ジョジョの奇妙な冒険
メーカー:カプコン
機種:プレイステーション
発売年月日:1999年10月14日
価格:5800円
ジャンル:アクション(2D・格闘)


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 7 6 6 5 7 7 71
プレイ時間…30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いところ。
・グラフィックや演出、技等は漫画ジョジョ第三部好きにはたまらないモノばかりであり、特に全てのキャラに音声がついているがその全てが中々にマッチしている。

・三部から戦えるキャラを抽出して約20人ものキャラを使えるようになっており、アヌビス神だけで三人もいたり、花京院やDIOは性能が変わって二通りずついたりするが、三部好きからすれば登場してほしいキャラは一通り出てくれている。

・それぞれのキャラには複数、必殺技が用意されておりそれらの全てもかなり原作再現できている。特にDIOと承太郎の必殺技である時止めの演出は原作好きにとってもかなり素敵な出来映えになっている。

・元々はアーケードとして発売された今作であるが、PSではストーリーモードも用意された。第三部を大まかにではあるが再現してあり、原作ファンからしても結構再現度は高いと思われる。

・一部のキャラはスタンドを本体とは別の行動を指示させて、本体とスタンドのダブル攻撃をさせる『タンデム』というのが使えるのだが、これがなかなか面白い。うまい事、成功させるのは難しいものの最後まで成功させるとかなり相手の体力を削れるので普通の格ゲーとは一味違う面白さがある。
悪いところ。
・噂には聞いていたが、キャラクターバランスがおかしい。花京院やペット・ショップが異常に強く、コンボがかなり強烈で相手に二回触れたら勝つコンボとかもザラにある。しかも少し練習すればできるくらいの難易度で、真面目に対戦する際は上記二名は使わない方が良いくらい。
そうでなくてもタンデムを持っているキャラは全体的に強く、無いキャラは全体的に弱いので、キャラバランスはかなり大味である。

・極めようとしない限りは問題ないが、本作はアーケードやドリームキャストでも出ており、そちらとはキャラの性能や技が多少異なるのでPS版は別物と言っても過言ではない。

・新しく追加されたストーリーモードだが…出たかQTE(笑)。自分はムービー中のQTEが好きではなく、QTEができないとクリアできない訳ではないのだが、わりとQTEメインなのでちょいとここはゲンナリである。
感想ですよ。
 格ゲーとしてのバランスはかなり大味ではあるが、ジョジョ三部ゲーとしてはかなりの質を誇る今作。良くも悪くも三部好きにはたまらないかもしれないが、一般ウケはあまり狙っていないゲームである。三部好きには本当にたまらない要素が多いのでジョジョ三部好きには一度やってみてほしいゲームではある。

掲載日:2016年3月28日


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