスタマイズや武器の育成要素なども減ったので、この辺りを考えるのが苦手な人でも、取りあえず出撃させるだけでもある程度は戦えると思う。 ・8bit風のゲームをモチーフに描かれた味わい深いドット絵もしっかりこだわりを感じるクオリティ。古臭いだけではなく現代でも通用する見た目で、前作以上にヌルヌル動くようになった。特に、新しく作られたドット絵の一枚絵に関しては、流石の一言。 ・ゲームバランスが洗練されていて、前作よりも弱いスキルは減ったように思う。本作では一度に三人のキャラを使い分けて進められるようになり、通信協力プレイも含めると様々なキャラや技が入り乱れて楽しめるのも面白かった。 ・相変わらずどこかお惚けで、ニヤリと笑えるストーリーも面白い。前作まではサブキャラ枠で本編では使えなかったプリンスとミコも使えるようになったのも賑やかになって良かった。さらに本作はゲーム内の各地で用意されている小ネタの数が多く、レトロゲーム世代には特に通じる小ネタも満載で、良い意味でレトロゲーマーホイホイな所もあった。 ・タワーディフェンスとしての基本部分は変わらないが、その他の部分に関しては新システムが多い。何よりの特徴としては守る対象だった姫が城に乗って敵陣まで進軍するという部分で、かなり『攻め』の要素が強くなった。トントン拍子でゲームが展開していくので、前作とは少し違った攻略をも楽しめる。 ・Nintendo switch onlineへの加入者限定で、新しくオンラインプレイをする事が可能になった。3DSの時はローカル通信のみで本体とゲームを持ち寄る必要があったが、本作ではネット上で気軽に他人やフレンドと繋がっていける発想は◎。 |
おおっと、これはマズイでござる!! |
・前作では基本的にプレイヤー自らがバリケード等を作成して、守りを一から作っていく必要があったが、本作ではプレイ中に自動的に新しくバリケードが追加されたり、プレイヤーが常に姫の近くに居られるようになったりしたので、プレイヤーの工夫があまり必要でなくなり単調さが少し強くなった。初心者でも取っ付きやすいシステムにした副作用とも言えるので、一概に駄目とは言い切れないのだが…。 ・新しい目玉要素のオンラインプレイだが、現時点でははっきり言って快適に楽しめるとは言い難い。とにかくラグが発生しやすく、敵の数等も関係なくプレイした直後からゲームスピードが遅くなる事がとても多い。流石に公式も対応する旨の声明は出しているが、現時点では目玉のオンラインプレイを楽しみきれるとは言いにくい。【追記】→アップデートにより、オンラインプレイでのラグ発生などはだいぶマシになった。発生する時は発生するが、普通に楽しめるレベルには落ち着いてきたと思う。 ・前作では用意されていたステージ制作だが、本作では完全にオミット。ちょっと変なステージを共有したりするのが楽しかったし、本作からはNintendo switch onlineを通じてオンライン上で共有出来るのかなと期待していたので、ステージ製作が無くなってしまったのはかなり残念だった。 ・前作ではキャラの武器&スキル育成や指輪作りのランダム性など、ゲーム開始前の育成要素も充実していたが、本作ではゲーム開始前の育成要素などは大幅に減った。ステージ開始前の複雑さは減っているものの、キャラ固有のスキルを色々とカスタマイズするのも楽しかったので、個人的には微妙なところ。 ・新しく追加された収集要素であるゲームカセットを手に入れる条件がかなり分かりにくい。ステージによって手に入れられる条件は異なり、『特定の場所に姫を置く』『穴の中に長時間とどまる』などを、ごく僅かのヒントかノーヒントで探し出す必要がある。集めたところで自己満足程度にしかならないものの、もうちょっとヒントが欲しかった。 ・前作に引き続き、ゲームを長時間プレイしているとBボタンを連打しすぎて親指が痛い…。switchになってからボタン数が増えたので、割り当てが増やせるZR&ZLボタン辺りにハート技を割り当ててBボタンは押しっぱなしで攻撃が出来る、等の工夫があれば最高だった。Switch本体の更新によりボタン割り当てを本体そのもので変える事も出来るが、どちらにせよ連打が必要なのは変わらない。 ・ワンプレイの時間が長めで、短くても20分くらいはかかる。途中で終わると獲得したお金も得られないので、全て通しでプレイする必要があるのが少し疲れるかも。 ・DLCの内容だけども、ステージやキャラクター達の新規追加技などはともかく、既存の曲の音源を変えられるコンテンツはそんなに必要かな…?という気がしなくもない。好きな人にとってはたまらない内容だとは思うけども。 |
感想に惑わされているようではまだまだね |
数ある3DSのDLゲームの中でもドット絵の拘りで異彩を放ち、安価ながらよく出来ていたまもって騎士シリーズのswitchでの新作。一度始めるとかなり熱くなり、なかなか止められない中毒性の高さも健在で、丁寧かつ愛のあるグラフィックも健在。 switchになったという事でオンラインプレイ等には期待していたが、同期の難しさ等もあったせいかラグが重くて現在はまだ快適にプレイ出来るとは言い難い。全体的にswitchでのゲーム作りにはまだ完全に慣れてないのかな、という風にも感じた。 前作と比べるとパワーアップしてる点も多いが、前作の魅力だった部分もいくつか削除されてしまっている。しかしながら手軽なタワーディフェンスたる、元々の面白さは変わらず感じ取れたので、ゲーム部分を見ても根本的な面白さは同じように楽しめた。 前作と比べてる点も多くなったが、どちらも一長一短であり、尚且つどちらもよく出来ているゲームだと思う。前作と本作、どちらが好きかは好みが分かれる部分じゃないかとは思うが、前作から始めても、本作から始めてもゲームの内容には追い付けると思うので、興味のある方を先にプレイしていくと良いかと思う。 |
掲載日:2019年10月22日
更新日:2020年10月27日
縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > すすめ!!まもって騎士 姫の突撃セレナーデ