ファンタシースターポータブル2インフィニティ
メーカー:セガ
開発:アルファシステム
機種:プレイステーションポータブル
発売年月日:2009年12月3日
価格:5040円
ジャンル:アクションRPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 8 7 5 4 8 7 61
プレイ時間…60~70時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
いいところ也。
・アクションの操作性・レスポンスは前作にあたる「2」同様に良好。この部分は作品を重ねるごとに確実に良くなっている。武器ごとのバランスも見直され、格差は若干良くなったように感じる。

・新規の部分の物語はかなり短いのだが、シナリオに起伏あり、意外な展開ありで、面白いと言える内容だった。PSユニバースシリーズはシナリオ面に注力していながら肝心の物語が弱いと感じていたが、徐々に良くなってるなあとは感じる。

・過去作からセーブデータの引継ぎがあり、愛着のあるキャラをそのまま使えるのは良し。

・『転生』で何度でも底上げできるってことは、時間さえ費やせばいつかはどうにかなる、とも言い換えられる。気力さえ持てばいずれクリアできると捉えれば悪い面ばかりでもないか。
イカンところ也。
・んーむ、これ、フルプライス取るだけのパワーアップしてるんだろうか?「3」と付いてないあたりからもメーカー側も自分で意識はしてたんだろうけど。内容的には「2」+αってだけで被る分が非常に多いから、追加ディスク的な売り方で2000~3000円で出すべきじゃなかったか?「2」持ってるなら新規に5000円も出して買うようなモノでもないように感じるね、これは。

・転生システムなる、レベルを1に戻しつつキャラの能力を底上げするシステムが採用されているが、レベルの上り自体が非常に遅い事、転生で得られる底上げ分が微々たるものである事からプレイ時間の引き伸ばし目的とかバランス取りを放棄しているようにしか感じられない。そのくせ、レアアイテムの多い高難度のモードはその転生を何回も行うことを前提としてあるかのようなチート級の敵がワンサカ出てくる(コンボで即死のテクニック使ってくるザコだとかがいたり、LV100まで上げようがそもそも攻撃がまったく当たらなんかったり…)。何百時間かかるんだろう?典型的な悪い意味での廃人仕様。

・相変わらず、“コラボレーション”と称して全然世界観とそぐわない作品や他のメーカーとの交流企画が横行しているが、こんなところに力を入れるよりゲームの内容そのものへの充実に注力して欲しかった。前作は出来が満足の行くものだったからまだ良かったが、今回はちょっと納得がいかない内容だから余計不満が募る。いい加減やめてもらいたいんだがなー…。《追記》システム上では実質的に続編となってるPSO2で一層エスカレートしてる印象だが…。
感想じゃい
 PSO10周年と銘打って出された作品ではあるが、中身の方はいささか疑問符が付く内容。前作「2」の焼き直しで大半の部分が被る内容なのにフルプライスだとか、内容と一切関係ない、むしろ世界観を崩す他作品とのコラボレーションばかりに注力して、肝心のゲームバランスの方がないがしろになってる感じがしてちょっと納得がいかん部分がある。
 ここ数作反省して多少持ち直してきたかと思ったら、多少売れたら調子に乗っちゃうからなあ。出来は悪くないけど、それ以上にお得感が無いんで、とりあえず定価で買う価値は無いと見て1500円程度まで下がるのを待って買ったのは正解だと感じた。

掲載日:2011年8月29日
更新日:2014年11月17日

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