高機動幻想
ガンパレード・マーチ
Gunparade March
メーカー:ソニーコンピュータエンタテイメント
開発:アルファシステム
機種:プレイステーション
発売年月日:2000年9月28日
価格:5800円
ジャンル:アドベンチャー(シミュレーション)
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
6 | 8 | 6 | 10 | 6 | 10 | 8 | 83 |
グッドじゃ | ブーブーじゃ |
・とにかく斬新。真面目に訓練して一人前の戦士になるもよし、ひたすら「恋愛」に興じるのもよし、変な三角関係に持ち込んでモヤモヤするもよし、挙句の果てには登校拒否して他の事に没頭するもよし(?)。主人公の選ぶ道によって戦記にも恋愛日記にもなる懐の広さがスゴイ。この作品の持つ自由度の高さからは他を寄せ付けない圧倒的なモノを感じる。それでいて破綻しそうでなんとか破綻していないスレスレのゲーム内容。繊細なバランスの上に華麗に成り立ってるんだよなあ。基本的には1周しただけでは魅力は大して味わえない。色々周回毎にメリハリを付けて試して分岐を楽しむが吉。 ・人類の天敵によりユーラシア大陸が全滅、日本もそのクリーチャーから幾度となく攻撃を受けている。日本は熊本を前線基地にして侵略を食い止めようとする(・・・ってブっ飛んだ設定自体もおかしかったりするが)。で、主人公、その最前線、熊本の士官学校での学園生活。当然殺伐としていて・・・・・・もよさそうなもんだが、これが意外と緊張感が無い。もうすぐ地球が滅ぶかも知れないってのになんなんでしょう、このユルさは(褒めてるんだよ)。 ・アドベンチャーパートとシミュレーションRPGパートの二本立て。一本で二本分楽しめる? ・個々の人物の個性が(必要以上に)濃く、それがまた複雑に絡み合っている。一人一人の人間がまた一人一人の人間に対しどのような感情を持っているか?そう言った事柄が背景パラメータとして設定されててそれがゲーム内でもひらりはらりとにじみ出てくるあたりがなんとも不思議な感覚。 |
・ゲーム進行のテンポの悪さ、操作性の粗末さなど、基本的なシステム面での作りの粗さが惜しいと思う。バグの多さも欠点。 ・アルファシステム開発の作品全般に言える重大な欠点。「独自の世界観・用語に関する説明が全くもって不足している」こと。ユーザーが「ソレ何!?」って事態に陥っても説明が入らない事が多いのが難点。複数のゲームと小説+一部Webコンテンツを網羅してないとついてけないとか、明らかに暴走としか言えんよね。何度も言ってるが用語集・人物相関図とかちゃんと付けて!!!これ、素朴だけど切実な願い。 ・グラフィックは2D絵はともかく3D描画はポリゴン剥き出しだったりして、お世辞にもカッコイイとは言い難いレベルではある。あと、マップのつながりが分かり辛い。方向音痴なツモリは無いんだがなァ。 ・良くも悪くも自由度が高過ぎて何をすべきなのか分からなくなることがよくある。それなのに、その辺のフォローは決して親切とは言い難い。目標を見失いがちな方にはキツい内容かも。 ・なんでもかんでも数字化されてる部分は、ある意味潔い半面、ちょっとデジタル化し過ぎな気も・・・。あと、同じことの繰り返し作業に陥りがちなのもその手の要素が嫌な方には向かん要素かも。 ・「これでもか!」と言わんばかりの説明書のブ厚さにややビビる(苦笑)。 |
感想じゃ |
最初に一点断って置きます。発売からかなり経ってからのプレイです。なんたって後から出たシューティング「式神の城」から入ってますから。 で、このゲーム。既存のジャンルではなかなか分類しづらい感じがしますなあ。色んな意味で圧倒的。カオス全開!!・・・だけど崩壊せずにギリギリの線はキープしてる。(いろいろ説明不足気味なのがなんかアレだが)深い世界観と事細かく描かれた人物の設定・描画。「ゲームが演出だけで決まらない」って言う典型例じゃないですかね?極限まで自由度が高い反面、退屈なプレイにも陥りがち、と言った点で激しく人を選ぶゲームでもあるが、ハマれる人はトコトンやり込みたくなる類のゲームだとは思う。 あぁ、ひとつリクエスト。次回作が出るなら・・・・・・設定集同梱だとか用語集・人物相関図は実装してね。「オ・ネ・ガ・イ」ダヨ!んで、その用語集にしても用語集なのに更に専門用語だらけなんで本末転倒なんですケド・・・なんてのは無い方向で頼んます。まぁ、ここの開発元の作品、複数の発売元に分かれてるからこんなに必要以上に複雑奇異な成り立ちになってしまったんだろうけど。もし開発元メーカーに豊富なカネがあったなら。・・・今となっては夢物語ですかネ・・・。 |
掲載日:2011年2月14日
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