スポーツチャンピオン
メーカー:ソニーコンピュータエンターテイメント
機種:プレイステーション3
発売年月日:2010年10月21日
価格:3980円
ジャンル:スポーツ(体感)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
68
プレイ時間・・・5~6時間程度
※映像~ボリュームは10点満点、総合は100点満点
よかですばい。 いかんやね・・・。
★種目別の感想
<ディスクゴルフ>
・Wiiスポリゾートの同内容の物よりかなり思い通りに投げられる。こっちの方が難易度は緩めか。

<グラディエーター>
・直感的ではある。ただ、ちょっとストレスに感じる部分が多く、ちょっとイマイチかも・・・。

<ビーチバレー>
・ルールは複雑なんだけど、意外と手軽に遊べる内容なのが嬉しい。アーチェリーの他の種目はちょっと慣れで差が付きやすい内容だが、これは多人数でもすんなり楽しめる気がする。

<ボッチボール>
・こりゃまたマイナーな!!・・・てか、初めて聞きました。そんなスポーツあったんですね。とりあえず、やってみるとペタンクとかに近いかね。地味なんだけどチマチマ楽しめる魅力あり。

<アーチェリー>
・Wiiではリモコンとヌンチャクが必須なので敷居が高かったが、こちらは一本で操作可能。使用するボタンも少ないのでシンプルな内容。収録されてる6種類のゲームの中では一番手軽に遊べたな。ゲームが苦手な方でもすぐ馴染めるかと。

<卓球>
・ボールの打ち分けと言った面ではWiiスポよりこちらの方が圧倒的に種類・回転のかけ具合・強さにおいて奥深さを感じる。ループっぽいドライブもかけ易いかな。本物の卓球とは別物ではあるが、それらしい気分を味わえると言う点では秀逸。

★全体を通して
・Wiiスポーツがあくまでゲームとして割り切って簡略化されてるのに対し、こちらの方がシミュレータ寄りの内容と言える。慣れとか学習とかやり込みの要素が強い分、奥深さはこちらの方が上かと。適当にやってもうまくいかないと言うことは、逆に言えばじっくり遊ぶことで上達する余地が沢山ある、と言い換えることもできる。

・「PSMove」自体は後出しなだけあって「Wiiリモコン」よりも繊細な操作が可能だとは感じた。コントローラの先っぽの丸い部分が滑らかに光るのも遊び心があり、かつ、高級感もあってよろしい。

・コントローラの振動がいい塩梅なので、操作していて非常に気持ちがいい。

・コントローラが高いのは悩み物だが、ソフト自体は4000円以下なので比較的手ごろとは言えそう。
★種目別の感想
<ディスクゴルフ>
・一番緩いCOMが初っ端でホールインワンを連続して出したんだが、いくらなんでもそれは無いだろ・・・。どうやっても太刀打ちできん。

<グラディエーター>
・Wiiスポリゾートの「チャンバラ」だね。精度はこちらの方が良い筈なんだが、不思議とWii版の方が楽しめた。なんかPS3版はバランス面が大味過ぎる印象。盾がうまく操作できず、ガードがお留守に・・・。飽き易い。

<ビーチバレー>
・今のところ、これと言って大きな不満点は無し。

<ボッチボール>
・ちょっと展開的に平坦になりがちだけど、これもそんなに不満点はなし。

<アーチェリー>
・片手で操作できる分お手軽なのだが、単純過ぎてすぐ作業的になり飽きる。これは「引き絞る」感覚が強く味わえ、緊張感のあるWiiスポリゾートの方が好みだ。Wiiスポは弓使ってる感覚が味わえるけど、こっちは「水鉄砲で的当て」って感じか。最初に背中の矢筒から矢を取り出す動作があるが、それにしてもゲーム性に深みを与えてるでも無く、必要性が無い。言ってしまえば、余りに味気ない内容。

<卓球>
・スピンとか打ち分けとかできる本格的な内容であることは確かなのだが、卓球経験があれば勝てるかというとそうでもないみたい。どっちかっていうと本物の卓球のようにスイングするよりは手首だけでチョコチョコ当てに言った方が圧倒的に勝ちに行きやすい。一応、卓球6年間やってたのでついつい大振りして体全体をひねってドライブしてしまうのだが、そうするとコントローラがカメラの外に出て振りそのものが認識されないなどの弊害も気になる点ではある。ネットの評判が良かったので期待してたが、「本物に近い」って言うのもちょっと違う感じがする。あくまで「Wiiスポよりはリアル志向」、そんなレベル。やっぱり本物の卓球とは別物。卓球未経験者の方がすんなり入れるんじゃないかな?

★全体を通して
・本物志向なのはいいが、ゲームとしてのアレンジの仕方はあんまり巧くないかな。腕の差が出やすいと思われるので、パーティゲームとしては「Wiiスポ」シリーズには及ばん内容と感じた。あと、失敗の原因が分かり辛いので、下手な人はいつまで経っても上達できない気がする。

・露骨に「Wii Sports」シリーズを意識した作り。「ソニーお得意のインスパイア!!」なのだろうが、余りにも方向性がそのまんま過ぎて二番煎じ感は拭いきれず。6種類のスポーツのうち、「フリスビー」、「チャンバラ」、「卓球」、「アーチェリー」の4種が被るのは工夫が無さ過ぎ(メーカー側が「ね、ウチの方がスゴイでしょ?」ってアピールしたいからでもあるのだろうが)。「WiiSpoリゾート」と比べるとボリュームの無さも辛い。値段が安いから、とも言えるが、Wiiスポリゾート自体も相当安い(4800円-Wiiモーション+の1500円分で3300円相当なので、「安い」を言い訳にしてほしくはない)。もうちょっと差別化すべきではなかったか?

・Wiiリモコンよりも精度的には上だとは思うが、正直「敢えて比べれば」レベルだし、全面的に優れてると言うわけでも決してない(特にお手軽感は大きく劣る)。Wii所有層にアピールするには魅力に欠けるかと。狙ってる層が違うのなら構わんが、このゲームの作りを見るに、どうも同一層を狙ってるように見えるし・・・。パーティゲームを作らせたら最強の任天堂と同じ土俵ではとても勝負できないと思う。

・難易度の上昇仕方が急過ぎる印象。難しめの物が好きな方にはいいだろうが。

・自分の似顔絵を使えるWiiと比べて、感情移入度で大きく劣る。ってかキャラのデザインが濃い。かわいくねー(苦笑)。内容はモロパクリなんだから、そこも開き直ってマネちまえばよかったのに。

・PSMove自体がかなりの広さを要求するシロモノなので、部屋が広くないと辛いと思う(センサーから2mは離れることを要求される。卓球なんかはその場では対応できないので更に広さが必要)。一人でもこの具合だから、まだ遊んでないけど、多人数で遊ぶと尚更・・・かと。スイングが大きくなるとカメラの捕捉範囲内からすぐにMoveが外に出ました、と表示がいちいち出るのもちょっとうるさい。

・ロードが長い。一度始めればそれほどでもないが、リトライでまた読み込むのは萎える。
感想じゃ
 最初に・・・ 「チン*ン」は高いんで2本は用意してません。1本で遊んだ感想です。それと、見た目・方向性・収録スポーツいずれもがモロに「Wii Sports」シリーズと被ってるんで、嫌でも比較せざるを得ないです。基本的にはWiiスポと比べてどうこう・・・、と言った書き方になりましたが、その辺はご了承を。

 アマゾンちゃんのユーザーレビューやネット上の評価見てると「神ゲーだ!!」とか「リアルさはWiiスポの比ではない。別物!」なんて意見が多かった(ってか検索して出てくる評価の大部分がベタ褒め)ので「ほほぉ、そうなのか。そんなにスゴイのか!どれどれ・・・」と思って遊んでみたのだが、個人的には所々良く出来ている部分はあるとは思うが、そこまで凄いものだとも思えなかった。んー、ちょっと期待がデカ過ぎたか・・・。
 まあさすがに後から出ただけあって、リアルさとかコントローラ自体の精度はこっちの方が良く出来ているのだが、ゲームとしてのアレンジの巧さ・パーティゲームとしての面白さ・バランスは「Wiiスポ」シリーズの方がかなり上じゃないかと感じたので。・・・ま、この辺は味付けの好みの問題という側面も大きいでしょうがね。とりあえず、アルツ個人としては「良くはできてるけど、神ゲーにも遠い」としか言えないな(まだそんなにやり込んでないから、最終的には評価が変わることも大いにあり得るけど)。ただ、拙者自身が「かなり任天堂寄りのゲーマーであるから、どうしても任天堂の物に自然に波長が合ってしまう」ってことは無意識のうちにあるかもしれない。それをご承知の上で参考にしてみてくだされよ。

 まー、あと確実に言えるのは、Wiiよりは本物志向・高級志向の物であること。それと、「広いお部屋」と「おっきいテレビ」も必須ね!!

掲載日:2011年1月16日
更新日:2012年4月2日

関連作品のレビューはこちら!
Wii Sports (2006年・Wii)
Wii Sports Resort (2009年・Wii)


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