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メタルギアソリッド2
サンズ・オブ・リバティ

メーカー:コナミ
機種:プレイステーション2
発売年月日:2001年11月29日
価格:6800円
ジャンル:アクション


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サントラ

執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 7 8 7 6 7 8 74
プレイ時間…50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
大佐!なかなか良かったぞ!(雷電風に)
・主人公をスネークから雷電という若いイケメンに一気に代えたという斬新なチョイス。非常に賛否別れる所なのだが、新米として活躍する彼の視点から見たメタルギアの物語というのは、中々悪くないのではないかと思われる。お馴染みのスネークは序盤は使う事が出来るし、雷電を操作できるようになってからも見せ場はあるので彼も不遇な訳ではない。

・PS2初期ながら中々綺麗なグラフィックを保っている。キャラの表情も大きく変化するようになったのでさらにドラマチックに。特にメタルギア関連のグラは素晴らしいの一言である。

・デフォで難易度の設定が可能になり、人に合わせた難易度設定が可能になった。VERY EASYは本当に簡単になっており、VERY HARDは本当に難しくなっている。

・これまでは基本的に俯瞰視点で銃の狙いをつける事が多かったが本作から追加された主観視点での狙いが重要になった。遠くから敵を狙うというのは前作では特定のボス選くらいでしかできなかったので、敵を狙う面白さというのが常に備わったのは面白い。

・敵の動きが現実味を増してくれた。銃声が聴こえてもろくに対処しなかった前作等とは違い、仲間と連携を組んだり本部との連絡をしょっちゅうしたりと賢くなっている。

・ムービーや無線等の演出のユニークさがさらに増した印象。ハードが代わったおかげで容量が増えたのでネタ要素も前作より増えてくれたのはありがたい。
雷電!ダメだ!任務は失敗だ!(大佐風に)
・ストーリーがさらに複雑になった印象。とにかく難解な用語や新しい言葉が畳み掛けるように増え、物語も二転三転するので全体を理解するのがさらに大変になっている。どうも本作から制作者の小島監督のかなり特殊な嗜好が見えてきたような…。

・主人公をスネークから雷電に代えたのは斬新ではあるものの、普通にスネークが主人公だった方が良かったのではないかと思われる。スネークを第三者視点から見るという見せ方や、雷電自身の見せ場はあるものの、雷電は全体的に物語の蚊帳の外であるような事が多く、あまり雷電だから良かったという要素が薄いような。

・キャラの設定やストーリーの設定が、前作では少し現実離れしている程度だったが本作はかなり現実離れしてしまった。特にメタルギアシリーズで重要なキーワードになった愛国者関連の真実はトンでもなさすぎて自分にはちょっと受け入れにくかった。

・敵兵の行動が賢くなったのは良いのだが、無敵時間が妙に長くなったりして理不尽な強ささえ感じてしまう。特に接近戦では敵の方が無双状態になってしまうのは如何なものですかな。

・仕方がない事なのかもしれないが、当時大きな事件だった9.11の影響を受けて、それを連想させてしまうような終盤のあるシーンが丸々カットされていて意味不明な事になってしまっている。
分かったわジャック、感想ね?(ローズ風に)
 新しいハードに移って新しくメタルギアも進化させようと色々と試してみたんだろうと思われる。後のメタルギアに大きく影響するような良い点もあるものの、ちょっと複雑すぎてミスっているようなところもわりと見られる。

 前作の時点でもムービーゲー的な要素も含んでいたが本作からムービーを更に重視するような方向性になってきた印象。アクション面もパワーアップしているものの、シナリオ関連についてはちょっと方向性を間違ってしまったような…?と思ってしまう。

 しかし前作のメタルギアソリッドが楽しめた人なら楽しめるだろうと思うし、一つのゲームとして見ても出来は良い方だったと思う。

掲載日:2016年8月22日


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