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ノットトレジャーハンター
メーカー:アクティアート
機種:プレイステーション
発売年月日:1996年12月20日
価格:5800円
ジャンル:アドベンチャー
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
6 | 7 | 6 | 5 | 5 | 5 | 4 | 53 |
私は、神秘のゲームを楽しんだ(池田秀一風に)。 |
・マルチエンディングのアドベンチャーという事もあり、本編開始からそれぞれのエンディングに到達するまでは長くても15分程度で終わるし、シナリオの分岐点も細かく用意されているので全クリアまでの過程はサクサク進められる。 ・ゲーム全体を通じて笑えるセリフやツッコミどころのある展開が多い。洞窟の中で謎の女性を見つけた時に真面目に対応するだけでなくいきなり殴りかかる選択肢が用意されていたり、倒れたフリをして敵を騙して不意討ちで倒す選択肢があったりと、真面目な選択肢以外はどこか抜けていたりふざけていたりするのでかなり笑える。 ・主人公のジェームズやライバルキャラのカルミスの演技はそこそこ良かった。ジェームズの声はガンダムに出てくる赤い彗星のシャアの声の人こと池田秀一氏であり、ツッコミどころ満載のシーンでもしっかり演じてくれているのがなんともシュールでこれまた笑える。 |
作りの悪さが伺えるな、このゲームは!(池田秀一風に) |
・悪い部分は色々とあるんだけども、まず操作性が悪い。主人公の移動方向を定めるのがやり辛く、微調整が効きにくいので慣れるまでは思わぬ方向へ動いてしまう。 ・エンディングはマルチエンディングになっているが、このエンディングの数がやけに多いわりに内容の変化が乏しい物ばかりで完全に水増しになっている。最後のセリフがほんの少し違うだけで(しかも意味合いとしてはほとんど同じだったり)違うエンディング扱いになったり、作りがいい加減な部分も結構ある。 ・ストーリーも急展開かつご都合主義満載な展開が続くので、まともにストーリーを楽しむのはオススメできない。ツッコミどころが多すぎる上、露骨なパロディ(そもそも主人公ジェームズの見た目が逆襲のシャアの時のシャアそっくり、あるストーリーがジョジョの奇妙な冒険の設定そのまま等。)もあるので、人によってはサムいゲームと感じてしまう気はする。 ・主人公ジェームズとライバルキャラのカルミスの声はベテラン声優さんなので違和感ないが、他のキャラの声は演技があまり良くなく聴いていて違和感がある。 ・自分は初代プレイステーションでプレイしてたので分からなかったが、プレイステーション2やプレイステーション3で起動すると途中でフリーズするなどの不具合が多発する模様。互換性が上手く行えてないのが原因なのかは分からないが、今からプレイしたい場合は注意。 |
私も感想を書かせてくださ〜い!(池田秀一風に) |
ノットトレジャーハンターという意味がよく分からないタイトルから放たれる香ばしいバカゲー、通称『ノットレ』(脳トレ、じゃないYO)。極一部のネット界隈ではカルト的な人気を誇るゲームなだけあり、ツッコミどころが満載のバカゲーかつクソゲーな内容になっている。 大御所の声優さんが二人も使われてることもあり、安っぽいグラフィック、意味不明なストーリー展開ながらも何故か見応えはあるなど、謎の魅力があるゲーム。アドベンチャーゲームとしては間違いなく凡作以下なんだけども、開発側が間違いなくバカゲーとして作ろうとしている事もあり、ツッコミどころ満載な面白さが常に楽しめる。 快適性は捨て置かれているゲームな上に、ボリュームが足りないなど作りの荒さはあるので、バカゲーとして作るとしてももっと丁寧に作ってほしかったとは思う。この独特のツッコミどころ満載な内容は個人的には大ウケしたが、純粋なアドベンチャーとして見ると問題しかない内容になっている。本来のアドベンチャーゲームらしい面白さではない、ノットアドベンチャーゲームなクソゲーを楽しみたい(?)人なら遊んでみてもいいかもしれない。 |
掲載日:2020年11月3日
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