コズミックレース
メーカー:ネオレックス
機種:プレイステーション
発売年月日:1995年1月20日
価格:6800円
ジャンル:レース(3D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
1 5 1 2 2 5 20
プレイ時間…3〜4時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
いいねー、シャッチョさーん、サービスするあるよ!
・良いとは言わんがBGMはまぁ普通に聞ける。駄目とまでは言わない。コミカルな世界観には合ってるとは思う。

・マシンが複数用意されてるのは数少ない良心。どのマシン使っても面白くないけど。
あいやー!ダメある!根本的にダメあるよ!
・いやー…いかんわーこれは…。広大なフィールドが用意されてるのは良いけど、遠景がまるで表示されないから、バーーッと地平線まで広がって、走る毎に少しずつ地形がぴょこぴょこ表示される前時代的なグラフィック。走るべき道さえもロクに表示できてないから走るに走れないし、ちょっとでも気を抜くと道から逸れて自分がどこにいるかどこに向かってるかすぐに分からなくなる。レーダーとか付いてるけど、見ても分からん。広大なフィールドを用意してくれるならしっかり地形が見渡せないと絵的にもシステム的にも成り立たない。道から外れるとマシンが走ってるかどうかすら分からなくなる。ちゃんと地形が表示されてスピード感もあれば“遊べるゲーム”くらいにはなっただろうが、ここまで酷いと正直、これはゲームというより『ただのストレスの塊』。

・フレームレートも極端に低くて操作性も劣悪。このカクカクっぷりはスーパーファミコンのポリゴンレース『ワイルドトラックス』を連想させるレベル(ってか、SFCポリゴンの方がちゃんと判別できる絵になってるぞ、オイ)。重さを逆手に取った秀逸なデザインだった『ワイルドトラックス』を引き合いに出すのもアレなくらい完成度が低い。レースとしてはやたらモッサリでスピード感はゼロ、浮遊感を楽しめるかと言うと重過ぎてそうでもなし、多数の敵とのデッドヒートを楽しむでもなし、ポリゴンかけまくりで広いクセに近景すら表示できてないので高いところからパノラマ絶景を楽しめるとかもなし、このゲーム、一体何を楽しめと言うのか?
アノネー、感想あるよー。
 数年前に50枚300円のジャンク傷物セットをワゴンで購入、最近になってようやく開封・発掘。最近になってようやく遊んでみたが、これは…酷い…。プレイステーション初期って時期を差し引いても酷過ぎるグラフィックにカクカクでまともに操作できない変な重さ、近くでさえ表示できてない自称『広大なフィールド』、もろもろの欠陥のせいでマトモに操作できないのに容赦なさ過ぎる難易度。
 …久しぶりに救いようのないゲームに会ったような気がする。遊んでて思わず笑ってしまった。サターン『デスクリムゾン』とかWii『プロゴルファー猿』などネタとしては面白いクソゲーと違い、どの項目も平均してダメダメな作りで救いようが無く、ネタにすらならない所が悲しい。

 製作者が実現したい事と実際に実現できてる事のバランスが釣り合ってないとでも言うか…どこが悪いとか言う前に、そもそもゲームとして成り立ってない感あり。
 グラフィックも操作性も最低で「どこを改善すれば良くなる」とか言うレベルにすら到達しておらず、言うなれば「コンセプトそのものが既に破綻」。直すべきところ→ぜんぶ!!
 「〜〜ができたら面白そうだなあ」って勢いだけで作り出したのは良いが、何が実現可能で何を諦めるべきかの取捨すらできておらず、ハードそのもののスペックからしてアイディア自体が既に飛躍し過ぎという、ゲーム屋としては一番あってはならぬ手のデザイン。これ、完全に素人のシゴトですなぁ(実際、聞いたことないメーカーではあるけど)。

掲載日:2014年7月21日


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