SIMPLE1500シリーズ Vol.92
THE 登山RPG
メーカー:D3パブリッシャー
機種:プレイステーション
発売年月日:2002年3月28日
価格:1500円
ジャンル:RPG(シミュレーション)
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
3 | 6 | 2 | 6 | 3 | 5 | 4 | 35 |
すばらしいですぞ! | こりゃ~イカンなぁ |
・まぁ、BGMなんかは割合頑張って作ってある部類だとは感じる。安物の割にはだが。 ・敵が「凍傷」、「落石」、「高山病」、そして最後に待つは「山頂」。ホントにそれらが“敵キャラ”として出てくる。雪崩に目が顔が付いてるんです。オヤジ顔の岩がいるんです。戦闘ではピックを投げ捨てたり食料をまき散らして攻撃する面々。おいおいおい待て、装備を捨てちゃいかんだろ。しかも岩や雪にさ。いや~・・・、登山をそう料理するとは・・・・・・、思いつかんね~。そー言うのアホらしくていいです、実にいいと思います。 |
・とにかくパラメータの類を確認し辛い作りで遊んでいてイライラする。どの隊がどこにいるか、誰がピンチ状態なのか、どのユニットがどれだけ育っているか全体画面からは何も分からないため、混乱しっぱなしである。もうちょっと工夫できないものか、これ? ・4種類の職業のメンバーのうちから自由に選んでパーティを組み、それぞれの編隊を派遣して行くわけだが、実際は各職業を一人はパーティに混ぜて置かないとテントは張れないわ戦闘で火力が不足するわ回復は出来ないわで成り立たず。結局作業的に一人ずつ選んでそれ登ってけ!!・・・となりがち。 ・戦闘の見た目は出来損ないのスーパーファミコン時代のファイナルファンタジーって感じ。は殆どオートで進む上に戦略性も無いし無駄に演出が長くてダレるし、技の種類も少ないし。しかし、目を離して放置してると何故か非常に効率の悪い戦い方をする(わざわざ全ての敵に均一にダメージを与えに行ったり、トドメを刺せる敵をあえて避けて攻撃したりする)ので、嫌でも画面を見続けていないといけない。これは率直に飛ばしたい気分なのだが、よりにもよってスキップは不可。ああ、もうっ、困ったちゃん。 ・戦闘ではアイテムを使えるが、説明らしい説明がゲーム内に無い。しかも、あまりに効果過ぎて使う→資金激減→評価急降下・・・に一直線なので実質使えない。 ・敵味方共妙に空振りが多いので、お互いスカ続きで必要以上に戦闘が長引き嫌になってくる。 ・戦闘では敵味方共に「これでもかッ!!」と画面が派手に点滅するものが頻繁に飛び交うため、非常に目に悪い。そして限りなく不愉快。これ、昔社会問題になったポケモンのアニメに匹敵する威力がある気がするんだが。あー・・・、これは雪目の辛さをユーザーに知らしめるためなのか?あんまりピカピカ光るもんだから、キャラが必殺技を出しそうになるとサッと画面から視線を逸らしてしまう自分がいる・・・。 |
感想、その他じゃ |
うん。実にアホらしいゲーム。いい意味でも悪い意味でも。「登山」を無理矢理RPGに仕立てるとこうなるんだ、と言うかそんな事考えもしなかった。ゲーム内容も目の付け所は良い。まぁ似たものを上げればシミュレーション部分の『オウガバトル』と戦闘演出の『FF』あたりなんだろうけど。ただ、決定的に違うのはシステムや操作周りの出来。この部分が致命的にダメダメゆえ、遊んでるとストレスがドンドン蓄積していく。また、必要以上に画面がフラッシュするせいで遊んでるうちに頭痛を感じるような感覚を覚えてしまう。とりあえず、低年齢の方に遊ばせるのは毒薬を与えるようなもんなので避けた方がよろしいかと。・・・ま、今時PS1は遊びませんかネ? アホらしい味付けは好きなんだけど・・・。んむ、色々と惜しい部分が多い作品。 |
掲載日:2011年3月28日
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